欲しい物は、 数多に在って。
其の欲には、 限度が無いから。
手に入れたい物は、 無数に在って。
其の全てを手中に収めるのは、 不可能だから。
其処に、 優先順位を付けて。
自身の周囲に、 少しずつ、 集めて行くのでは無いのだろうか。
可能ならば。
可能性が、 残されて居るのなら。
何れも、 手に入れたい物で。
不可能ならば。
可能性が、 殆ど無いのなら。
何れを、 優先したいのか。
只、 其れを伝えたい故の、 言葉だったのに。
不真面目に応えれば、 其れで、 良かったのだ。
きっと、 正しい応えなど要らないのだ。
如何して。
不安を除去する為だけの、 方便が、 吐けないのだろう。
確かに、 欲しいかと問われれば、 答えは肯定だけれど。
「欲しいの?」
「欲しいよ。」
安易な誘導尋問に、 簡単に釣られた自身へ、 反吐を吐く。
「だから私とのつき合いに迷いがあるんでしょう?」
「そうじゃなくて。」
子を産む道具では無いと。
姫は又、 声高に叫び続けた。 |