雲間の朝日に想うこと


< 俺なら知らぬと高を括ったのですか >


其れが、
既に完結した事項であって。

過去の出来事だと、
記憶から消し去ってから、
長い刻を経たからか。



其れとも。


其の中に潜む、
忘れたいと言う想いの大きさを。

十分に、
知って居るからか。





久方振りに、
其の記憶を呼び覚ました、
切っ掛けへ。

生じる筈の、
不審や戸惑いよりも。


刺す様な痛みが、
想いを、
支配した。








そんな物を残存させるのは、
きっと、
雄だけだと言うのに。















情報の収集には適当な人物だと、
読んで居るのか。

其れとも、
本当に何も知らぬのか。


 「誰だかわかる?」
 「バレバレか?」


君の元旦那から、
いや、
俺の同期から、
突然メールが届いた。










 「何で突然俺に?」

 「みんなにじゃなくて、小坊主にだけ?」

 「そうみたいだな。」

 「私と小坊主とのつながりを知らないのよ。」
 「小坊主と逢うことはいつも内緒だったし。」

 「こんなに親密なのにな。」

 「だよね、ふふ。」






苦い筈の香は。


既に、
仄かに甘い香のする、
想い出か。





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References
 Aug.03 2004, 「整体術に成ったでしょうか」
 Mar.29 2005, 「罠に掛かって居るのでしょうか」


2005年03月31日(木)


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History
2004年03月31日(水) 信に値しないのは何れでしょうか
2003年03月31日(月) 退路を蓋で閉じてしまいましたか



< 不純な動機でしょうか >


其の動機を、
不純だと言い切る根拠は、
無いのだけれど。

其の動機は、
不愉快に違いないのだ。





其の意志は、
誉めるべき事かも知れないけれど。

其の意図は、
決して、
認める訳にはいかないのだ。









けれども。


其の想いを、
十分に、
知って居るから。







態と其処へ、
笑いを持ち込んで。

姫は上手に、
俺の其の想いを捌いて了う。











 「イタリア語習おうかな。」

 「好きにすれば。」










 「ぼんじゅーぅる。」

 「それフランス語。」










 「ぺぺろんちーぃの。」

 「あのなぁ。」










習いに行くなとは、
言わないから。










其れ以上、
伊太利亜の王子を観て。

騒がないでくれない?


2005年03月30日(水)


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History
2004年03月30日(火) 何処が好きと言えますか



< 罠に掛かって居るのでしょうか >


其の経路は、
推測しか出来ないけれど。

情報は、
漏れて居たのだ。






此処か。

或いは、
極少数しか知らぬ筈の、
人伝か。


何処に穴が在るのか、
判別すら、
出来ないけれど。




何処からか。

事実の欠片を、
手に入れて居るのだ。












妹から届いた、
母親の、
言葉の欠片は。


明らかに、
具体的な事柄が、
多過ぎる。















 「受験生位の子がいる人と。」
 「おつきあいしてるらしいの。」




 「不倫関係なのかしら。」
 「忙しさだけであそこまで痩せる?」











半分は事実で、
半分は、
只情報が古いだけ。













俺が超えねばならぬ、
母親の壁は。

確実に、
其の高さを増し。







俺自身の想いを、
整理する為の場所は。

確実に、
何処かで一つ失われた。


2005年03月29日(火)


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History
2003年03月29日(土) 一言でも力が有りませんか
2002年03月29日(金) 卑怯者ですか



< 違いを嗅げと言うのでしょうか >


虎視眈々と、
機会を窺って居るのだ。



観察し、
待ち、
誘導して。

無意識に、
うんと肯く瞬間に、
其の牙を、
瞬時に頚部へ向けるのだ。




遊び半分に。

けれども、
寝首を掻く為に。









其れ故に。

決して油断せぬ様、
感覚を、
研ぎ澄ませたから。



其処に棲む、
差異に、
過敏に反応して居るのだろうか。





其れとも。


本当に、
大した差異では無く。

同じ想いを、
只何度も繰り返して居る、
其れだけなのか。








其の、
ほんの僅かな差に。


俺は、
翻弄されて居るのだ。















 「小坊主と一緒に住んだら。」
 「二年でぽいぽいする?」

 「しねぇよ。」



 「じゃぁ。」
 「一年でぽいぽいする?」

 「だからしないって。」










 「一年半でぽいぽいする?」

 「あのなぁ。」




半を付けた姫の、
得意気で、
大真面目な顔が。

俺には、
理解出来ないよ。


2005年03月27日(日)


