一つ、 一つ、 自身を削る様にして。
創り上げ、 育て進んで来た物だから。
削られた自身を。
丁寧に、 丁寧に、 修復せねば生らぬのだ。
其れ故に。
修復の為の、 材料を。
絶えず、 弛まず、 補充し続ける事が、 肝要で。
其処に、 目安の印が在るのに。
其の印は。
きっと、 嫌悪の対象でしか無いのだろう。
例え。
自身の首を、 絞める事に成ろうとも。
「姫、パフェ食べるの?」 「駄目って書いて在るじゃん。」
「なんで?」 「×がついてるだけでしょ?」
「×は食べちゃ駄目って事でしょう・・・」
「それは産後の話でしょ?」
まともな食事を残し。
其の上で、 頑強に洋菓子を欲しがる、 姫を。
後押しする様に。
娘が。
早く食べろと、 腹の中から大騒ぎする。
もう少しで良いから。
おかずを、 食べようよ。
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