互いの周囲に。
潜み在る、 数多の、 流れの変化を。
一つ、 一つ。
探り、 愉しみながら。
言葉の。
其の間隙や、 其の裏を、 伝え遊ぶ事は。
粋と言う物だけれど。
其の言葉は。
飽く迄、 単語の羅列に他ならないのだ。
其れ故に。
其の言葉に、 想いが、 宿され在る事を。
互いに、 伝える事こそ。
先ずは、 必要不可欠で在る筈なのに。
「菓子パン」 「アイス」
姫から。
唯、 二行の文が届く。
確かに。
娘の発熱で、 休業を余儀なくされた姫に。
「必要な物が在るなら。」 「メールで教えてね。」
そう、 伝えて置いたのは。
俺自身だけれど。
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