相手に伝わらぬ想い、 相手に伝えられぬ想い。
自身の深くに眠る、 気付かぬ想い。
確かに、 其の場には。
芯の想いが、 過分に転がって居るけれど。
其の一つ一つは。
転がした自身をも、 切り裂く程。
鋭利な破片だから。
想い出さなくて良い。
酒精の悪戯如きで。
結果的に、 記憶に至らなかった事象など。
身体が、 端から不必要だと、 判断を下した物だから。
そんな記憶など、 掘り起こす必要は無い。
俺に聞く事も、 友に聞き回る事も、 必要ない。
姫の言葉にも、 姫の行為にも。
既に俺が、 蓋をしたのだから。
想い出して。
此れ以上の、 傷を、 後悔や懺悔を。
姫が負って。
何になる?
---------- References Jun.20 2004, 「彼女の何を知る雄でしょうか」 May.13 2004, 「本音は何処に在るのでしょうか」 May.09 2004, 「前科を繰り返したのでしょうか」 |