雲間の朝日に想うこと


< 他に伝えたい事が在りましたか >


底に在る本音は、
全く違う想いだろうと。

本能的にも、
理解して居るけれど。




例え、
此方からでも。


 「小坊主ちゃん。」

 「何?」

 「何か・・・ううん。」

 「そっ。」


其の言葉の後ろに、
確定的な言葉を投げて了えば。




堰を切った様に。

彼女の想いは、
溢れて来るだろう。













互いの言葉や、
其の想いを、
交換して居る以上は。

感知した想いを、
返す責務が、
俺には存在するけれど。




溢れた想いに、
直面出来る立場に。

俺は立てないから。









 「ごめんなさい。」
 「頼りにしてしまってます。」

 「へいへい。」


少し神妙そうに、
受話器の向こうが口を開く迄。

只静かに、
待って居たんだ。



















引っ越しの。

既存の繋がりに、
別離を突き付ける為の、
引っ越しの。


其の期日を、
知らせる為だけに。









 「時間ある時、電話下さい。」
 「明日でも良いから。」



そんな文を、
書けるのだろうか。


2004年07月23日(金)


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2003年07月23日(水) 城の護りを崩して行けますか
2001年07月23日(月) 蟷螂の毒を隠していますか





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小坊主
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