雲間の朝日に想うこと


< 静かにしみ入る想いですか >


久方振りの人肌は、
後ろ向き。

半年待ち望んだ日が、
そんな夜じゃ悲し過ぎるから。



言葉の真意など
今直ぐ伝わらなくても良い。

言葉の意図など、
徐々に噛んで含んで伝えて行ければ、
其れで良い。



寝覚めの人肌が、
直ぐ隣に在るのなら。


只純粋に身体を通わせて、
少しだけ、
互いの気を抜いても。


きっと咎められずに済む。







徐々に逞しさを失う象徴を、
埋め込んだ侭。


 「もっと。」
 「いや、無理。」

 「もっと。」
 「もう出ないって。」


態とせがむ貴女に、
笑いながら答えた其の時。


遠かった隣の人肌が、
直ぐ傍に来た様に想えたのに。










一緒に居る貴女は。

楽しくて、
面白くて、
可愛いくて、
素敵な人だけれど。


其の想いは、
唯一の女性に想う想いなのか?









流れる風景の中から、
一際大きく眼に飛び込む岩壁。


俺の胸に侵入する、
此の疑問も。

蝉の声を包み込んだ様に、
吸い取ってくれ。


2003年12月14日(日)


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