< 隙間風は心地好く無いですか >
自身に注がれる、 想いの手は。
決して、 一つでは無い。
自身が注ぎ行く、 想いの手も。
飽く迄、 一つでは無い。
けれども。
自身の独占欲は、 時に、 勘違いする。
注がれ在る数多の光に、 敵意を覚え。
注ぎ在る数多の手を、 全て、 頬張るのだ。
自身に放たれる想いを、 複数望み。
自身から放つ想いを、 複数、 存在させながら。
同時に。
俺が放つ想いの切片が、 他方へ向く事を、 決して許さなかった。
其の振る舞いが。
今の、 矛盾を招いたに過ぎないのだ。
他者の為の空間など。
一つの手を失った時、 自身に、 穿たれる穴など。
別の手に、 さっさと埋めて貰えば良い。
複数の手を、 拒絶し、 否定したのは。
丘の上の人自身じゃないか。
---------- References Oct.25 2006, 「何故に相手は俺なのですか」
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2006年10月27日(金)
---------- History
2005年10月27日(木) 眠気に抗う想い逢いでしょうか 2004年10月27日(水) 不意の感動だけでしょうか 2003年10月27日(月) 早く掛け直してくれませんか
< 何故に相手は俺なのですか >
高い活動を、 常に、 維持し続ける事は。
密の様で居て、 実際は、 効率を落とす要因だから。
時に、 一時の休息と補給を促す、 回復手段として。
或いは、 視点を変える切っ掛けとして。
眼前から、 視線を外すのだけれど。
外した先に映る、 其の画は。
果たして、 何方から浮かび来るのだろう。
「気分転換になってる?」
「うん。」
「あたしにも。」 「気分転換が必要みたい。」
唐突に、 丘の上から零れた近況に。
「俺は。」 「気分転換の相手か?」
自身の価値認識を、 問うのか。
相手の選択の是非を、 問うのか。
何方か判らぬ問いを、 放ち掛け、 踏み留まった。
未だ。
遠慮を含めるべき関係に、 慣れてくれない。
---------- References Oct.20 2006, 「今回も鬼に魂を売るのですか」
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2006年10月25日(水)
---------- History
2005年10月25日(火) 描くには難い想いでしょうか 2004年10月25日(月) 型枠の中には居ない人ですか 2003年10月25日(土) 幸せな二人に見えましたか
< 今回も鬼に魂を売るのですか >
想いは、 常に、 姿を変え。
遷移を、 繰り返す物で。
好と恋と愛と情が、 交錯し、 増減しながら。
互いの、 位置関係を。
定め行くのかも知れない。
けれども。
其の、 情の内に。
少しでも、 好や恋や愛の欠片が潜んで居る事が、 必要条件で。
其処に、 好も恋も愛も、 感知出来ぬとすれば。
其の状態は。
互いの関係が成立せぬ事を、 明確に、 表現して居る。
意地と、 意固地と、 我が。
幾重にも、 積み上げられた結果。
丘の上からは。
既に、 情しか届かぬのだ。
哀れみは不要だと。
鬼が、 芽を出した。
俺の、 情以外の要素は、 封をされ。
もう、 刃ばかりしか、 放てない。
きっと。
---------- References Oct.16 2006, 「浮かんだ言葉が戯に成り得ますか」
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2006年10月20日(金)
---------- History
2005年10月20日(木) 互いを観て居ないだけでしょうか 2003年10月20日(月) 苛つきの理由は何でしょうか
< 唯一の堤足り得ましたか >
其の嵩に、 個々の差は在れど。
一つの個体で支えられる、 重みには、 限界が在るから。
自身の秘を。
時に、 他者へと預けるのだけれど。
信頼。 距離。 想い。
自身の秘を、 委ねる事が可能な条件には。
数多在る要素の、 果たして、 何が重視されるのだろうか。
恐らくは。
家族にも、 友人にも、 漏らさぬ秘が。
唯一、 此の手に在ったのかも知れない。
其の秘が。
其の、 身体の異変が。
悪しき物では無いとの、 検査結果に。
「秘かに泣いてたんだ。」 「独りで。」 「お風呂で。」
抑え切れずに放たれた、 日々の、 其の残骸。
「良かった。」 「本当は泣きそうだったんだ。」
ひた隠しにして居た筈の、 秘の重さを。
俺は、 零して終った。
---------- References Jan.04 2006, 「警戒して居る筈では無いのですか」
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2006年10月19日(木)
---------- History
