自身の、 意思とは関わり無く。
自動的に、 放出される報酬量は。
普段から慣れた、 単なる、 多幸感の閾値に対して。
較べ様も無く、 莫大だから。
自身の、 意思とは関わり無く。
強制的に、 小悪魔を呼び寄せるのだ。
其れ故に。
生じる睡魔に、 抗う力が、 不足する時には。
安易に、 報酬へ手を出す事を、 躊躇する。
けれども。
「嫌いになったの?」
「魅力がなくなったの?」
其の躊躇は。
逆に、 相手の不安感を、 誘発するから。
散々、 惑い迷った揚げ句。
報酬諸共、 睡魔に、 手を伸ばして終うのだ。
「早く起きてよ!」
「早くコーヒー入れて!!」
起き抜けの、 深い、 想い逢いの後に。
何故に、 姫は元気なのだろう。
眠くないの?
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