何れ程、 努力を重ねようと。
決して、 埋めようの無い差異が、 其処には在る。
何れ程、 能力を高めようと。
決して、 備わる事の無い機能が、 其処には在る。
ならば。
自身が、 手を携える事の出来ぬ、 領域には。
言葉すら。
加える権利を、 持たないのだろうか。
何れ程、 想いを支えても。
何れ程、 想いを注いでも。
何も、 出来ぬ身に。
口を出す権利は、 無いのか。
父性の出来る事など、 限られて居る。
其れでも、 育児への参加を求めるならば。
其処には。
必ず、 配慮の想いが必要なのだ。
後方支援も、 自発的行動も。
無論、 直接の行為も。
全て、 塞がれた時。
其の理不尽が、 何れ程、 想いを切り裂くか。
理解に、 至らぬのなら。
「母乳だけじゃ体力的に持たないから。」 「だから『ミルク足す?』って言ったんでしょ。」
「二ヶ月検診迄は様子見るんじゃなかったの?」 「だから『母乳で行ける所迄頑張ろうよ。』って言ったんだよ。」
「小坊主は言うだけで。」 「母乳あげるのは私でしょ?」
其れなら。
勝手に、 進めれば良い。
---------- References Mar.20 2006, 「擦れ違って居るのでしょうか」
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