< 相手の言葉を使いこなせますか >
場に在る流れに、 自身を、 乗せて初めて。
其の場を、 享受出来るのだけれど。
唯でさえ。
時に、 自身を其の場へ委ねられず。
疎外感を味わう事が、 在るのだ。
其の上で。
自身を、 流れに乗せる為の、 其の手段が。
一つ、 此の手に無いとしたら。
眼前の、 場を享受する存在を、 目の当たりにしながら。
果たして。
如何に、 想うのだろう。
「逃げちゃった。」 「どこか異分子なんだ。私。」
坂の街から届く、 半ば、 投げ遣りを含んだ文に。
応じる様に。
両の耳に、 手を添えた。
一個の感覚を封じた儘、 一瞬の刻を、 共有する事が。
此の俺に、 出来るのだろうか。
「一番楽しい語らいに入れないのよ。」 「慣れないんだなぁ…一番深いところは。」
家族との語らいにすら。
疎外感を感ずる人を、 相手に。
---------- References Jan.26 2007, 「境界は定まって在るのでしょうか」
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2007年01月29日(月)
---------- History
2006年01月29日(日) 修復を意識して居ますか 2003年01月29日(水) 何を言えれば良かったですか
< 境界は定まって在るのでしょうか >
無論。
許容される範囲は、 個々人の裁量に、 委ねられて居るのだけれど。
其処に、 厳格な境界は在る筈なのだ。
其れ故に。
一つ、 一つ、 其の要因を探っては。
如何なる深度迄を、 是とするのか。
推し量るのだけれど。
一方で。
其の境界の、 内と、 外に、 存在する要因も。
個々人の裁量に、 委ねられて居るから。
接する個の範囲と癒合し、 境界の、 揺らぐ事が。
時として、 在るのかも知れない。
緩衝領域の様に。
「逢いに来て。」
そう、 告げた唇は。
「おでこにね。」
其の感触を、 額に、 誘導した上で。
「くちびるは薄い?」
俺の、 唇の感触を測る。
「寒かったらくるんでください。」
互いの体温が触れる距離を、 許しながら。
「だから、受け入れられない。」
互いへの侵入を、 拒絶した上で。
「遊びにくる?」
一夜の部屋へ、 俺を招く。
坂の街の人の。
本当の境目を、 少し、 量り兼ねて居ます。
---------- References Jan.18 2007, 「何処迄鳴り響く音でしょうか」
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2007年01月26日(金)
---------- History
2006年01月26日(木) 宝物では無かったのですか 2004年01月26日(月) 窺って居た好機なのでしょうか 2003年01月26日(日) あなたは好きを消せますか
< 其の輪に意思が居るのでしょうか >
其処に、 刻み込まれて居るのは。
飽く迄、 形式に他ならなくて。
新規に、 或いは継続的に、 注ぎ込まない限りは。
其処に、 想いは宿らないのだ。
其れ故に。
其処に、 如何なる意思が隠ろうと。
其処に、 如何なる意思も無かろうと。
注視すべきは。
飽く迄、 其の指では無いのかも知れない。
けれども。
証足る輪を、 定められた指から外すと言う、 其の行為は。
明確に、 契約の破棄を意味するのだ。
何カ月振りだろうか。
娘の臍の緒と共に、 無造作に、 箱に収められて居た、 証の輪が。
姫の、 薬指に戻った。
右の、 薬指だけれど。
---------- References Aug.23 2006, 「其の輪は柵の象徴なのでしょうか」
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2007年01月20日(土)
---------- History
2006年01月20日(金) 歪な形も想いに足り得るでしょうか 2005年01月20日(木) 捜させる事に違いは無いでしょうか 2004年01月20日(火) 支え足り得る雄ですか 2003年01月20日(月) 必死に覚えたのですか
< 何処迄鳴り響く音でしょうか >
距離だろうか。
果たして、 距離だけだろうか。
きっと違うのだろう。
確かに。
