相手の内に、 何らかの不足を感知する事は。
若しくは。
自身の内に、 不足が在ると自覚する事は。
共に過ごす決断を。
決定的に、 支配する事だと想うけれど。
其処に、 想いを加えるから。
其の不足を埋め。
先へ進み行く事を、 可能とするのだろうか。
厳然たる不足は。
消える事無く、 其処に在ると言うのに。
「決心。」
想いを鏤めた文が、 姫から届く。
「小坊主が決心したと言ってくれたから。」 「私も決心。」 「早くシコリを無くして、小坊主に着いて行く。」
姫が口にした、 独立を含んだ想い。
けれども。
俺自身は、 今も未だ変化を遂げては無い。
自身で感じる、 不足を。
未だ内に、 棲まわせ続けて居るのだ。
「そんなわけで。」 「大根煮えました。」
其の後ろに並ぶ、 良い匂いに。
より強く、 惹かれて居る以上。
上手く行く筈、 無いよ。
---------- References Dec.24 2003, 「本当に間に合うのでしょうか」 |