< 遊びが柔さを産むのでしょうか >
確かに、 想いは必須の物で。
想いを贈り逢い。
贈られた想いを、 想いで、 感知する事が。
肝要なのだけれど。
其処には、 遊びも必須で。
決して。
総てが想いのみで満たされては、 為らないのだろうか。
余裕。
想いに、 遊びが加わる事は。
想いの幅を、 格段に、 拡げて居るのかも知れない。
全うされた命。
宿した命。
互いに、 余裕の無かった年越しに、 比して。
今年は。
少しは、 遊びが在るのだろうか。
或いは。
互いに向き逢う想いを、 意識出来る様に成ったのか。
殊更、 穏やかに。
姫と、 年を跨ぐ。
蕎麦を手繰りながら。
---------- References Dec.16 2005, 「歪みを吐いては駄目でしょうか」 Dec.29 2005, 「意志の強さが感じられますか」
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2006年12月31日(日)
---------- History
2003年12月31日(水) 二度目は何を想って居ますか
< 吐けば楽に成れるでしょうか >
其の想いを。
決して、 理解出来なかった訳では無い。
其の想いに向き逢う、 想いの耐力が。
自身に、 備わらぬ事が。
恐らくは。
一瞬、 其処から目を逸らす因に、 成ったのだろう。
飽く迄。
其の感情は、 相手本位の想いで在る筈なのに。
飽く迄。
救いを欲するのは、 俺では無いのに。
「そのひとのこと、別に何とも思ってないのに。」 「くちびるの感触だけ思い出すと悔しくて悲しい・・・。」
坂の街の人の、 僅か、 其の一言で。
一瞬にして。
自身本位に、 自身の嫉妬に。
想いが、 入れ替わって終う。
「どんなに気持ちを軽くしてもらってるか」 「多分あなたは知らないでしょうね。」
違う。
無意識に、 最初の一人に選択される想いを。
知り過ぎる程、 良く、 知ってるよ。
「無神経なのはわたしの方。」 「離れてても想いは届くのよ。」
そう。
届く、 俺の想いを。
坂の街で、 感じて居るのと同じ位。
---------- References Dec.27 2006, 「何が起きて居るのでしょうか」
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2006年12月29日(金)
---------- History
2005年12月29日(木) 意志の強さが感じられますか 2004年12月29日(水) 麻痺した味覚は甘いでしょうか 2003年12月29日(月) 感謝をしても良いでしょうか 2001年12月29日(土) 貴女を見ていてもいいですか
< 何が起きて居るのでしょうか >
意識下の、 多分に判断を含んだ応答には。
情動以外の素因が。
必ず、 込められて居るけれど。
無意識下の、 其の、 振る舞いには。
飽く迄。
純粋に、 想いのみが在る。
其れ故に。
無意識下で発動した、 合図に、 在る想いが。
自身に於いて、 如何なる存在で在るか。
判らぬ筈は、 無い。
「やばい」
一言、 届いた文字に。
坂の街の人が、 誰かに、 陵辱される姿が。
瞬時に、 脳裏に浮かぶ。
何れ程、 想いが助けを求めても。
間に割って入る距離には、 俺は、 居ないのに。
---------- References Dec.16 2006, 「核足る想いは言えぬのでしょうか」
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2006年12月28日(木)
---------- History
2005年12月28日(水) 予想外過ぎたのでしょうか 2003年12月28日(日) 説得出来るでしょうか
< 怯える様に映りませんか >
好きか嫌いか。
其の、 両者で問えば。
何方でも無い。
其の応えが、 分相応に他ならない。
何方が手を切ろうが、 何方に因が在ろうが。
其の結果や、 或いは、 其の過程にすら。
何の未来も、 存在し得ないから。
互いに、 傷付く必要など無く。
哀れみすら、 覚える必要も無いのだ。
丘の上の人は。
今、 ちゃんと、 有りの儘で居る筈じゃ無いのか。
居るなら。
其れで、 何の問題も無い。
そして、 居ないのなら。
其れは、 俺の関知する事じゃ無い。
手は。
もう、 切れたんだ。
---------- References Dec.23 2006, 「三度の記憶でも蘇るのですか」 Dec.08 2006, 「未だに描ける絵なのでしょうか」 Nov.24 2006, 「剥がす物でしょうか」
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2006年12月26日(火)
---------- History
2003年12月26日(金) 再び流れを興こせるでしょうか
< 整理の為の聖夜でしょうか >
互いが、 互いに、 互いへ向き。
