其の理由は、 不明瞭だけれど。
切っ掛けは、 分からないけれど。
一つの壁を、 超えたと想ったのだ。
想いに、 永遠に巣喰うであろう、 不安感が。
一段階、 緩和した事の、 証拠だと想ったのだ。
姫の、 其の笑顔は。
何が産んだのだろう。
二人切りの夢が、 初めてだからだろうか。
或いは、 喜劇の様な其の場面を、 楽しんで居るからか。
其れとも。
自身で切り出す、 積極的な別れ話を出来た故に。
気が、 楽になって居るのだろうか。
「今日も小坊主の夢見たの!」
連日の、 其の報告も。
初めてで。
「二人でお茶飲んでる夢だったの!」
二人切りで営まれる、 其の場面も。
初めてだったのに。
「私、別れ話して席立ったの♪」
其の、 最後の一言に。
如何して、 一番魅力的な笑顔が、 付随するの?
---------- References Dec.06 2004, 「助け舟でしょうか」 |