雲間の朝日に想うこと


< 始めの針路が誤りでしたか >


手を携える理由は、
千差万別で。

其処に、
制限や限度や範囲など、
無いけれど。


お互いは。

飽く迄、
同じ方向へ、
顔を向けねば為らぬのだ。





求める利に、
共通項が在るからこそ。




互いが、
手を繋ぎ。

想いの儘、
進む事が出来るのだ。







けれども。




互いで、
新たに定めた航路は。

時に、
自身の航路を歪めた上で、
定められるから。







揃えた筈の、
針路は。

自我に、
常に、
揺らされて居るのかも知れない。
















方や、
子を育て行く仕事を、
終えて。

自身の楽しみを求める為に、
歩み始めた筈だった。



方や、
苦難の道へ踏み出す権利を、
得て。

此れから、
其の海原へ漕ぎ出したいと、
願って居たのだ。




故に。

犠牲を強いたのは、
俺が、
姫に、
なのだ。

















 「今まで。」
 「一度も楽しく無かったわよ。」


お互いを、
慮った上で放たれる、
姫の、
其の言葉は。

余計に、
此の身を切り刻む。








納得した上で。

互いの手を、
繋いだ筈なのに。






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2006年07月23日(日)


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2003年07月23日(水) 城の護りを崩して行けますか
2001年07月23日(月) 蟷螂の毒を隠していますか





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