相手を想い。
相手の想いを、 想う。
当たり前の様に希って来た、 其の状態は。
本当は、 不完全な物なのかも知れない。
唯、 向き合った所で。
其の焦点が、 的確に、 定まらなければ。
向き合わぬ事と。
何ら、 変わりない。
向き合って無い姫と、 焦点の定まらぬ俺。
いや。
向き合って居ない俺と、 焦点を逸らす姫。
互いが、 互いに、 向き合おうとしながら。
決して、 噛み逢う事の無い、 想いを。
確認して。
「小坊主が言う向き合うと。」 「私が想う向き合うと。」 「意味が違ってるよね。」
一言だけ残し。
姫は、 家を出た。
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2006年12月25日(月)
---------- History
2005年12月25日(日) 満ちれば余計に沈むでしょうか 2004年12月25日(土) 魅せぬ秘密は何処に在りますか 2003年12月25日(木) 雰囲気すら味わえぬ聖夜ですか 2002年12月25日(水) 不思議な御縁と言えるでしょうか 2001年12月25日(火) 俺の匂いは残っていますか
< 邪気が無いから無邪気でしょうか >
邪気が在ったかと、 問えば。
皆無だと、 言い切れるのだ。
眼前の、 幸福を噛み締めながら。
祝宴に、 舌鼓を打って居た筈のだ。
けれども。
陰が在ってこその、 陽なのだと。
純白は、 黒にこそ映えるのだと。
御嬢は。
俺を相手に、 遊んで居るのかも知れない。
僅か数時間前に得た、 伴侶の横で。
「また逢いましょうね。」
何時もの、 人当たりの良さを発揮し。
挨拶に回る御嬢が。
「また逢いましょうね。」
「そんな瞳で。」 「見ちゃいけないんじゃないの?」
「ふふ。」
俺の前では。
意味深な、 笑みを置いて去る。
確かに。
立場は。
再び、 対等に成ったけれど。
---------- References Oct.13 2006, 「想いの派生が育みましたか」
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2006年12月24日(日)
---------- History
2004年12月24日(金) 負荷が強過ぎたのでしょうか 2003年12月24日(水) 本当に間に合うのでしょうか 2002年12月24日(火) 劇薬でしたか 2001年12月24日(月) 素敵なドキドキを忘れていませんか
< 三度の記憶でも蘇るのですか >
抉る様に、 痛め付ける力が。
飛躍的に、 高められて行くのを、 感じた刻。
僅か、 三回切りの姿にも、 関わらず。
数を重ねる毎に、 着実に。
想いに巣喰う痛みは、 漸増し。
一度足りとも。
其の痛みは、 同じ強度に留まる事は無かった。
奇しくも。
三度とも、 同じ時刻に流れる景色。
何故に、 今更痛むのだ。
全て、 千切って捨て去った筈なのに。
南下する新幹線の、 其の車中で。
痛みを抱えながら。
痛みの因とは。
別の人に、 逢いに行く。
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2006年12月23日(土)
---------- History
2005年12月23日(金) 善悪は二の次でしょうか 2004年12月23日(木) 雄々しい姿の内側を視て居ますか 2003年12月23日(火) 未来では無く目の前が見えますか 2002年12月23日(月) 少しは力が付きましたか 2001年12月23日(日) まだ信じてもらえませんか
< 総て欲しいと言い放てますか >
真偽で問えば。
迸る、 其の想い一つ一つに。
決して、 嘘は無いのだけれど。
善悪で問えば。
撒き散らす、 其の、 想い一つ一つは。
矛盾に満ち、 規範を、 逸脱して居るのだ。
其れ故に。
其の、 逸脱と矛盾を。
飲めるか、 飲めぬか、 相手に委ね。
「選択権は俺に無い。」
互いの状態を、 差配出来る権利は、 相手に在ると。
恰も、 自身が責めを負うかの様に、 口にするけれど。
其れは。
唯。
自身の振る舞いに責めを負えぬ、 逃げ口上に過ぎないのだ。
「どうしたい?」
「俺が決められるのか?」 「いや。」 「俺が決めないのは逃げてるだけか。」
「そうだよ。」
受話器の先は。
ひたすら、 想いをひた隠して。
俺の想いの天秤を、 揺らしに懸かる。
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2006年12月17日(日)
---------- History
2004年12月17日(金) 切らぬ切札にこそ魅せられるのですか 2002年12月17日(火) お詫びになりますか
< 核足る想いは言えぬのでしょうか >
果たして、 如何なる理由を以て。
大切な想いを、 伝えず。
自身に、 貯蔵するのだろうか。
時機や、 手段を、 欠くのかも知れない。
内容や、 対象が、 不的確なのかも知れない。
