嘗ての、 刻み付けられた想い。
行く末の、 目指す想い。
日々の、 寄り添う想い。
真に、 自身を支える其の、 動力源は。
過去、 未来、 現在。
果たして、 何れの想いなのだろうか。
先の視えぬ孤軍に在って。
自身の限りに、 事へと向かった嘗ての経験は。
其処に。
強靱な胆力を、 付与してくれるのだけれど。
飽く迄。
其れは、 限りの想いを注いだが故に、 得られる礎で。
漠然と通り過ごした刻に。
然程に、 力は注がない。
「夢見てた。」 「何故か小坊主の実家にお邪魔してて。」
「此処に来た事在るんだもんな。」
「付き合っても居なかったのにね。」
「付き合う所か初めて逢ったのに。」 「何で実家になんて連れて来たんだろう。」
「甥っ子が来てるって言ったから。」
「でもそうだとしても。」 「もうちょっと気の利いた所とかさ。」
十数年も過去の。
頼りなく、 余裕無く、 唯、 過ぎて流れた半端な刻を。
「でもそうだとしても。」 「もうちょっと気の利いた所とか。」
「二十代なんて嫌な思い出ばかりだから。」 「結構楽しかったんだよ。」
あの子は。
殊更強く、 想って居るんだね。
---------- References Aug.15 2002, 「安堵しても良いのですか」 Apr.20 2013, 「初めて繋がった日に為るのでしょうか」 Aug.02 2004, 「挑発の応えに成り得る質でしたか」
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