雲間の朝日に想うこと


< 友達と会うのもだめですか >


「自分は俺と逢おうとしないくせにそこまで言えるのか?」
「俺には女の人とおはようの挨拶すらさせないのか?」
「お前はそこまで偉いのか?」

そんな暴言が口をついて出てくる寸前、
慌てて手で蓋をする。





友達が俺の街に遊び来る。

彼女はそれを知ると、
すぐに俺との連絡を絶った。


二人で会わなくても、
友人が女性と言うだけで、
怒っている。

その事に限った事では無く、
ただ会話をする事ですら制約しようとする。




異性と完全に関わらずに日常生活を過ごす事など、
不可能だ。

嫉妬に納得もくそも無いと思うけれど、
明らかに度を超えた嫉妬。







お前に逢えば全部解決できる筈・・・

そう想ったところで、
彼女の気持ちが落ち着かない以上、
逢う事は出来ないんだ。





 「逢わせてくれないのに・・・」




何度も何度も心の中で呟いた。


整理券を持たされて2ヶ月半。
整理券は依然整理券のまま。


2001年03月12日(月)


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