雲間の朝日に想うこと


< 無言は想いに成り得ぬでしょうか >


互いが互いを想うが故に、
生じた摩擦なのだ。

互いが、
互いの事を優先したが故に、
生じた諍いなのだ。




其れ故に。



其の主張が、
自身の想いと違った物でも。

反論は、
不要な筈だけれど。



相手の体調が、
其れを、
許さぬのだろうか。







 「朝ご飯、自分で作ろうとか思わないの?」


姫は、
朝食を用意しない俺へ、
非難を浴びせる。








違う。



飽く迄朝食は、
俺自身の為の作業であって。

俺が譲れば、
如何様にも成る事なのだ。



忙しさに甘えて、
暫く呆けて放って置いた、
流しの洗い物や、
洗濯物の方が、
優先の課題であっただけ。









 「だから小坊主とは。」
 「一緒に住みたくないんじゃん!」


尚も、
言葉を重ねる姫へ。






其れを理解して居て、
後戻りの出来ぬ所まで進んだのは、
姫自身だろうと。

其れならば、
今から探して独りで住めと。



少しだけ怒気を孕んだ、
其の言葉を。

慌てて飲み込んだ。













 「何で黙ってるの?」
 「何も考えてないんでしょ?」
 「どうでも良いのね!」





指摘は全て事実だ。

順序を違えただけでも、
今は事実だ。


そして。

攻撃的な想いなど、
発熱した姫に浴びせたく無いから、
択んだ無言だ。













確かに、
無言は何も産まないけれど。





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References
 Mar.05 2005, 「効果の問題では無いのでしょうか」


2005年03月14日(月)


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History
2004年03月14日(日) 必要の無い格好良さでしょうか
2002年03月14日(木) 挑んでも良いですか
2001年03月14日(水) もう少し待ってみますか





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小坊主
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