明日は。 明朝は。
二人が、 傍に寄り添う二人で居られるのか、 誰も知らないから。
何れ程、 絆を縒り逢わせた想いで在っても。
其れが、 永遠に続く保証は無いから。
一日、 一時、 一刻。
必死に想いを寄せ逢う。
其れ故に。
二人の時の進みが、 速く、 速く、 加速して行くのなら。
其の時の速さに、 何の疑問も湧かない筈だ。
「信じられないよね。」 「もうすぐ二年だよ?」
殊更に強調する、 姫の言葉には。
二つの意が在る。
其処に込められた、 時の速さと。
一方に込められた、 意外性。
確かに。
信じられぬ速さで、 時が進んで居るけれど。
本当に。
二人が今も寄り添って在る事を、 信じられない?
「遊びでしか付き合えない。」
「やっぱ・・今は好きでいさせて!」
姫の、 二つの言葉に。
今も必死で、 抵抗を続けて居るから。
俺には、 二年なんて何の不思議も無いよ。 |