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History
2004年03月27日(土) 如何して言葉が掏り替わるのですか
2003年03月27日(木) 何の為の選択でしたか
2001年03月27日(火) 俺は期待外れじゃなかったですか



< 隠した悪さが在るのでしょうか >


自身の周囲の環境など、
刻一刻と、
変化を繰り返し。


長い年月を経て。

原形を留めぬ程に、
変わって了うかも知れないけれど。




過去に、
深く刻まれた恐怖は。

条件反射的に、
瞬時に呼び覚まされるのだ。




防衛本能の一環として。







其れ故に。




既に立場も変わり、
日々、
接する機会も無い筈の、
其の文字は。


瞬時に、
時を逆回転させ。

俺の知らぬ過去へ、
姫を、
導いて終う。

















姫の仕事場へ届いた、
一本の電話に。


 「怒られるかも知れないって。」
 「固まっちゃったの。」


姫は、
直立不動した。
















 「ははは。」
 「そんなに悪さしてたのかよ?」

 「違うわよ。」
 「あの学校が五月蠅かっただけ!」
 「他校のくせして・・・」



とある高校からの、
仕事の依頼は。








姫にとって。

素行を正す、
教師の雷なのね。


2005年03月25日(金)


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History
2002年03月25日(月) 俺の想いに重さを感じますか



< 既成事実が欲しかったのでしょうか >


恐らくは。

悪戯心や、
或いは遊び心の類が、
産んだ行為で。


もしかしたら。

征服欲や、
或いは安心感も
其処に、
含まれるのかも知れないけれど。





想いの中を、
最大限に埋め尽くして居るのは。

きっと、
悔しさなのだ。











既に、
同意して居る筈の、
同居へ。

既に、
後に戻らぬ筈の、
春へ。


異を唱え。



未だに、
決意が揺らぎ続けて居る、
姫に対して。





そして。


手を拱いて、
決定打を打てずに惑う、
俺自身に対して。















何か一つ、
事実が欲しかったのだろう。


頃合いを見計らい、
自宅へ、
電話を掛けた。














 「何で小坊主が電話して来るのよ!」


俺の家の電話口から。

確かに、
姫の声がする。





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References
 Mar.19 2005, 「想う相手は離れたのでしょうか」
 Nov.29 2004, 「春は来ないのでしょうか」


2005年03月24日(木)


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History
2003年03月24日(月) 何故後ろ向きの笑顔が見えるのか
2001年03月24日(土) この迷いは確信ですか



< 未だ保険が居ると感じるのですか >


技術の無さと、
其れを補おうとする懸命さが。

魅力に、
違いないのだけれど。



さり気なさには、
少しだけ技術が必要で。



自身の想いに、
逆らえば逆らう程。

不用意で、
不自然な、
理由が出来上がるのだから。




自身の想いに、
抗う必要は無いのだ。












 「馬鹿さ大馬鹿さ笑うがいいさ!!」


花見の彼女は、
自身を卑下するけれど。

笑う程、
滑稽な事では無く。



上手に嘘を飼えず、
想いが、
馬鹿正直に飛び出て来る、
其の姿は。

彼女の、
一つの武器なのだ。











其れ故に。







 「毎日連絡してくれる例の彼に。」
 「何て言っていいのか悩む感じ・・・。」
 「今回は諦めます。」

 「何だ。」
 「惚気か?」



友人の応えに、
直に伸びる想いの存在を、
感じ取り。

花見の誘いが届かぬ事へ、
安堵と、
幸福感を、
感知した筈だったのに。














 「また誘って♪」











文末に添えられた、
微かな保険も。


彼女の、
正直な想いなのか。





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References
 Dec.24 2004, 「負荷が強過ぎたのでしょうか」
 Sep.20 2004, 「中身も備えた誘いでしょうか」


2005年03月23日(水)


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History
2004年03月23日(火) 寝坊の理由は誰のせいでしょうか
2001年03月23日(金) クリスマスを想い出せそうですか



