雲間の朝日に想うこと


< ちゃんと買えましたか >


逢った時から上の空で、
最初から落ち着きの無い貴女。

貴女の振る舞いに異常を感じた。


さっきから上の空で、
いつまでも落ち着きの無い貴女。

分かり易い貴女に微笑んだ。




そこまで挙動不審な行動をしなくても、
そこまで過剰に反応しなくても良いんじゃない?

そこまで謝らなくても、
そこまで必死に隠さなくても良いんじゃない?














月の女神が悪戯をして、
紅色の便りを少しだけ早く届けて来た。



貴女にとっても俺にとっても、
一番残念な事だけれど。

貴女にとっても俺にとっても、
一番大切な事では無い。


貴女とこうして逢える事が、
貴女にこうして触れる事が、
お互い待ち望んでいた事なのだから。















だからこそこそ俺を遠ざけないで、
早く買って下さい。

だからこそこそ俺から離れないで、
早く家に帰ろうよ。



紅を受け止める布なんて、
普段使い慣れている物でしょう?


2002年12月07日(土)


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