其の身に宿す、 調整力と、 反発力を、 上手に利用して。
人は、 成長を遂げるから。
揺さ振らねば。
其処に、 成長は生じない。
刺激の、 消失した世界は。
能力を奪い、 或いは退化させ。
一方、 適度な刺激で。
適応力や、 耐力や、 判断力が育てられるのだ。
其れ故に。
不足する能力を、 補う為。
其処に、 動揺が必要だったけれど。
もしかしたら。
其れは、 過度な刺激で。
想いを破壊し、 破滅へ導いたかも知れない。
振り切れる寸前の、 想いの針を。
駄目押しして、 飛ばして終う事は。
本意では無いから。
「少しは落ち着いてますか?」
聖夜の文に隠す、 密偵へ。
心配の想いを含めたけれど。
「心配してくれてありがとう。」 「クリスマスは最悪のまま終わりそうです。」
花見の彼女は、 余り状況の変化せぬ事を、 あっさり書き記す。
「心配?」 「まるっきり策略と下心だろ。」
そう、 吐き捨てた。
---------- References Sep.20 2004, 「中身も備えた誘いでしょうか」 |