< 強情が救いに成ったでしょうか >


侵入するのか。

其れとも、
受け容れるのか。


其処には。

大きな違いが、
在るかも知れないけれど。






何れか一方へ、
常に、
決められる訳では無く。


必ず、
何方も其の役割を為しながら、
想いは、
重なり逢う筈だから。






其の違いに、
目を向ける事など。

無意味以外の、
何者でも無いのだ。









其れでも。

敢えて其処に、
拘りを持つのならば。


何か、
理由が在るに違いない。












 「夜中ね。」
 「乗ったら勝手に入ってきたんだもん。」

 「乗ったのは俺じゃ無いし。」



 「勝手に入ってきたの!」

 「俺は何もしてないでしょ・・・」



姫は。

無抵抗の俺を、
犯人だと、
言い張り続けた。











全ての原因を、
俺に押し付けて。


少し、
心は軽く成っただろうか。









久々の独り切りは、
相当、
寂しかったよね。

息子も、
飼い猫も、
俺も居なかったから。





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References
 Mar.19 2005, 「想う相手は離れたのでしょうか」


2005年03月22日(火)


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History
2003年03月22日(土) 本物の春は暖かいでしょうか



< 読まぬ理由は何れですか >


起き抜けの一本の電話のみで、
充分だなどとは、
決して想わないけれど。

連絡をせずに過ごした、
其の理由が、
届かぬ人では無いから。






其れ故に。



体調が悪いのか、
事故か、
或いは事の発覚か。


メールにも、
電話にも、
反応の無い事へ。

余計に、
不安を抱いた。











恐らくは。



メールを贈り邪魔しては成らぬと、
気を遣って居るのだ。


久々に、
息子と出掛ける俺の母親に、
遠慮をして居るのだ。





けれども。



目には目を、
歯には歯をと。

姫が昨日味わった不安を、
俺に、
味わわせて居るのだと。


妙な考えばかりが、
脳裏に、
過ぎり続ける。













きっと、
後ろめたさなのだ。















姫への言い訳は、
同僚からの臨時の呼び出しは。

真っ赤な嘘で。





事実は、
他の人と逢って居ただけだから。


2005年03月21日(月)


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History
2004年03月21日(日) 血が通う事は無い関係でしょうか
2001年03月21日(水) 本当に逢おうって言ったのか



< 見ずに済む理由も想いでしょうか >


隣の芝生は、
青く見えるけれど。

我が家の芝生は、
少し短めで、
痛く感じるかも知れないけれど。



其の芝生も、
此の芝生も。

根元に在る想いは、
きっと、
違いは無いのだ。








同じ流れが在ると、
感じた故に。

お互い、
理解し合えたに違いない。



其の場で交わす会話の、
一つ一つへ。

想いの一部を、
ふわりと流しただけで。













 「上司と寝ればポスト、みたいな世界だから。」
 「それで取った仕事でも、世の中の為じゃないんだもん。」
 「小坊主は世の中の役に立ってるじゃん?」


同窓会で、
久し振りに会う同期は。

周囲の渦流に飲み込まれ、
藻掻いて居た。


其の流れから、
抜け出したいと願いつつ。












 「其の人はさ。」
 「色々経験して来た人みたいだけれど。」

 「うん。」

 「今は穏やかな幸せを望んで居るから。」
 「だから俺と上手く行ってるんだと想うよ。」

 「成る程ね。」

 「手に入れば良いね。」

 「うん。」












穏やかな、
幸せを。

望んで居るのだ。



数多くの流れを見て、
其処に、
流れ着いたんだ。

多分。






だから俺は。

姫の過去を、
覗かずに居させて貰えるんだね。


2005年03月20日(日)


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History
2003年03月20日(木) 矛盾を武器にして良いですか
2002年03月20日(水) 意地だけで凝り固まっていませんか
2001年03月20日(火) 呼び方に拘るのは可笑しいか



< 想う相手は離れたのでしょうか >


朝、
目覚めの其の時から、
夜、
眠りに就く迄。

同じ対象を想い続ける事が、
在るのなら。


其れが、
自身であって欲しいと、
希うけれど。






慣れるからだろうか。

或いは、
違いを感知する能力が、
相対的に、
秀でて居るからか。







其の視線は、
決して俺には向かず。

今迄と異なる環境へ、
向かうのだ。



想いと共に。













まるで、
赤子が母親を呼び続ける様に。




 「寂しいよ。」

 「元気かな?」

 「電話してみる?」

 「小坊主が居なくなっても良いけど。」

 「猫居なくなると寂しいよ。」

 「猫の首に携帯ぶら下げる?」

 「そうしたらいつでも猫の声聞ける?」


姫は。

飼い猫の事ばかり、
口にし続ける。












お互い、
寂しさを消せずに居るのだろうか。














 「本当に電話して来たんだぞ?」


一時帰宅した、
息子の、
其の表情は。

嬉しそうだった。











何時もの、
面倒と言わんばかりの表情では無く。





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References
 Jan.23 2005, 「一晩で季節は戻るのでしょうか」
 Nov.29 2004, 「春は来ないのでしょうか」


