雲間の朝日に想うこと


< 飛行機雲に気が付きましたか >


風が吹けば良いと願った。

強く強く、
風が吹けば良いと願った。


偏西風の勢いが、
力を増せば増す程に。

俺は長く、
貴女の側に留まる事が出来るから。




一週間程前。

そんな想いは、
多量の空気を噴き出しながら空を飛ぶ化け物に、
あっさりと引き裂かれたけれど。










風が吹けば良いと想った。

強く強く、
風が吹けば良いと想った。


偏西風の勢いが、
力を増せば増す程に。

俺は速く、
貴女の側に戻る事が出来るから。




今の今は。

そんな想いを、
多量の空気を噴き出しながら空を飛ぶ化け物が、
叶えてくれるのかも知れない。













 「ただいま。」



機上から贈った想いは、
貴女の真上を通過する時に贈った想いは。

貴女に届いたのだろうか。













まさかな。

伝票に囲まれて、
きっと其れどころでは無かったよな。




俺の想いは、
一日の終わりに感じてくれれば、
其れで良いんだ。


2003年07月14日(月)


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小坊主
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