< はみ出して汚して了えますか >
一つ、 一つ。
白地図に、 彩を載せて行くかの様に、 互いの想いを、 塗り描く。
互いの歩みの跡に。
一枚の画が、 出来上がるのだけれど。
其処に、 納期が在るとすれば。
如何に、 其の画を仕上げるべきだろう。
多分。
描けぬ画を、 足元に、 放り投げて。
床や、 壁に、 筆を走らせて了えば良いのだ。
「今度は。」 「何処に行こうか。」
「あのね。」 「行かなくて良い。」
「ん?」
「此の前みたいに。」 「ずっとお部屋に居たい。」
例え僅かでも。
夢や望みを、 一つ、 一つ、 叶えて歩む事より。
夢や望みを、 総て、 捨て去って。
唯想う、 あの子の方が。
正しいのかも知れないね。
---------- References Jul.02 2013, 「生殺与奪と言う事でしょうか」
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2013年07月31日(水)
---------- History
2007年07月31日(火) 手の届かぬ刻でしょうか 2006年07月31日(月) 触れずに音も鳴らせるのですか 2005年07月31日(日) 胸の話では無いのでしょうか 2003年07月31日(木) 触れずに残る痕跡も在るのですか
< 風穴を拵える必要が在るでしょうか >
自身の、 其の容器の中が、 満ちる迄。
一つ、 一つ、 個々の要素で、 埋められて行くのだろうか。
其れとも。
要素は、 属性を有して居て。
其の礎を為す成分に、 日々は、 其処に差配されて了うのだろうか。
小さく、 小さく。
殊更、 其の占有率を極小化した心算の、 想いでも。
其れは、 総ての要素の下で。
薄く、 薄く、 横たわって要るから。
日々の、 土台を失うかの様に。
感知されるのかも知れない。
あの子の無理矢理が。
予想以上に、 俺にも浸食して居ると、 観念して。
「ぽっかり穴が開くみたいな事するの。」 「もう止めない?」
「うん・・・。」
「お互いすかすかだろ。」 「良い事無いって。」
「分かった・・・。」
先の無い路へと。
想いを、 呼び戻して了う。
もう止めようは。
其処に使う言の葉では、 無いのにね。
---------- References Nov.11 2012, 「受け容れる事は想いでしょうか」 Nov.13 2003, 「受け容れて居ない証拠でしょうか」 Jul.02 2013, 「生殺与奪と言う事でしょうか」
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2013年07月23日(火)
---------- History
2006年07月23日(日) 始めの針路が誤りでしたか 2004年07月23日(金) 他に伝えたい事が在りましたか 2003年07月23日(水) 城の護りを崩して行けますか 2001年07月23日(月) 蟷螂の毒を隠していますか
< 振り返る時が終焉でしょうか >
明瞭には成らぬ期限に、 惑い、 怯えながら。
幾度と無く、 其の柵を裁ち切ろうと、 図り。
未だ訪れぬ、 其の、 破滅の刻は。
残した想いに縋り付く、 其の機会を。
悪戯に、 供給し続ける。
極めて質の悪い媚薬に、 侵されたかの様に。
何度も、 何度も、 想いが揺り戻され。
此処へ、 還って了うと言うのなら。
此れ迄とは異なる、 振る舞いで。
想いは、 絶ち切れるのだろうか。
何時もの様に。
「さよなら。」
あの子は、 一言残して改札を通り。
今迄に抗い、 一瞬、 振り向こうとして。
そして。
其れを止めた。
そうね。
振り返れば、 裁つ決心は鈍って終うし。
振り返らなければ。
きっと、 想いを裁つ事は出来ないよね。
---------- References Apr.30 2013, 「和らげて居る心算でしょうか」 Nov.18 2012, 「探る必要も無い事でしょうか」 Sep.18 2012, 「見て居なかったのだと斬り付けるのですか」
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2013年07月16日(火)
---------- History
2005年07月16日(土) 父無し子よりましと言うのでしょうか 2004年07月16日(金) 獲り出して魅せましょうか
< 何処で産まれた行き違いでしょうか >
飽く迄。
個と、 個が、 重なり在るだけだから。
視点や、 意識や、 想いの。
其の、 差異や解離は。
在り触れて居るのだ。
本質は、 きっと其処には無くて。
其の、 差異や解離を感知出来るか、 否かに。
そして、 鋭敏に応答出来るか、 否かに。
在るのだろう。
其処に委ねたのは、 唯一の、 想いで在って。
其れは。
種別や、 属性や、 対照を、 持ち合わせる物では無い。
互いに。
其の位の事は、 十二分に、 理解して居るのだ。
其れでも。
位置付けや、 関係性を、 其処に求めて了う事。
不安や、 不満や、 不信を。
顕在化させて了う事。
そして。
其の軽重を、 互いが、 然程感知出来ては居ない事。
逢瀬の最終日。
「平仮名だって言ってたよね?」
「俺そんな事言ったかな。」 「漢字二文字だよ?」
「平仮名だから。」 「だから此の子は漢字で良いって・・・」
行き違いが一つ。
あの子と俺の、 綻びを、 大きく裂き千切る。
