雲間の朝日に想うこと


< 強い意識が在ったのでしょうか >


想いに刻まれる、
其の、
記憶の深さは。


其の刻の。

自身の、
覚醒度に差配されるから。









暖かな微風。

不忍の水面に映る、
桜花。

汗ばむ程の、
陽気。

温く成り始めた、
缶麦酒。


そして。

路肩に腰掛け、
交わした、
言葉。








深く、
永く、
自身に巣喰い残存し続ける、
記憶は。


自身には量り兼ねた、
当時の、
強い意識の。

証拠なのかも知れない。

















朝、
画面に映る桜は。




 「久しぶり。」
 「元気か?」

 「おおー。」
 「小坊主は?」



今年も、
花見の彼女を呼び覚ました。















方々で。

幾度と無く。

異なる桜を、
此の瞳に映しても。



一番鮮明に。

あの花見が、
脳裏に、
浮上する。





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Reerences
 Mar.28 2004, 「聞き上手でしたか」
 Aug.08 2005, 「何処で流れを変えたのですか」







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2007年03月31日(土)


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History
2005年03月31日(木) 俺なら知らぬと高を括ったのですか
2004年03月31日(水) 信に値しないのは何れでしょうか
2003年03月31日(月) 退路を蓋で閉じてしまいましたか



< 望む変化は何の為ですか >


想いを以てすれば、
人は、
変われるのだろうか。

其れとも。

人の核は、
如何なる差配も受ける事無く、
在り続けるのだろうか。












時に人は。

想いに支えられ、
飛躍的な変化を遂げて。


時に人は。

想い如何では揺らがぬ核に、
其の絆を、
断ち切られるのだけれど。






何れにせよ。


其の大半は、
一方向のみに向きを有する、
想いで、
為されようとするのかも知れない。




















 「この先を。」
 「小坊主はどう考えてるの?」


生じる不安を、
然りげ無く、
互いの描く未来に置き換え。

問い掛ける姫に。




 「俺が。」
 「今迄と変わった所、在る?」


俺自身の、
成長と言う変化で。

一つ、
先への答えを孵す。











互いの想いと。

其の想いを感知する、
想いと。


双方向の、
確固たる想いが在れば。




きっと。

自身の核を失う事無しに、
人は、
変われるんだ。






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2007年03月25日(日)


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History
2006年03月25日(土) 糸は切れたのでしょうか
2005年03月25日(金) 隠した悪さが在るのでしょうか
2002年03月25日(月) 俺の想いに重さを感じますか



< 強靱な想いでしょうか >


注がれる想いに、
どの程度、
鋭敏に応答するのか。

或いは。

想いが、
如何なる速度で、
減衰し消失し行くのか。



互いの描く曲線は。


想いの、
柔軟性に沿って。

否応無しに、
漸近線へと近づくのだろうか。






其れとも。



注ぐ想いの、
時間量や、
其の密度を以て。

勾配や、
半減期を、
偏位させる事が出来るのだろうか。













想いの柔軟性が、
堅く、
鈍で在る程に。



積み重ね続ける限り、
想いの嵩は、
必ず、
閾値を超え。

高められた想いは、
半ば強情に、
其の高度を保ち続けるのかも知れない。















 「自分の感情に気付くのが遅いの。」
 「にぶい?(笑)」


無意識に、
相手の名を呼んだ後でも。

尚、
自身の想いに、
半信半疑で在る人故に。



気付いた後の、
其の想いは。

強靱で、
深く根付いた想いなのか。














 「二年間…もっとかな?」
 「こんなに時間をかけたから。」
 「こんなに好きになれたんだと想う。」



坂の街の人から届く、
其の声で。

初めて、
其の頃から、
想いが積み重ねられて居た事に、
気付く。





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References
 Feb.28 2007, 「何時か俺も消えるのでしょうか」
 Feb.26 2007, 「最初の本音でしょうか」
 Dec.28 2006, 「何が起きて居るのでしょうか」







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2007年03月21日(水)


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History
2006年03月21日(火) 何が出来るのでしょうか
2005年03月21日(月) 読まぬ理由は何れですか
2004年03月21日(日) 血が通う事は無い関係でしょうか
2001年03月21日(水) 本当に逢おうって言ったのか



