味方か、 或いは敵か。
其の区分は、 決して、 適切では無いけれど。
恐らくは。
相容れない、 二つの価値基準を、 並べる事に成るから。
最終的には。
其の区分が、 適用される筈なのだ。
其れ故に。
決して、 事の正義では無く、 飽く迄、 感情論的に。
自身を、 何れの側に置くのか。
判断をする羽目に、 陥るのだろうけれど。
俺の、 価値基準は。
更に、 感情的にも。
姫に、 味方出来ぬのだ。
形だけ、 姫に付いたとしても。
「籍は入れたく無いって。」 「子供は産んでも良いって。」
「困ったわね。」 「私はそれは許さないわよ。」
「俺だって許したく無いよ。」 「けれど・・・」
母親と言う、 埋まった筈の外堀は。
時々、 掘り返される。 |