物理的距離は、 互いの温もりを遠避けるけれど。
想いを飛ばし。
互いの温もりを、 願う事が出来るのだから。
恐らくは。
其処に、 時系列が存在するのだ。
嘗て、 聴いた筈の、 其の時が。
遙か、 遠方に在るのだ。
其れ故に。
実の距離以上に。
距離を、 遠さを、 意識するのかも知れない。
「あなたを想う時は。」 「古い歌が繰り返し頭の中で鳴ってる。」
坂の街から届いた、 逢いたいの、 其の言葉よりも。
強く。
詩の持つ、 其の時を意識した。
---------- References Jan.12 2007, 「止める為の曖昧でしょうか」
---------- Background 谷村新司 " Far away "
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2007年01月18日(木)
---------- History
2006年01月18日(水) 敢えて枯らす気でしょうか 2005年01月18日(火) 本当に想いが極まったのでしょうか 2004年01月18日(日) 交えられぬ違いなのでしょうか 2003年01月18日(土) 拒絶ではないと言えますか 2002年01月18日(金) それでも許してもらえるでしょうか
< 止める為の曖昧でしょうか >
火照りを隠し。
核心に霞を掛け。
そして、 互いの想いを謀る。
想いに、 曖昧さを保たせる事は。
想いに、 調味料を加える様な、 行為だけれど。
本当は。
唯。
抑止力として、 存在するのかも知れない。
「じゃぁ。」 「襲いに来て。」
「いいわよ。」 「なんてね♪」
核心を捌く様に、 映りながら。
きっと。
坂の街の人は、 自身を、 留めて居るのだ。
「○○、愛してる。」 「こうやって使われる字なんですね♪」 「素敵な名前!」
初めて知った、 坂の街の人の名を使って。
想いを誤魔化し抑止した、 俺の様に。
---------- References Jan.09 2007, 「微かに鳴る音色でしょうか」
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2007年01月12日(金)
---------- History
2006年01月12日(木) 救いの言葉で満足でしょうか 2005年01月12日(水) 相手の世界を観てみたかったのですか 2004年01月12日(月) 悪戯の通話で良かったでしょうか 2003年01月12日(日) 文字が歳月を見せるのですか 2002年01月12日(土) 今日はどのくらい感じましたか
< 想いは二の次ですか >
深く、 深く。
厚み在る想いを、 創出して。
護り支えるに値する、 重厚な想いを。
築き上げる筈だけれど。
想いの深さなど。
本当は。
然程の能力も、 然程の意味も、 持たないのかも知れない。
何度も、 何度も。
互いを、 縒り逢わせては。
其の形状が、 重なり、 融け逢う事は出来るのか。
確認するのだけれど。
其の一致度など。
本当は。
然程の能力も、 然程の意味も、 持たないのかも知れない。
飽く迄。
最優先に選択されるのは、 時機で。
贈られる想いの、 量や、 質や、 其の相性は。
時機に加味される、 付属品なのだ。
「結局さぁ。」 「タイミングがはまるとダメよねぇ。」
友人から零れ出た言葉に、 肯き。
同時に、 自身の確固たる土台を、 見失う。
想いが、 軽かろうが。
誰の、 想いだろうが。
求める刻に、 在れば。
そう、 合わなかったのだ。
丘の上の人が、 言う様に。
唯。
互いの刻を、 重ねなかったのだ。
想いの深さが、 如何程、 誇れる嵩で在ろうと。
---------- References Dec.26 2006, 「怯える様に映りませんか」
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2007年01月11日(木)
---------- History
2006年01月11日(水) 拘る必要が在るのでしょうか 2004年01月11日(日) 親子の前に築ける絆でしょうか
< 微かに鳴る音色でしょうか >
創り出した、 其の静寂に因って。
初めて浮き彫りに鳴る、 微かな音。
喧噪に埋もれて終い勝ちな、 其の音色に。