其れは、 平仮名では足りなくて。
娘の名にも。
文字に、 想いを託して在るんだ。
---------- References Dec.07 2013, 「唯一贈れる物でしょうか」 Feb.03 2006, 「ほのかに春が薫りますか」
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2013年07月15日(月)
---------- History
2007年07月15日(日) 不要な証なのでしょうか 2004年07月15日(木) 嫉妬の裏返しでしょうか 2003年07月15日(火) 後五分は創れませんか 2001年07月15日(日) 他人が気になりますか
< 一生残る華でしょうか >
其の地、 其の地、 其れ其れに。
彩や、 謂われや、 想いが、 在るのだから。
其の、 一つ一つの華には。
明確な差異が、 在る筈なのだけれど。
飽く迄。
華は、 一つしか無くて。
唯、 想い入れの深い、 其の華が。
眼前に、 在り続けるのかも知れない。
ずっと。
眼前の華に、 視線を預けながら。
「やっと一緒に花火を観られたね。」
「非道いよね。」
「俺?」
「別の人と観るんだもん。」
「彼氏居たじゃん。」
「彼女居たじゃん。」
「音信不通にして。」 「何時の間にか千葉に居なかったの誰だよ。」
「彼女居たのに。」 「別の子と観に来たんでしょ?」
「良く覚えてるよなぁ・・・。」
何故か、 数年前の別の華へと、 意識を注ぐ。
傍の、 温感を感知しながら、 眼に焼き付ける。
初めての華は。
結局は。
嘗ての、 暫く途絶えた互いの糸を、 結わえ直した。
其の、 切っ掛けの華に。
掻き消されて了うのかな。
---------- References Aug.02 2008, 「想いは華を化かすでしょうか」 Apr.29 2013, 「もう一度逢える道中でしょうか」 Mar.02 2013, 「次は無い湯煙でしょうか」
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2013年07月14日(日)
---------- History
2006年07月14日(金) 言葉遊びの心算でしょうか 2005年07月14日(木) 外堀は掘り返される物でしょうか 2004年07月14日(水) 答えは与えて貰う物ですか 2003年07月14日(月) 飛行機雲に気が付きましたか 2002年07月14日(日) 忘れていませんか
< 其処迄酷い雄でしょうか >
映し出される虚が、 果たす、 其の役割は。
未だ、 良く分からないのだけれど。
願わくば。
深い休息や、 寝覚めの多幸感へ。
其れが連なる事を、 望むから。
せめて、 其処では。
都合の良い自身で在らんと、 希う。
「小坊主の夢を見たの。」
「酷い俺だったの?」
「優しかったよ。」 「指を絡める夢以来かも。」
「珍しい・・・。」
余り、 愉快では無い夢を観勝ちな、 あの子が。
電話口で、 声を弾ませた。
お休み。
今夜も。
想いに包まれた刹那が、 其処に、 現れてくれます様に。
---------- References Jul.26 2011, 「履歴に値する想いでしょうか」
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2013年07月04日(木)
---------- History
2011年07月04日(月) どの辺りがらしい形でしょうか 2008年07月04日(金) 還るべき想いも在るのでしょうか 2005年07月04日(月) おまけが欲しいのでしょうか 2004年07月04日(日) 既に他人だと言う事ですか 2003年07月04日(金) 努力を続けて行けますか
< 生殺与奪と言う事でしょうか >
一足飛びでも。
僅かな、 継ぎ足でも。
其の一歩に。
自身を進める駆動力が、 宿るのだけれど。
其処に。
歩まぬ選択を、 据えた時。
駆動の因を。
何処に、 求めれば良いのだろう。
駆動を止める。
其の解を、 拒絶する事で。
想いの先を。
唯、 生かし続ける事が、 出来るのか。
其れとも。
其の解に、 俺が肯いて終えば。
他の誰でも無く、 自身の手で。
想いに、 止めを刺せるのだろうか。
「未来って言葉が。」 「私の辞書から消えた日から。」
「うん。」
「夢物語になっているんだと思う。」 「全部。」
「そっか。」
あの子の零す、 惑いは。
仕方ない前者と。
希う後者とを。
映す、 手鏡なんだね。
---------- References May.08 2013, 「心を残せば又逢えますか」 Apr.29 2013, 「もう一度逢える道中でしょうか」 Mar.02 2013, 「次は無い湯煙でしょうか」
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2013年07月02日(火)
---------- History
2009年07月02日(木) 恋の奴隷は手遅れでしょうか 2005年07月02日(土) 頑なに耳を塞いで居るのですか 2004年07月02日(金) 暴発を選択すべきだったでしょうか 2003年07月02日(水) 口を封じてしまいましたか
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