交錯する想いを削ぎ落とせば。
辿り着く先は、 応援に対する状況報告。
けれども。
交錯する想いに創られた、 此の場の空気は。
客観的な視点を欲して居る訳では、 無いのかも知れない。
「長崎の夜景送ってね!」
国内で三指に入ると言われる、 其の光の絵を。
撮って寄越せと言う言葉が、 本題か。
「私は今から元カレと再会。」 「ちょっとワクワク。」
自身の状況と高揚感と危機感と、 少々の願望を。
伝え知らしめる意図が、 本筋か。
糸の切れた凧の様に、 漂い、 流されて行く、 君の糸の切れ端を。
掴んで、 引いて、 大空にはためかせる。
俺は、 其の役を担えぬ立場だから。
飛ばされて行く君が、 何処に墜ちるか。
俺はこうして、 只眺める事しか出来ない立場だから。
けれども。
墜ちて、 雨に濡れて、 重たくなった其の身体を。
拾い上げる事も、 俺には出来ないんだと。
君が悟る時は。
既に自身で、 大空を活き活きと舞う凧として、 振る舞える時。
ならば。
俺が介在出来る唯一の道は、 墜落の道しか、 存在し得ないじゃないか。
---------- References Nov.24 2003, 「耐えて進める迄に回復出来ましたか」 |