時に、 耳を澄ませて視るのだけれど。
好むとも、 好まざるとも。
其の領域と、 常に、 背中合わせに在り。
其の、 強く意識する微音すら。
決して、 感知出来ぬ感覚とは。
如何なる物なのだろうか。
恐らくは。
喧噪に住む存在よりも。
其の音を、 敏感に、 意識出来るのかも知れない。
「雪の音って。」 「どんな音なんだろう。」
杜に降る雪に。
坂の街の人の、 音色が、 届けられた。
微小な気泡が弾ける様な。 微細な破片を叩き付ける様な。
乾いた音。
音を総て封じて了う、 白銀の、 想像主は。
自身の創り上げた、 無音の上に。
微かな足音を響かせて、 降り積もる。
そして、 降り積もる静寂は。
「想いながら呑んだせいかな。」 「あれからずっと人恋しい・・・。」
「良かった。」 「私だけじゃなかったんだ。」
普段は感知出来ぬ、 想いの、 奥底の音を。
呼び覚ます。
---------- References Jan.01 2007, 「案外近くに居るのでしょうか」
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2007年01月09日(火)
---------- History
2005年01月09日(日) 想いが煙を起こすのでしょうか
< 想いを喰らう生物でしょうか >
確かに、 其の存在は。
自身に多くの栄養を取り込んで、 成長すると同時に。
注がれる想いの大きさに、 呼応するかの様に、 育ち進むのかも知れないけれど。
もしかしたら。
互いの想いを削り取って、 食する事で。
自身の成長の、 糧にして居るのだろうか。
其れ故に。
互いの幸せが、 鎹に、 削られて行く事も。
許容されるのかも知れない。
其の、 見るからに健康的な姿が。
其の、 貪欲な食欲に由来するのだと、 十二分に理解しながら。
「あのね。」 「美味しそうに食べてたんだよ?!」
姫の悲鳴に、 思わず苦笑する。
一年の区切りに、 姫に、 贈った花束を。
さも旨そうに。
娘は、 跡形も無く、 毟って喰らって了った。
---------- References Dec.07 2006, 「埋もれて了う日でしょうか」
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2007年01月04日(木)
---------- History
2006年01月04日(水) 警戒して居る筈では無いのですか 2004年01月04日(日) 理解から逃れたいのでしょうか 2003年01月04日(土) 気持ちを薄めて行けますか 2002年01月04日(金) 相手が違うと感じませんか
< 案外近くに居るのでしょうか >
自身の、 傍らに居る存在を、 感知しながら。
同時に。
其処に、 寂寥感や孤独感を、 味わうならば。
始めから。
傍らの存在など無い方が、 増しなのだろうか。
其れとも。
直ぐ傍らに、 想いを、 添えて置きながらも。
其の姿を、 或いは、 其の温度を。
虚像でしか味わえぬ事の方が。
孤独に、 より近いのだろうか。
「宴会中だけど。」 「人の中が一番淋しい。」
坂の街からの、 年始の文に。
「其れでも。」 「傍が良い。」
比べようも無い、 単位の異なる価値基準を。
必死に、 秤に掛けた。
「今年は逢える。」 「そんな気がします。」
不思議と、 力強く耳に響く、 坂の街の人の、 其の文字に。
「あなたを想って呑んでるよ。」
少しでも。
虚が、 実に、 近づく様にと、 希う。
---------- References Dec.29 2006, 「吐けば楽に成れるでしょうか」
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2007年01月01日(月)
---------- History
2006年01月01日(日) 印象に残る区切りで在りますか 2005年01月01日(土) 本心を探り当てて居るでしょうか 2004年01月01日(木) 腐れた縁に想いを託して良いでしょうか 2003年01月01日(水) 矛盾する想いは願えませんか 2002年01月01日(火) 始まりはいつも俺ですか
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