< 想う儘に届くでしょうか >


想いを贈り、
想いを受容する。


矢の起点と終点に、
想いが在って、
初めて。


想いは成立する筈なのに。




時に想いは。


決して、
贈り手の想い如何に因らず。

其の、
受け手の振る舞いのみで、
定められて終う。






其れ故に。




何れ程、
想いを宿して放とうと。

受け手に、
捕らわれる事無く、
朽ち果て。


想いなど、
殆ど込めぬ振る舞いを、
受容し。

感謝の想いが、
此の手に、
孵り戻るのだ。















娘の、
満面の笑みに。

ふと、
眉を曇らせた。















 「こんばんは。」

 「あー。」
 「うー。」


画面から届く挨拶が、
自身に向けられた想いなのだと。

嬉々として、
必死に返事する、
娘は。






贈り続けても、
届かぬ想いが在る事を。


何時、
理解し始めるんだろうな。






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2007年03月18日(日)


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History
2006年03月18日(土) 図星だった故なのでしょうか
2004年03月18日(木) 護れぬ約束でしたか
2002年03月18日(月) 冗談だと言い切りますか
2001年03月18日(日) 想いの強さが問題なのか



< 総てを見た気に成ってませんか >


文字は。

互いの想いを、
凝縮して、
其処に宿すのだと。


時に、
勘違いして終うけれど。




如何に、
純度を高められた後に、
伝達されようとも。

其れは、
一側面からのみ放たれた情報に、
他ならないのだ。







本来は。


純度を高められた、
更には、
複数の想いを受容して。

初めて、
確度の高い想いとして、
成立するのであって。







飽く迄。


一側面の、
其の全容を補う為に。

一方的な視線からのみで、
加えられ、
補完され行く情報の、
其の精度は。


確実に、
失われ行く。

















自身の解釈のみで構築する、
其の世界観が。

其の実、
殆ど世界など描いて居ないと。


幾度も、
幾度も、
気付かされて来たから。



一度、
此の瞳に映したとしても。

少しも、
安堵出来ないのだろうか。















 「まだ一度も逢ってないのに。」
 「こんなに気持ちが進んで良いのかな・・・。」


坂の街の人は、
そう口にしたけれど。





一度逢った、
其の後の文字程に。

難しい想いは、
無いと想うんだよ。





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References
 Mar.14 2007, 「尻尾が見えて居たのでしょうか」







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2007年03月15日(木)


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History
2003年03月15日(土) 嫉妬したのは誰の仕業ですか
2002年03月15日(金) あの選択は正解ですか



< 尻尾が見えて居たのでしょうか >


複数の、
多岐に渡る情報を、
縒り合わせ。

統合された、
高度な情報を得る。


其の為に要する、
機能を、
十分与えられて居る筈なのに。





極乏しい情報に。

鋭く、
目を光らせる方が。



より深い意識を取り出す事が、
可能なのだろうか。








其れとも。




僅かな情報へ、
色を加える為に張られた、
其の網に。

俺が、
掛かっただけなのだろうか。












 「去年一年間は。」
 「少し変だったよね。」


坂の街の人が、
何気なく零した一言に。



 「変だった?」

 「うん。」


目を瞠る。















一つ、
一つ、
積み重ね在る筈の、
毎日の中で。

僅かに、
積み進めずに在った想い。





そんなに。

簡単に、
拾えて終う者なのかな。





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References
 Feb.28 2007, 「何時か俺も消えるのでしょうか」
 Mar.10 2007, 「不要の起点だったのでしょうか」







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2007年03月14日(水)


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History
2006年03月14日(火) 埋まらぬ溝を暗示するのでしょうか
2005年03月14日(月) 無言は想いに成り得ぬでしょうか
2004年03月14日(日) 必要の無い格好良さでしょうか
2002年03月14日(木) 挑んでも良いですか
2001年03月14日(水) もう少し待ってみますか



< 蓼も喰らう気でしょうか >


確かに。

其処には、
個人差が存在して。


決して。

個々の是とする領域は、
画一的な基準では無いのだけれど。





果たして。



未成熟な要素で構成される、
存在にも。

其れが、
適用されるのだろうか。






寧ろ。

何方かと問えば、
画一に近接した基準で。



純粋に、
旨味成分だけを選択し。

他の香味を、
排除するのでは無いのだろうか。

















此の、
蓼を食う虫は。

如何に掛け合わせた結果、
成されたのか。



浮かぶ疑問符の、
其の先は。

何度も、
漂い、
彷徨った。














 「御浸しだよ?」
 「此れ食べるの?」


白米や豆腐や肉を避け。

つぼみ菜を、
大喜びで頬張る娘の口に。




半ば、
呆れ顔で。

箸先を、
運びながら。





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References
 Mar.05 2007, 「誰の真似の心算でしょうか」







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2007年03月12日(月)


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History
2006年03月12日(日) 通じる想いが在るのでしょうか
2004年03月12日(金) 都合の良い状態が必要ですか
2003年03月12日(水) 千里眼ですか
2001年03月12日(月) 友達と会うのもだめですか



