自身に穿たれた、 狭間が、 埋まったとしても。
其れは、 自己満足に過ぎないのだと。
何れ程、 想い続けて来ても。
一つ、 一つ。
事の欠片が、 隙間を埋めて行く様に、 感じられて。
其れだけ。
孔を、 塗り固める為の、 情報を。
自身が、 渇望して居た事に、 気付き。
より一層。
自身の、 想いの無さに。
深く、 孔を掘り下げる羽目に、 陥るのだ。
馬鹿か。
俺が安堵した所で。 何も産み出しはしないのに。
貴女の事も、 あの人の事も、 アイツの事も。
そして、 此の場所をも、 知る人に。
「貴女がメールして来た時には。」 「小坊主のこと『何だこいつ!』って思ってたのよ?」
「うん。」 「当然だよね。」
「まぁ小坊主とは過去のことだって。」 「ちゃんと割り切ってたみたいだけれど。」
「そっか。」 「元気にやってそうなんだね。」
「過去はしょうがないよ。」 「今は幸せなのね。」
「うん。」
姫との今と、 弐度目の感謝を贈った。
救われたのは、 弐度目か。
進歩が無いな、 俺は。
---------- References Jun.03 2002, 「心強く想ってもらえますか」 |