普段と、 若干の相違が在るとすれば。
帰宅を知らせる電話を、 掛ける刻が。
少し遅かった事。
けれども。
其処から推測可能な、 原因物質は。
特定出来なかった。
其処に行き着くのか・・・。
提示された、 終着点が。
現実の事象と、 余りに懸け離れた場所に、 在った故に。
一瞬暴発し掛かった、 此の身を、 沈める必要が。
産まれてしまう。
姫の創る雰囲気に、 棘が生えて居たから。
先を丸くしようと、 想ったけれど。
棘の理由が、 余りに飛躍し過ぎて居て。
余計に姫を、 不快へ向かわせてしまった。
「聞かなきゃ良いでしょ。」 「聞くって言ったの小坊主だよ?」
そう言われる前から。
何を言われるか、 十二分に理解して居たけれど。
其れでも。
怒気に身を委ねるよりは、 ましだと想ったんだ。
「一緒に帰って来たの?」
架空の異性を、 祭り上げ。
帰途を共にしたのかと、 詰られて。
想わず、 溜め息を一閃。 |