< 不要の起点だったのでしょうか >


人は時に、
起点を、
或いは終点を、
定めて了う物だけれど。


記した区切りは。

飽く迄、
意識下に記された、
相対点に過ぎないのだ。





一筋の流れは、
絶え間無く存在し。

其処に、
身を委ねて居るだけなのだから。









其れ故に。







初めて逢った、
其の日を。

互いの、
初めの水準点に、
据えて終い勝ちだけれど。




其の、
幾つかの中には。


其の日を、
一つの、
終わりの刹那として捉えるべき刻も、
在るのかも知れない。



















始まりの、
記念の日だと勘違いして居ただけで。

其れは、
卒業式だったのか。


其処で、
始めるのでは無く。

共に、
跳ぶべき時だったのか。













想いを、
委ねる事無く。

或いは、
委ねられる事無く。


個で経つ想いを、
僅かでも、
秘めて居れば。




もう少し、
増しに。

丘の上の人を、
想えた気がするのだ。





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References
 Apr.20 2006, 「新芽は真芽なのでしょうか」
 Mar.10 2006, 「一歩目は何処に在るのでしょうか」







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2007年03月10日(土)


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History
2006年03月10日(金) 一歩目は何処に在るのでしょうか
2003年03月10日(月) 揺らぐのは自分の心が足りないからか
2002年03月10日(日) 話を戻して良いのか
2001年03月10日(土) そんなことがあったのか



< 想いが枯渇しないでしょうか >


目的に、
忠実に在るのだから。


非難に値する振る舞いでは、
決して、
無いのだ。


此れ迄の、
僅かに早めた起床時間も、
弛まぬ弁当作りも。

飽く迄、
唯一の対象に向けた想いに、
他ならない。









けれども。







一時的に。

注ぐ想いを、
局所へ、
集中する事は。


一方で。

失われ、
薄まる想いの存在も、
保証する。









更なる早起き。

情熱。

集中力。




此の反動は。

きっと、
週末の疲労感として、
俺へ、
牙を剥くに違いない。



















 「少し高い苺を買ったんだよ♪」

 「食べてくれるかな?」

 「足りると思う?」


娘の、
初めてのお弁当に。

有りっ丈の想いを、
注いで終う姫を。



咎める事など出来ないけれど。





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References
 Jun.03 2006, 「毒味役が必要でしょうか」







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2007年03月06日(火)


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History
2006年03月06日(月) 性差が宿す技術でしょうか
2003年03月06日(木) 感謝をしても良いですか
2002年03月06日(水) 冷静に俺を見ていますか
2001年03月06日(火) 話せない事があるのですか



< 誰の真似の心算でしょうか >


種類も、
強度も、
組み合わせも。


徐々に、
徐々に。

其の手に備えられる能力は、
増し行く物だけれど。






其の一方で。




獲得した、
其の能力には。

分不相応な動作が、
含まれるから。





無闇矢鱈に、
其の能力を放たぬ様に。

其の操縦術も、
獲得せねば為らない。
















褒めて良いのだろうか。















 「上手にコップ持って。」
 「自分でお水飲むんだよ?」

 「おお。」
 「一人で出来る様に成ったんだ。」



未だ一歳僅かの、
幼気な娘は。

得意気に、
水を飲み始めた。














腰に、
片方の手を当てて。






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2007年03月05日(月)


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History
2006年03月05日(日) 想いも喰われて終うのでしょうか
2005年03月05日(土) 効果の問題では無いのでしょうか
2003年03月05日(水) 我慢もお遊びに変えませんか
2001年03月05日(月) ちゃんと楽しんでいますか



< 所構わず脱ぐのでしょうか >


其の構成要素は。

基本的に、
両者の半分を元に、
縒り逢わされた物だから。






外側から判断可能な、
一部分に。

一方の色が、
色濃く映り在るのならば。





他方で。

もう一方の色が、
鮮やかに、
描き出されたとしても。


其れは、
自然な事に他ならない。















姫の、
悲鳴交じりの非難は。

抑も、
御門違いなのだ。



















一応の、
御褒めの言葉を、
贈りながら。




 「小坊主の娘・・・。」
 「上手に脱ぐんですけれど!」


所構わず、
服を脱ぎ始める娘に。



 「姫の娘だからね・・・。」

半ば、
諦めの溜息を吐く。














そんな所、
似なくて良いのに。





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References
 Jun.08 2005, 「無意識に脱ぐのでしょうか」
 Jun.21 2004, 「脱げる相手なのですか」







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2007年03月03日(土)


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History
2006年03月03日(金) 扉の外で転びませんか
2005年03月03日(木) 自身の意見を未だ押せますか
2003年03月03日(月) 想いは別に在るのですか
2001年03月03日(土) 同じ朝日が見えましたか





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