恐らくは、 形では無いのだ。
理路整然とした、 造形美を醸し出そうと。
逆に、 歪で在ろうと。
きっと、 本質は其処に無いのだ。
象徴として、 据えただけの形に。
意識を、 奪われる事無く。
平行して。
別々に進行する、 互いの日々を。
最後に。
一つ、 一つ、 掛け逢わせる作業を。
怠る事無く。
妥協せず、 続け行く為に。
形など。
使い捨てるだけで、 十二分なのかも知れない。
「小坊主!」 「雪だるまできたよ!」
「完成させたの?」
「でも。」 「頭でっかちに作るなって。」 「できた雪だるまに文句言われたけれど。」
「上下逆さまに成っちゃったんだ。」
帰宅直後に。
姫の一日が、 俺に、 届いた。
次は、 俺の番ね。
---------- References Jan.18 2006, 「敢えて枯らす気でしょうか」 |