2005年10月19日(水) 誰が否定をしたのでしょうか 2004年10月19日(火) 記憶は捨てる物だったでしょうか 2003年10月19日(日) 過去って何者なのですか 2002年10月19日(土) 柔らかかったですか
< 浮かんだ言葉が戯に成り得ますか >
一つの事柄は。
数多在る言葉を以て、 表現可能で。
想い浮かぶ言葉を、 並べ、 練り。
的確な表現として、 言の葉を、 放つのだけれど。
時に、 其の言の葉の選択を、 見誤る事は。
別段、 不思議な事では無い。
けれども。
自身に、 浮かび上がる言の葉は。
飽く迄、 自身に巣喰う想いの範囲から、 生じる物だから。
何れ程、 精査を繰り返そうと。
或いは、 浮かぶ儘に放とうと。
生じた言の葉が、 其処に、 潜み棲む事を。
否定は、 出来ぬのだ。
自身の価値は、 丘の上に、 幾ばくも残されて居ない。
言葉を重ねて、 何れ程、 意図を加えようとも。
其の決定打が、 既に、 其処に在る。
例え、 局所的な一部分へ宛てた、 形容だとしても。
「旦那が二人いるみたいなんだもの。」
其の言葉が、 届いた時点で。
---------- References Oct.08 2006, 「星なら想いを注げるでしょうか」
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2006年10月16日(月)
---------- History
2004年10月16日(土) 想いは自由研究に足り得るでしょうか 2001年10月16日(火) 混沌が始まりますか
< 想いの派生が育みましたか >
其の、 一つ一つは。
飽く迄、 個別に流れ在る物だけれど。
其の、 一つ一つは。
少しずつ、 けれども確実に、 相互に、 交じり遇うのだ。
其れ故に。
少しずつ、 少しずつ、 連動し在る個々は。
不可思議な糸で結わえられた、 一筋の、 流れの様に。
想いを、 連動させるのだろう。
「えへへ。」 「結婚することになりまして。」
唐突に贈られた、 御嬢の声色に。
「もう一つ。」 「おめでとうが在るんじゃ無いの?」
呼応する想いが、 自然と、 漏れだして来る。
自身の流れが、 呼び覚ましたかも知れぬ、 其の想いを。
電話口で噛み締めた。
「ふふ。」 「俺の娘が可愛かったんでしょ?」
言い掛けた核心に、 そっと、 蓋をして。
---------- References Apr.01 2006, 「必要な軽口でしょうか」 Sep.12 2005, 「不治の擾乱でしょうか」
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2006年10月13日(金)
---------- History
2005年10月13日(木) 飲料に喧嘩を売る気でしょうか 2003年10月13日(月) 何番目の貝殻代わりですか 2002年10月13日(日) 俺は出たらいけませんか 2001年10月13日(土) 貴女の心はどこにありますか
< 無駄なら止めませんか >
一つ、 一つ、 道筋を歩み。
一つ、 一つ、 段差を登る事で。
互いの役割は、 本来は、 増え行く筈なのだ。
互いの形が、 徐々に、 変遷するに応じて。
互いが、 互いを、 欲する形も。
徐々に、 変遷し行くのだ。
けれども。
初めの、 其の一歩に。
致命的な、 型崩れが在れば。
何れ程、 形を変え行こうとも。
何れ程、 役割を増して行こうとも。
空洞が、 埋まる事は無い。
もしかしたら。
嘗て、 俺の立場に居た人も。
徐々に滲み出る、 致命的な、 本音に。
気力を、 奪われ尽くされたのだろうか。
「後悔してるよ。」 「娘の親権が必要だから小坊主と結婚したこと。」
姫の、 口先だけの前向きが。
又一つ、 本音の吐露で崩れ去る。
---------- References Jul.23 2006, 「始めの針路が誤りでしたか」
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2006年10月11日(水)
---------- History
2005年10月11日(火) 想いに限度は在るでしょうか 2003年10月11日(土) 想いが在るから抱けないのでしょうか
< 星なら想いを注げるでしょうか >
自身が、 自身に希う、 其の念は。
時に、 自身の動力源と、 姿を変え。
時に、 幾つかの実を、 育て行くのかも知れないけれど。
他者を想い、 希う事に。
果たして、 何処迄の力が宿るのだろう。
流れる星に、 想いを込めたとて。
他力本願に他ならない。
けれども。
其の星なら。
丘の上の人にも、 降り注ぐ事が出来る。
今、 直ぐにでも。
「丘の上の人の幸せを願うよ。」
流星に委ねる、 想いを。
鋭敏に、 切り取った。
唯、 そう在って欲しいのだ。
想う存在が笑顔で在る事以上の、 喜びが、 何処に在る?
