何となく、 歯切れの悪い声。
何処となく、 余所行きの声。
久々に耳にする事の出来た、 声なのに。
折角の機会を提供してくれた相手に、 不満しか残らぬ、 そんな一日の始まりを、 夜半迄引き摺るなど。
今朝目覚めた時には、 想いもしなかった。
極自然の振る舞い。
俺は只、 普通の事を、 当たり前に、 行っただけの心算でも。
其の振る舞いが、 予測の範疇を超える事が、 在ると言う事実に。 可能性に。
俺が気付けなかった、 其れだけの事じゃないか。
意図や予測に無い反応が、 貴女を動揺させただけなら。
貴女らしいの一言で、 片付けられたよね。
「メッセージ残そうと電話したら。」 「小坊主出るんだもん。」
今日も終わる頃に、 貴女から届いた文で。
一日の疑問が氷解すると。
勿体無い一日を過ごして仕舞ったと、 少々馬鹿らしくなった。 |