雲間の朝日に想うこと


< 何方を助ける言の葉でしょうか >


丁寧に、
丁寧に。

変遷を追い求め続ける、
作業の中で。


其の起源に。

屡々、
焦点を向けるのだけれど。





一穴に留まらず。

既に、
広汎に拡がった上での、
其の源泉は。



未だ。

何らかの意味を、
有して居るのだろうか。











若しかしたら。






残される雑念へ、
堅く、
堅く、
封をさせる為に。


未だ、
生かされて居るのかも知れない。


























 「今更だけれど。」
 「始まりは子宮癌じゃ無いよ。」

 「そっか。」


恐らくは。

今も猶、
あの子の奥底に眠って居た、
蟠りを。





 「だから。」
 「小坊主が気付かなくても当たり前なの。」

 「そっか。」


放たれた其の形の儘、
受け容れる。




















其れが真実でも。

真っ赤な嘘でも。


俺の憂いを無くす為だけの、
方便だとしても。

幾つも、
疑問を挟める言の葉で在っても。





少し位は。

あの子の心を、
軽く出来るのなら。





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References
 Apr.30 2013, 「和らげて居る心算でしょうか」
 Sep.18 2012, 「見て居なかったのだと斬り付けるのですか」







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2016年01月06日(水)


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History
2008年01月06日(日) 何処かに音叉が在りますか
2006年01月06日(金) 何を欲して眠るのでしょうか
2004年01月06日(火) 決定打では無いのでしょうか
2003年01月06日(月) 予行演習になりますか
2002年01月06日(日) 今日は帰ってくれませんか



< 解いた鎖も願いでしょうか >


希う想いに、
更に願を掛ける事で。

時に、
より強く想う願いを、
希うから。



捧げた想いは。

日の目を見ぬ儘、
朽果てる事すら在るのだけれど。











封じた筈の、
其の想い自体の強さを。

秤に掛け。


贄の鎖を、
緩めて了う事が。






きっと。

優しさで、
甘さで、
想いで。


そして。

覚悟なのだろう。























 「独り占め出来る様に成る迄。」
 「小坊主ちゃんを名前では呼ばないの。」


捧げた、
呪符の言の葉を。









死を選ばせた、
俺への感謝に重ねて。








 「小坊主愛してる。」
 「許可してくれたこと後悔はしないでね。」


あの子は、
破り捨てた。





















最後だからと。

呼んでくれたんだろうな。





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References
 Jan.03 2014, 「愛は死に至らしめる事でしょうか」
 Sep.18 2014, 「彼とは違う何かでしょうか」







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2016年01月04日(月)


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History
2015年01月04日(日) 強く想える刻ですか
2009年01月04日(日) 理解するのは何時なのでしょうか
2007年01月04日(木) 想いを喰らう生物でしょうか
2006年01月04日(水) 警戒して居る筈では無いのですか
2004年01月04日(日) 理解から逃れたいのでしょうか
2003年01月04日(土) 気持ちを薄めて行けますか
2002年01月04日(金) 相手が違うと感じませんか



< 愛は死に至らしめる事でしょうか >


飽く迄、
其れは神の領域に在って。

何人も、
触れる事すら許されぬから。


時に、
其の采を欲し。

裏腹に、
喰われて終うのだけれど。






望まぬ采に手を掛け、
差配する事は。



業だろうか。

傲りだろうか。



其れとも。

負うべき、
責務なのだろうか。















何方を選んでも。

何方も、
解では無いと知りつつ。








 「もう良いよって言って。」

 「もう良いよ。」
 「充分、頑張ったよ。」


請われる儘に。

采を振る。





















此れ以上の苦痛など、
望まぬ事も。

其の生を遮断する事など、
望まぬ事も。


決して。

並立し得ぬ解だけれど。







許しを請うあの子への、
其の応えは。

きっと、
俺にしか言えないもんね。





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References
 Jul.02 2013, 「生殺与奪と言う事でしょうか」







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2016年01月03日(日)


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History
2012年01月03日(火) 切っ掛けは保険の様な物でしょうか
2010年01月03日(日) 飼い慣らされて行くのでしょうか
2008年01月03日(木) 想いの入口が開いて居ますか
2004年01月03日(土) 此れが本当の貴女でしょうか
2002年01月03日(木) 少し休んで良いですか



< 最後の会話に値しますか >


有か無か。

択一で定められる事柄は、
極僅かで。


正確に、
其れを可能性で論ずれば。

総ては、
在るに属して了うのだ。






其れ故に。





危険性を回避する術は。

自ずと、
自身を狭める方向へと、
追い遣られる。













気道を選べば。

声迄も、
奪われると言う事だろうか。





未だ、
自由を取り戻せぬ身体を、
無理矢理に動かし。


切れ切れの、
言葉に成り切れて居ない、
感謝が。

途切れる事無く、
届いた。




























 「声が出なくなるかも知れないから。」
 「お話しして置きたくて。」


あの子からの。

途絶え途絶えの、
其の声へ。









 「石ころになっても迎えに行くから。」


際の、
要の言の葉だけ。

必死に、
耳へと贈る。















最後を覚悟して。





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References
 Dec.14 2015, 「動く筈の身体でしょうか」







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2016年01月02日(土)


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History
2010年01月02日(土) 電信柱の様な物でしょうか
2006年01月02日(月) 何方が本心に近いのでしょうか
2002年01月02日(水) 会って話をしたら伝わりますか



< 年を越せたのでしょうか >


想う、
其の回数は。


幾度も死線を彷徨い、
幾度も踏み留まった、
其の証で。

意志と意地の強さを、
物語るけれど。




本当は。




一方の意気地の無さを、
反映して。



幾度も、
幾度も。

心の据え様を、
問われて居るのかも知れない。














何度目の覚悟だろうか。






走る、
其の鋭い痛みなど。

あの子の苦痛と比べる迄も無く、
薄っぺらいけれど。





















日付の替わり目に投じた、
新年の挨拶は。

宛先不明で弾かれ。






そして。

数分後に。









 「明けましておめでとう。」


あの子の、
予め書かれて居た挨拶が。

予約送信で、
届いた。






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>> postscript

生が喜ばしい事なのか。
儘ならぬ生なら死の方が増しなのか。

十分過ぎる程、
直向きに向き合い続ける姿の是非は。
何を物差しに計られるべきか。


本年も宜しくお付き合い下さい。


小坊主


2016年01月01日(金)


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History
2015年01月01日(木) 諦めた新年なのでしょうか
2014年01月01日(水) 路筋の見付かる旅路でしょうか
2012年01月01日(日) 御目出度くは無い新年でしょうか
2009年01月01日(木) 本当は消したい場所なのでしょうか
2008年01月01日(火) 必要なのは其れだけでしょうか
2007年01月01日(月) 案外近くに居るのでしょうか
2006年01月01日(日) 印象に残る区切りで在りますか
2005年01月01日(土) 本心を探り当てて居るでしょうか
2004年01月01日(木) 腐れた縁に想いを託して良いでしょうか
2003年01月01日(水) 矛盾する想いは願えませんか
2002年01月01日(火) 始まりはいつも俺ですか





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小坊主
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