或いは。
互いの関係と、 互いの能力不足が。
伝達を望む想いの、 其の正確性を、 損なうからかも知れない。
何方かと問えば。
否定的な理由が、 其処に並び勝ちだけれど。
本当は。
真に響く、 掛け替えの無い、 想い故に。
誰にも触れさせず。
唯、 心の奥底に、 沈め。
自身の芯に供えたいと、 希うからなのだ。
何時の間にか。
「大切にしたいものって。」 「心の深いところにしまっておきたい。」
「こんな遣り取りも?」
「ええ。」
俺の知らぬ、 俺の息遣いを。
坂の街の人は。
そっと、 奥底に閉じ込めて居た。
---------- References Nov.28 2006, 「離れて居ても見える物でしょうか」
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2006年12月16日(土)
---------- History
2005年12月16日(金) 歪みを吐いては駄目でしょうか 2004年12月16日(木) 物足りない呼び掛けでしたか 2001年12月16日(日) 想いの強さは同じですか
< 責めた事が在ったでしょうか >
互いの間に定めた、 規範を、 犯して終ったとしても。
其の、 相手の失策を、 そっと陰から補完する事も。
至極当然だ。
けれども。
其処に、 双方向の想いが無ければ。
結局は、 成立しない。
然もなくば。
何方の手段を、 用いたとしても。
気付きと、 注意の喚起は、 自身への断罪と受け取られ。
そして、 失策は非難されたと、 感知されるのだ。
「私はちゃんとやってます。」
俺の言葉を、 非難と断罪としか受け取らず。
頑なに、 正当性のみを主張する姫は。
遂に。
毎夜の乾杯の瞬間をも、 俺から奪った。
唯一、 互いを労う習慣を。
俺に許されて居た筈の、 癒しの時を。
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2006年12月14日(木)
---------- History
2005年12月14日(水) 握った手を離せるのですか 2004年12月14日(火) 少しだけ猶予期間を創りますか 2003年12月14日(日) 静かにしみ入る想いですか
< 未だに描ける絵なのでしょうか >
流れ行く時間軸に、 刹那の、 極限値を印すならば。
其の一言に。
如何なる矛盾も、 差し挟む余地は無いけれど。
流れ行く時間軸の、 変遷を、 眺め進めたならば。
明らかに。
噛み合わぬ言葉が、 並んで終うに違いない。
約言の有効期限は。
果たして、 何れ程の長さを有するのだろう。
果たせずに在る約言を、 忘れた事など。
一度足りとも無いけれど。
遠回りに。
或いは、 逆向きに歩んでも。
其れは、 破棄されず、 残り続く物なのだろうか。
未だ、 約束は生きて要るのかな。
此の、 俺相手で。
在りもしない想いが、 時折、 顔を出す。
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2006年12月08日(金)
---------- History
2005年12月08日(木) 個々の味も深まるでしょうか 2004年12月08日(水) 暴発の前に気付けますか 2001年12月08日(土) 気になり始めているのですか
< 埋もれて了う日でしょうか >
日々の喧噪に、 埋もれて終うだろうと、 考えて居たのか。
其れとも。
何の区切りも無く、 唯、 漫然と始まった事に。
強い意識が、 在るのだろうか。
確かに。
精神的な区切りなど、 其処には無くて。
紙切れ一枚と、 呼称の変更より。
内に宿した命の不安定さに、 翻弄された日々の方が。
より鮮明に、 想い返されるけれど。
「日付変わったよ。」 「大事な日でしょ?」
俺の言葉に。
さも意外だと、 言わんばかりの表情で。
そして、 褒めて敬えと、 言わんばかりの表情で。
「覚えてたの?」 「良く一年も我慢したと想わない?」
姫は応えた。
渇望した日なのだ。
姫の、 認識以上に。
強く、 強く、 待ち望んだ日だったのだ。
何度も、 何度も、 切り刻まれながら。
ようやっと。
此の手に、 転がり込んだ日だったのだ。
忘れる筈は無い。
---------- References Dec.07 2005, 「保険の欲しい婚姻でしょうか」
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2006年12月07日(木)
---------- History
2005年12月07日(水) 保険の欲しい婚姻でしょうか 2004年12月07日(火) 二人切りの夢も離別の詩なのですか 2003年12月07日(日) 用事は其れだけでしょうか 2002年12月07日(土) ちゃんと買えましたか
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