2005年03月19日(土)


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History
2003年03月19日(水) 一年前の傷は治りましたか
2001年03月19日(月) 限界を感じてるのか



< 何処まで話して居るのでしょうか >


根も、
葉も、
確かに在るけれど。

恐らくは、
表出する事の無い話なのだ。



未遂に終わった、
彼の夜の、
半端な出来事は。

お互い、
封じて置くべきだと、
認識して居る筈なのだ。








其れ故に。



届いた噂は酒宴迄で。

数日後の、
彼の夜の話など、
届いて居ないに違いない。



何の情報も、
俺から、
提供して居ない以上は。















 「小坊主、良いの?」
 「事務員との話、話しちゃって。」

 「良いですよ。」
 「何も悪い事なんて無いっすよ。」



何の情報も持たぬ筈の、
人間から。

ふわっと、
彼の日が浮き上がった。














もしかして。

彼女は、
何かを話して了ったのだろうか。



決して隙を魅せぬ様に、
平然と応じ。

果たして、
何処迄の話か探り続ける。











 「きっと私は。」
 「このあと会っても。」
 「普通に接したりするんだよ?」

 「そりゃ当然だろ?」



別れ際、
彼女と交わした会話に。

何の確証も、無いと、
気付きつつ。






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References
 Aug.10 2004, 「其の奥と脇が良いのでしょうか」


2005年03月16日(水)


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History



< 無言は想いに成り得ぬでしょうか >


互いが互いを想うが故に、
生じた摩擦なのだ。

互いが、
互いの事を優先したが故に、
生じた諍いなのだ。




其れ故に。



其の主張が、
自身の想いと違った物でも。

反論は、
不要な筈だけれど。



相手の体調が、
其れを、
許さぬのだろうか。







 「朝ご飯、自分で作ろうとか思わないの?」


姫は、
朝食を用意しない俺へ、
非難を浴びせる。








違う。



飽く迄朝食は、
俺自身の為の作業であって。

俺が譲れば、
如何様にも成る事なのだ。



忙しさに甘えて、
暫く呆けて放って置いた、
流しの洗い物や、
洗濯物の方が、
優先の課題であっただけ。









 「だから小坊主とは。」
 「一緒に住みたくないんじゃん!」


尚も、
言葉を重ねる姫へ。






其れを理解して居て、
後戻りの出来ぬ所まで進んだのは、
姫自身だろうと。

其れならば、
今から探して独りで住めと。



少しだけ怒気を孕んだ、
其の言葉を。

慌てて飲み込んだ。













 「何で黙ってるの?」
 「何も考えてないんでしょ?」
 「どうでも良いのね!」





指摘は全て事実だ。

順序を違えただけでも、
今は事実だ。


そして。

攻撃的な想いなど、
発熱した姫に浴びせたく無いから、
択んだ無言だ。













確かに、
無言は何も産まないけれど。





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References
 Mar.05 2005, 「効果の問題では無いのでしょうか」


2005年03月14日(月)


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History
2004年03月14日(日) 必要の無い格好良さでしょうか
2002年03月14日(木) 挑んでも良いですか
2001年03月14日(水) もう少し待ってみますか



< 隠した情報は其れだけですか >


事実は一つであって。


広く知れ渡った、
其の情報が。

俺の元には、
届いて居ないと言う事のみだけれど。







不必要と言う、
消極的な理由と。

不都合と言う、
積極的な理由には。


大きな差異が在るから。




其の理由は、
敢えて封印されれば。

解釈に惑うのだ。












言う機会が、
無かったのか。

意図的に、
話さなかったのか。



其の想いの、
差異を見極める基準は。

意図的に隠される。















一人目以外は。

俺には、
知られたく無かったのだろうか。



自ら口にした、
彼の時とは。

少しだけ、
想いに変化が在るのだろうか。















 「そうなんですよ、告白されたんです。」
 「6人から。」



同僚は、
促される様な会話の流れに、
逆らえず。

俺に、
事実を提供した。





渋々と。





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References
 Feb.22 2005, 「減り張りが欲しいのでしょうか」
 Jan.31 2005, 「壁の内を護れますか」


