雲間の朝日に想うこと


< 舞い上がってませんか >


無邪気に話す君の笑顔は、
俺を安心させる為に、
充分過ぎる程の笑顔だった。

無邪気に話す君の笑顔は、
俺を心配させるにも、
充分過ぎる程の笑顔だった。





 「野球の話で盛り上がったんだよ!」
 「彼と遊んじゃおうかな〜」





離婚歴のある大人の男性と比べれば、
君の旦那は明らかに子供だ。

だからといって、
君が遊びで人と向き合えるのか?




其れが出来ない事くらい、
自分で良く理解しているだろう。

そんな男性と接する機会が無かったから、
単なる好奇心で、
単に舞い上がってるだけだろうに。








 「やめとけよ」
 「不倫なんてそんなに良い物じゃない」







少し強めの口調。

意外な答えだったのか、
少し怯む君。



確かに俺は、
自分の事を棚に上げているけれども、
遊びに出来なくなった時に、
どれだけ自分を削らなければならないか、
それだけは理解出来ている。







 「こちらもボチボチやっていきます」






夜中に届いたメール。
数日前より格段に落ち着いた言葉。

それで良いよ。



目の前の美味しい餌にすら、
決して喰い付けない。

それほど君は臆病者なんだから。


2002年11月21日(木)


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2001年11月21日(水) 返事が来ない理由は何ですか





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