自身を侵襲する、 一つの、 外敵に抗して。
身体は、 其の全ての機能を、 連動させるから。
自身に巣喰う感冒へ、 全力で、 抵抗する為に。
闘いに不要な身体の動きを、 留めて居るのだ。
其れ故に。
心を鬱ぎ込ませ。
物を、 悲観的に魅せ。
想いを侵食し。
他者への想いを、 奪い去って居るに過ぎないのだ。
けれども。
想いを削られた、 其の存在が。
如何に想おうと。
想いを削られる事無く、 正常に在る筈の、 一方が。
何故に。
想い無き行為を、 出来るのだ。
其れも。
奪われた心が、 創り上げる想いなのか。
体調の悪い俺に、 子守をさせ。
姫は。
喰い入る様に、 画面へと向かう。
伊太利亜代表を応援する為に。
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