2005年03月13日(日)


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History
2003年03月13日(木) 無理矢理電話を切れますか
2001年03月13日(火) まだ逢えないのか



< 其れでも応えは否定ですか >


素直な想いと、
少しだけ複雑な想いは。

確かに、
両極に位置するけれど。


何れの想いも、
其処に、
同居する事が可能だから。






一つの入力に対して、
両極端の出力が産まれたとしても。

不思議では無い。







其れ故に。





其の両極の想い、
何れにも、
応えられる様にと。


両極の問いを、
準備した筈なのに。














 「熱測った?」
 「熱無いもん。」

 「熱在りそう?」
 「頭痛い。」

 「寝よ?」
 「寝ない。」

 「無理しちゃ駄目だよ。」
 「平気。」

 「其れは良かった。」
 「頭クラクラする。」

 「病院行こ?」
 「平気。」

 「病院行かなくて大丈夫だね。」
 「大丈夫じゃない。」

 「頭熱いね。」
 「熱無いよ。」

 「寝なくて大丈夫かな?」
 「早く帰って来てよ。」

 「早く帰るね。」
 「帰らなくて良いから仕事して。」






何を問うても、
何を勧めても。

全て、
答えは否定なのだ。














如何すれば。

姫は、
大人しく寝てくれるの?


2005年03月11日(金)


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History
2001年03月11日(日) 俺を想う余裕がありますか



< 其処まで大切な物ですか >


自身の、
耳を傾ける事無く。

相手から、
自身へ届けられる言葉を、
其の儘、
素通りさせる事は。



想いの欠如に、
他ならない筈だから。









自身が、
何の様な状況下に在っても。

相手の言葉に、
耳を傾けようと想い。





想いに、
不足が生じた時には。


相手の言葉の、
重要度には依らず。


反省の想いを、
胸に抱くのでは無いのだろうか。









其れ故に。




 「今日の双子座、ビリだよ?」
 「ちょっと!」
 「新聞に夢中で私の話聞いてないでしょう!」

 「ごめん・・・。」


今朝の、
姫の尤もな指摘に。

自身の想いの不足を、
恥じたのに。











姫は何処かに、
価値基準を、
棲まわせて居るのだ。


俺の重要度とは、
異なる基準で。













 「私スライムなんだから!」
 「早く電話切って!」


姫の、
大切な其奴は。













俺の、
電話越しの相談より、
重要なんだね?


2005年03月08日(火)


----------
History
2004年03月08日(月) 爪痕程度で櫻を散らせますか
2002年03月08日(金) 心に蓋をするのですか
2001年03月08日(木) 何故胸の内を開けたのか



< 効果の問題では無いのでしょうか >


恐らくは、
其の効力に意味は無いのだ。




只、
防御の為に努力を施したと言う、
其の行為が。


本人にとって、
重要な要素であって。



効果が在ろうと、
或いは無かろうと。

きっと、
何方でも良いのだ。









其れ故に。





例え其れが、
疑いようの無い事実でも。


無粋な事実は、
伝えずに。

只、
其の無駄かも知れぬ努力を、
褒め称えるべきなのか。












インフルエンザの俺の、
其の脇で。

姫は、
眠りに就いてくれたのだから。


















 「小坊主?」


隣の俺に、
しがみ付きながら。


 「せっかくマスクして寝たのに。」
 「顎にマスクしてたの・・・」
 「インフルエンザになんかなりたくないよ・・・」


寝起きの姫は、
必死に、
報告をするけれど。















しがみ付く事を止めた方が、
遙かに、
効果的で在ると。


言わない方が良いよね?


