獲るか、 採るか。
其の背景が、 此の身に、 色濃く宿る故か。
其れとも。
個々を超えた能力を、 欲する時に。
自然と生じる、 本能的な行動故か。
同一と言う言葉は。
確かに、 自身の背を、 強く押すのだけれど。
飽く迄。
個に在る価値基準を、 尊重し。
基準の似通った個を、 同一と、 見なして居るだけで。
唯、 闇雲に。
個より、 多が、 優れる訳では無いのだ。
「同じだね!」
姫の、 其の言葉は。
自身を、 絡め取る物で在って。
断じて、 背を押す物では無い。
「松居一代と船越英一郎の所も。」 「一緒なんだよ!」
「何が?」
「船越英一郎が家で仕事していると。」 「『ねんねん!』『ねんねん!』って。」 「松居一代が添い寝させるんだってよ!」
得意気に。
自分の正当性を、 姫は、 主張するけれど。
---------- References Aug.12 2005, 「胎児が言わせる言葉でしょうか」 Aug.13 2005, 「拍子が乱れて居るのでしょうか」 |