雲間の朝日に想うこと


< 蓋を開けても良いですか >


もしかしたら昔は、
そう考えていたのかも知れない。

もしかしたら無意識の内に、
そう考えていたのかも知れない。



貴女をアイツと比べる事。
今の女と以前の女を比べる事。




失礼極まりない行為。

今の俺には、
しようとも思わないし、
しようとしても決して出来ない行為。





 「相方さんとはどうだったの?」
 「相方さんはどっちに寝ていたの?」





貴女がこうやって、
一つ一つを昔と比べる事。


優越感を得たいのか?
安心感を得たいのか?






貴女はそれで良いかも知れないけれど、
俺はその度に、
昔の想いを強制的にこじ開ける。


貴女はそれで満足かも知れないけれど、
俺はその度に、
昔の相方を強制的に想い出す。






あの時の二人。

二人で歩いた道。
二人で行った店。


二人で過ごしたホテル。





アイツと最後に逢った日も、
今日の様に寒かった。


2002年11月26日(火)


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