2005年03月05日(土)


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History
2003年03月05日(水) 我慢もお遊びに変えませんか
2001年03月05日(月) ちゃんと楽しんでいますか



< 自身の意見を未だ押せますか >


蟻の一穴は。

大河を支える大きな堤を、
簡単に、
突き崩すのだと。



何れ程の想いを、
其処に、
積み重ねて来ようとも。

一つの疵が、
只一つの失策が、
全てを、
壊して終うのだと。






俺に、
言い続けて来たのだから。







立場を入れ替えた、
其の刻に、
同じ想いを抱く事は。

飽く迄、
必然なのだ。














俺を想う、
数々の行動が。

僅か一つの行動で、
吹き飛んだとしても。



其れは嘗て、
俺に、
姫自らが口にして来た事を。

其の儘、
姫自身へ向かわせる事に、
他ならない。















 「何で怒鳴られなきゃいけないの?」
 「私の気持ちは通じてないの?」


姫は、
必死に泣き叫ぶけれど。







例え、
其の想いが届いて居ても。

俺は、
怒鳴って悪かったなどと、
言わないよ。













其れが同時に、
姫の正しさを証明する事。

分からない?





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References
 Mar.02 2005, 「想いの前に常識は無いのですか」
 Mar.01 2005, 「祝うのが当たり前でしょうか」


2005年03月03日(木)


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History
2003年03月03日(月) 想いは別に在るのですか
2001年03月03日(土) 同じ朝日が見えましたか



< 想いの前に常識は無いのですか >


きっと、
プリンを買って帰って来ると、
確信して居た。

きっと、
清涼飲料水を買って来てくれると、
確信して居た。

きっと、
呑み会を早く切り上げて来ると、
確信して居た。



其の一つ一つが、
何れ程、
想いに溢れた行為か。


逆立ちしたって、
其れを、
理解出来ぬ筈は無い。








其れでも。

何れだけ、
感謝して居ようとも。




怒鳴り付ける程、
堪忍袋の緒が切れた事に。

本当に、
気付けないのだろうか。

















酔って、
寝床に飛び込んで来た姫は。




 「酔って帰って来たんだか何だか知らねぇけど。」
 「常識ねぇのか、この大馬鹿が。」

 「良い気なもんだな。」
 「高熱で呻いてる病人に飛び掛かる人間がどこに居んだよ。」

 「自分のこと棚に上げて良く人に意見言えるもんだな。」
 「てめぇの都合だけで動いてんのはてめぇだろ。」




滅多に産まれぬ、
暴発した言葉を浴びても。

如何して、
何も考えようとしないのだ。













何れ程、
俺の事を想いながら行動したか。

其の位の事すら理解出来ぬ鈍感だと、
俺を詰り。


自己防衛の為に、
厚顔無恥の逆切れを、
楯に据えて。





 「何で私が怒鳴られなきゃいけないのよ!」
 「小坊主だって呑みに行くじゃない!」
 「私だけ呑みに行っちゃいけないの?」



姫は、
大声を張り上げ、
俺を非難する。














怒鳴った俺が悪いのか?





----------
References
 Mar.01 2005, 「祝うのが当たり前でしょうか」


2005年03月02日(水)


----------
History
2002年03月02日(土) 貴女の事だけ考えさせてくれませんか
2001年03月02日(金) 画面に匂いでも付いていたか



< 祝うのが当たり前でしょうか >


迷いの理由は。

俺の体調に、
確かに関連が在るけれど。


決して、
世話を焼く存在が欲しかった故の、
迷いでは無いのだ。





恐らく、
嫌な想いをする羽目に成るのだろうと。


確度の高い予測が、
脳裏に浮かび。


其の嫌な想いに、
此の体調で耐えねばならないのかと。


そう感じた故の、
迷いなのだ。










今日は特別な日で在ると、
知って居たから。



今日、
卒業を迎えるのは。

姫の息子だけでは無く、
姫もであると、
理解して居たから。





誘ってくれた友人との、
祝宴に。


 「良いよ。」
 「行っておいで。」


姫を贈り出したけれど。







意識が朦朧とした、
此の体調で。

其の瞬間を耐えたく無いから。



俺は。

姫が呑みに行く事へ、
本音で、
賛成出来無かった。















案の定、
姫は予測と違わぬ姿で。



 「体調悪いから行くなって。」
 「本当はそう思ってたんでしょう?」

 「小坊主の体調なんか関係ないじゃない!」
 「私だって呑みたいわよ!!」



俺の体調など、
お構い無しとばかりに。

金切り声で、
捲し立て続ける。










きっと姫は、
自分が良ければ其れで良いんだ。


2005年03月01日(火)


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2003年03月01日(土) これが神が与え賜う褒美ですか
2002年03月01日(金) 今日がそんなに守りたい日ですか
2001年03月01日(木) 日記はおのこもするものですか





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小坊主
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