長きに渡って。
其の日々の中で、 役目を、 請け負い続けて来たのだ。
自身の傍に、 寄り添う相手を。
恋焦がれ、 枕を濡らす刻も。
或いは。
自身の為だけに、 時間を、 使い続ける贅沢も。
暫く封印されて来たのだ。
休憩したい。 自由に羽ばたきたい。
制約から、 拘束から、 一度は、 其の身を解放したい。
其の希望も。
十二分に、 理解出来るのだ。
其れ故に。
姫の、 私腹の時間と。
姫へ、 募る想いとを。
懸命に、 天秤に掛けて。
「考えては、居るんだ。」 「少しの期間、姫独りの時間を創っても良いよ。」
戸惑い、 迷い、 話をしたのに。
俺の想いなど。
姫は、 お構い無しなのだ。
「じゃぁ・・・」 「小坊主以外の他の人と住む?」
如何して、 冗談にして終うのだろう。
小悪魔の様に輝く、 其の瞳で。
---------- References Dec.13 2004, 「強い意識の象徴ですか」 Nov.29 2004, 「春は来ないのでしょうか」 |