雲間の朝日に想うこと


< 我慢もお遊びに変えませんか >


引き分けに持ち込むのが関の山であり、
分が悪いのは俺の方だ。


 「俺だって欲しいんだよ。」


この言葉を既に口にしている俺には、
勝ちを主張する力など、
持ち得ないのだ。





貴女は笑いながら、
勝ちを主張する。


 「我慢比べはどうなったの?」
 「入って来たのは小坊主だからね!」


俺は苦笑しながら、
分けを主張する。


 「俺は欲しいよなんて言って無いけれど?」

 「ずるい・・・」










こんな時には、
攻撃は最大の防御なんだ。

自信たっぷりに振舞って、
貴女を不安に駆らせれば良いんだ。



 「じゃぁしなくて良かったんだ。」

 「なんでよ!」
 「私だって欲しかったよ・・・」

 「ねぇねぇ、今、何て言ったの?」

 「ずるい・・・」


対等の立場にお互いを戻して、
俺と貴女の会話は、
今日は終わりを告げるのだ。
















違うよね。


貴女の手紙に書かれた言葉は、
お互いにとって、
とても大切な事だから。

貴女の言う事は、
片時も忘れやしない。




こうして俺が、
貴女と戦っている時も。

もちろん俺が、
貴女を抱いている時も。


貴女の手紙に書かれた言葉は、
お互いにとって、
とても大切な事だから。

片時も忘れやしない。










 「お互いがお互いを求め合ってるのに。」
 「我慢比べはないよね・・・」
 「勝った負けたじゃないもんね。」



貴女がこの言葉を俺に届ける前から、
貴女の気持ちは伝わってる。

貴女がこの言葉を俺に届けなくても、
貴女の気持ちは伝わってる。







だから今は、
二人の楽しく甘かった時間を想い出して、
二人で満喫しよう。


2003年03月05日(水)


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2001年03月05日(月) ちゃんと楽しんでいますか





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