雲間の朝日に想うこと


< 麻痺した味覚は甘いでしょうか >


必ず、
明確な意志を持って。

香辛料は、
作品の内に隠され、
或いは、
放り込まれる物で。


其の香辛料の、
投げ手と、
受け手は。

飽く迄、
入れ替わる事は無いけれど。






想いの香辛料は。


逆に、
贈り主に向けて。

受け手が、
放つ事も出来るのだ。





贈り主の意志を。

其処に、
介在させずに。














恐らくは。

平然と構える俺に、
何らかの動揺を与えようと、
必死なのだろう。


けれども。

策に溺れ、
仕掛けに夢中の姫は、
気付かない。




其の必死さが、
想いの香辛料に掏り替わり。

栄養分として、
俺に吸われて居る事に。
















 「小坊主より小振りなんだよ?」

 「大人の玩具の事?」

 「私の息子とも比べる?」

 「よしなさいって・・・」





帰宅直後の、
姫の、
得意そうな笑顔と瞳に。

吹き出しそうに成り、
必死に堪えた。












聖夜の、
本当の贈り物は。

何かな?





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References
 Dec.25 2004, 「魅せぬ秘密は何処に在りますか」






>> postscript

本年も「雲間の朝日に想うこと」をご愛顧いただきまして、
ありがとうございました。
今年の更新はこれを最後にさせていただきます。
また来年のお楽しみに。
みなさま、良いお年をお迎え下さい。


小坊主


2004年12月29日(水)


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History
2003年12月29日(月) 感謝をしても良いでしょうか
2001年12月29日(土) 貴女を見ていてもいいですか





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小坊主
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