---------- References Oct.05 2006, 「狡いと言えるのでしょうか」
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2006年10月08日(日)
---------- History
2005年10月08日(土) 住処へ想いが届くでしょうか 2003年10月08日(水) 早く帰りたいのですか
< 狡いと言えるのでしょうか >
好意に甘える事を、 是とするか、 非とするか。
其れは、 価値基準の差異に拠り、 変わるのかも知れないけれど。
狡い。
唯、 其の想いを、 秘めて在るのならば。
其れは、 狡さに成らぬのでは無いだろうか。
真に狡い人は。
自身の、 其の狡さにすら。
目を、 向けやしないのかも知れない。
狡くなど無い。
何もかもを、 解放し、 ぶつけて。
其処で初めて、 一歩目が始まるのだ。
振り解く程、 手を、 振り回して。
其処から、 本当に、 手が繋げられるのだ。
寧ろ、 狡いのは。
手を振り回そうとせぬ、 俺の方だ。
---------- References Sep.17 2006, 「緩衝材なのでしょうか」 Oct.02 2006, 「閂を外したのでは無かったですか」
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2006年10月05日(木)
---------- History
2005年10月05日(水) 寄り添う決意が出来ましたか 2004年10月05日(火) 他人では埋められぬ疵でしょうか 2003年10月05日(日) 最初から相応しい相手ですか
< 閂を外したのでは無かったですか >
型枠を、 論じるのならば。
始めから、 資格など無いのだ。
自身の振る舞いに、 責めを負うと。
一度でも、 口にしたのならば。
型枠を封じて繋いだ、 其の手に。
想いを、 委ねるしか無いのだ。
何故に。
想う儘の、 素直な振る舞いへ。
今更、 閂を掛けるのか。
自身を律しようと、 試みても。
其の、 律こそが。
あからさまに、 其の手を、 嘲笑うだけなのに。
「ごめん。」 「あなたに甘えてはいけないんだった。」
いけないと言うのなら。
始めから、 全ていけない。
---------- References Oct.03 2006, 「役目が在るのでしょうか」
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2006年10月04日(水)
---------- History
< 役目が在るのでしょうか >
自身の、 置かれた立場や、 或いは、 相手との関係を鑑みて。
時に人は。
自身に、 役目を与えるけれど。
想いは。
決して、 理由付けをする物では無く。
領分や、 領域を、 定め要する物でも無い。
「あたしは。」 「小坊主と奥さんが向き合うために。」 「あなたと出逢ったんだと想う。」
丘の上の人の、 役目を、 強調する言葉は。
まるで俺が、 想いを強いて居るかの様に。
俺自身へと、 響き刺さるのだ。
役目?
ならば、 俺の役目は?
俺の役目は、 閉じた箱を開く事。
俺の役目は、 丘の上から降りて来させる事。
其れなら。
とっくに、 役目を終えて居る。
---------- References Sep.24 2006, 「封じた想いが生きるでしょうか」 Oct.01 2006, 「事後処理でしょうか」
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2006年10月03日(火)
---------- History
2005年10月03日(月) 初めまして故に一瞬なのですか 2004年10月03日(日) 中毒の様な物なのでしょうか 2003年10月03日(金) 依存し過ぎて居ませんか
< 事後処理でしょうか >
確かに。
其の言葉の有する意の内には、 自身の、 或いは他者の、 為した道筋に責めを負う気概が、 含まれるけれど。
其の責めは。
決して、 為した道筋への責めでは無く。
飽く迄、 犯した失策への責めを、 指し示すのだ。
尻拭い。
其処に在る、 想いも、 気概も。
飽く迄、 言葉の綾で在る事も。
理解は、 出来るけれど。
未だ、 互いの形を探り在る筈の、 想いに。
其の、 宣言を放たれた事は。
然程、 小さい事では無い。
「彼から言われた。」 「辛くても苦しくても『ケツはふかないと』って。」 「だから・・・」
そうか。
事後処理なんだね。
---------- References Sep.29 2006, 「芯まで消えたのですか」
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2006年10月01日(日)
---------- History
2005年10月01日(土) 嫉妬故に下手なのでしょうか 2004年10月01日(金) 裏返せば辿り着けますか 2003年10月01日(水) 日常から丹念に拾い出せますか
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