互いの記す、 其の、 一文字一文字は。
時に。
互いに、 未だ明かさぬ事柄をも、 含むから。
其処に、 新規性の高い事象が、 在ったとしても。
何も、 不思議では無いのだけれど。
本来は。
煩雑な眼前の流れに、 惑わされる事無く。
互いへ、 直接、 伝達すべき事なのだ。
其の間接路は。
時に、 大きな想いの歪みを誘発する。
「垣間見る小坊主の日常。」 「想像しても私にはとても遠い世界なんだなぁって思ったり。」
公の文字を介在した、 俺の一日に。
「不思議。」 「小坊主はこんなにも近いのに。」
坂の街の人は、 そう、 言うけれど。
「私も書かなくちゃ。」
「日記から日常が垣間見える様に?」
坂の街の人の日常も。
無論、 坂の街の人の日常以外も。
未だ。
俺は、 何も知らないのにね。
---------- References May.17 2008, 「名に希う刻でしょうか」
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