雲間の朝日に想うこと


< 独り占めの様な物でしょうか >


互いの立ち位置も。

其の周囲の、
紐付けされる情報にも。


何ら変化は無いのに。




互いの距離も。

或いは、
言の葉を交わす、
其の術も。


何方かと問えば、
制約を増して居る筈なのに。








何故に。

想いが、
近付くのだろうか。














機能を果たさぬ絵文字を省いた、
高質な文字の羅列が。


 「何か。」
 「変な感じ。」

 「そう?」

 「小坊主は。」
 「変じゃない?」

 「気持ちが近くに在るって。」
 「そんな風には感じるけれど。」


妙に、
良く響く。




















異国の地。









読める文字か。

寝て居ないか。



確かに。

相手を想う機会は、
普段より、
多いに違いないけれど。



















 「だってね。」
 「小坊主の傍には誰も居ないでしょ。」

 「うん。」

 「何時でも。」
 「何時でも良いんでしょ?」

 「そうだね。」





日々の制約や限界が、
其処に、
無い事の方が。



殊更。

大きな差異なんだね。





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References
 Mar.19 2013, 「殊更遠い距離でしょうか」







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2013年06月30日(日)


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History
2005年06月30日(木) 今格下では勝負に成りませんか
2004年06月30日(水) 其処迄信頼出来ぬ存在ですか
2003年06月30日(月) 爽健美茶に負けるのですか



< 通りすがりの懐炉でしょうか >


重なる偶然の、
其の稀さ加減故に。


ふと、
想いが高揚したのか。



其れとも。



一瞬でも、
寄り掛かる其の温もりを、
欲して。


心許せる対象に、
触れたのか。











早く、
早く、
殊更待ち望み。

其れでも、
此の手に訪れる事の無かった、
其の機が。




彼女の、
帰国の機と。

俺の、
出国の機と。


偶然に重なる事で、
眼前に、
浮き出しては。





其の、
刻の歩みを。

一気に、
巻き上げた。




















 「またね。」



一言で終える筈の、
其の、
挙げた手を。



重ね。

指を絡め。

身体を寄せ。



 「ちゅ〜はしないよ?」

 「しちゃった。」


唇が、
一瞬触れる。


















少しでも、
元気に成れただろうか。







 「行ってらっしゃい。」

 「行って来ます。」


交わした言の葉の、
其の直後に、
顔に浮いた憂い。


でも。


此れ以上の、
強い援護の手は。

俺には、
打てないよ。





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References
 Jan.03 2012, 「切っ掛けは保険の様な物でしょうか」







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2013年06月25日(火)


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History
2005年06月25日(土) 半ば投げ遣りなのでしょうか
2004年06月25日(金) 出せぬ手紙が引き出しに無いのですか
2003年06月25日(水) 言葉は選べないのですか
2002年06月25日(火) 支える資格がありますか



< 二人に戻れる瞬間でしょうか >


決して、
回数に価値が在る訳では無くて。


其処に宿る想いの、
積分値や、
微分値に。

本来は、
意義が在るのだけれど。






お互いには。


積み重ねる期間の、
其の長さが。

案外、
馬鹿に為らない価値を、
有するのか。










生誕を祝う電信は。

例年と、
然程変わりの無いのに。


 「今年も祝って貰えたぁ〜。」


殊更、
息の弾んだあの子の、
想いが返り。




ふと、
笑みが零れる。



















違うか。
















俺の生誕を祝う、
其の時には。

三人の宴なのに。




あの子自身を祝う、
其の時は。


何故か、
俺と二人での祝いに、
成るんだね。





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References
 Dec.24 2012, 「彩も違う組み合わせでしょうか」
 Jun.21 2012, 「変わらぬ価値が在るのでしょうか」







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2013年06月21日(金)


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History
2011年06月21日(火) 変わらぬ価値が在るのでしょうか
2010年06月21日(月) 真偽に未だ意味が在るでしょうか
2009年06月21日(日) 一種の約束でしょうか
2008年06月21日(土) 求心力の一つでしょうか
2007年06月21日(木) 縒り逢う様に在るのでしょうか
2005年06月21日(火) 本心は望まぬ出来事なのですか
2004年06月21日(月) 脱げる相手なのですか
2003年06月21日(土) 幸せ太りに変えられるでしょうか



< 敵視の理由も分かりませんか >


想いは。

注いだ想いの三割も返れば、
其れで、
御の字だけれど。


抑も、
注がなければ孵らぬ物だ。




其れ故に。




如何なる理由で在っても。

注がぬ事には、
孵す気は無い事の意思表示が、
付帯する。














普段から、
長時間接する相手の、
其の、
想いや行動や。

そして、
其処に込められた意味を。


察しようともしなかった、
其れが。





想いを注ごうとする意思や、
想いの応答を希う意思が、
欠如する。

其の、
確固たる証拠なのだ。




















 「コンサートに誘われたんだけれど。」
 「行っても良いかな。」
 「餃子は作ってから行くからさ。」

 「娘の了解を取ったらね。」
 「彼女は餃子が食べたいだけのね?」



其の付帯条件と、
念押しの鍵に込めた意図迄も、
無視して。

姫は、
娘に何も言わずに、
不在を決めた。










普通なら。


其れが、
食事の内容では無くて。

俺の、
生誕を祝う宴を指すのだと、
想い至る筈なのに。





















 「反省しています。」


多分。

そう言う所に、
自分の想いを言えない。


姫は、
そんな人なんだろうけれど。



そうやって。


自分の事しか考えないのだと、
想われては。

益々敵視され、
距離が離れて行くのにね。






俺からも。

そして、
娘からも。





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References
 Jul.29 2012, 「積み重ねる気が在るのでしょうか」
 Jan.08 2012, 「歳上を想う資格が無かったのでしょうか」







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2013年06月01日(土)


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History
2005年06月01日(水) 住めぬ土地が在るのでしょうか
2004年06月01日(火) 許されぬ呼び名でしょうか
2003年06月01日(日) 俺は代理の品なのだろうか
2002年06月01日(土) また逢えますか





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