自身の、 傍らに居る存在を、 感知しながら。
同時に。
其処に、 寂寥感や孤独感を、 味わうならば。
始めから。
傍らの存在など無い方が、 増しなのだろうか。
其れとも。
直ぐ傍らに、 想いを、 添えて置きながらも。
其の姿を、 或いは、 其の温度を。
虚像でしか味わえぬ事の方が。
孤独に、 より近いのだろうか。
「宴会中だけど。」 「人の中が一番淋しい。」
坂の街からの、 年始の文に。
「其れでも。」 「傍が良い。」
比べようも無い、 単位の異なる価値基準を。
必死に、 秤に掛けた。
「今年は逢える。」 「そんな気がします。」
不思議と、 力強く耳に響く、 坂の街の人の、 其の文字に。
「あなたを想って呑んでるよ。」
少しでも。
虚が、 実に、 近づく様にと、 希う。
---------- References Dec.29 2006, 「吐けば楽に成れるでしょうか」
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