年に一度きりの事であれば、 お互い冷静で居られると言う事なのだろうか。
年に一度限りの関係であれば、 お互い昔を懐かしむだけで、 何の蟠りも生まれないと言う事なのだろうか。
「元気にしてますか?」
今年もまた、 俺はこの地に降り立っている。
そして今年もまた、 アイツからの文が携帯に届く。
「今年も最後まで頑張って。」 「そして楽しんできてね。」
有り触れた言葉。
一年と言う時の流れが、 アイツの心に変化を与えた事は、 間違いの無い事実。
在り来たりの言葉。
そして一年と言う時の流れは、 俺の心にも、 確かに存在する筈なのに。
南国は、 時の流れが緩いのか。
この地は、 時の歩みが鈍いのか。
俺は未だに、 この言葉を受け入れられない。
俺は未だに、 この言葉へ直面出来て居ない。
---------- References
Apr.21 2002, 「望みを隠せませんか」 |