自身に、 蓄えられた欠片を。
半ば、 無秩序に組み逢わせて、 形創られるから。
例え、 現実には生じ難い、 出来事でも。
眼前に、 出現するのだけれど。
飽く迄、 自身に蓄えられた、 欠片で。
眼前の出来事は、 創られるのだから。
自身では、 未だ、 認識出来ぬ事柄が。
其処に隠され。
想いを、 揺さ振るのだろうか。
吸わない筈の、 煙草と。
不釣合な、 度数の強い酒。
「小坊主、氷取って。」
俺へ、 何かを頼む其の姿も。
遠慮が見え隠れする、 嘗ての口調より、 自然で、 慣れた姿だった。
何か、 起きたのだろうか。
貴女の身に。
或いは、 俺の想いに。
久し振りに、 俺は、 鮮明な貴女の夢を、 描いた。
此れからも。
現実に逢う事は、 決して、 無いだろうけれど。
---------- References Feb.05 2004, 「人の夢故の儚さでしょうか」 Aug.26 2003, 「夢の中ぐらいは夢を見ませんか」 Jan.14 2003, 「夢も形に出来ますか」 |