互いを、 理解すればする程に。
特別に、 想い遣る事も無く。
自然と。
相手の望む振る舞いを、 産み出す事が、 出来るのかも知れないから。
意識する事無く、 生じた、 其の行動が。
相手の満足を得られた時。
少しだけ、 互いが、 近付いて居るのだと。
多幸感に、 包まれるけれど。
きっと、 現状の二人は。
其の極みには、 居ない。
其れならば。
諍い無く、 日々を、 進めて居る理由は。
何処に、 在るのだろうか。
「小坊主?」
「ん?」
「初めて。」 「一週間喧嘩しなかったね。」
「確かに。」 「想い遣れて居るのかな?」
最後の疑問符が。
半信半疑の、 お互いを、 反映して居るのだろう。
余裕が無いのだ。
個々人の、 今で、 精一杯なのだ。
相手を振り返る余裕も、 其処に、 無いから。
きっと、 諍いを生じさせる理由も、 無いのだろうな。 |