< 跳べない鳥だと言うのでしょうか >
一歩一歩、 一段一段。
徐々に、 確実に、 階段を登る事で。
飛翔の機会を、 虎視眈々と待ち続ける。
其の原動力が、 何処に在るのかを。
決して、 信じてはくれないのか。
正真正銘、 同じ土俵に上がりたい。
俺は、 其れだけを意識して、 其処だけを望んで、 進んで来たのに。
其処に寄生して、 其処を踏み台にして、 羽撃こうと。
そんな目的で、 今が在る訳では無いのに。
「いつか別れなければならない時が来る」 「その時間が終わろうとしている。」
俺が、 存在を知らぬと想って居る、 其の場所で。
姫は、 数を数え始めた。
踏み台とは、 違う道を望んだから。
共に跳べる様に、 姫は、 足枷を外したのでは無いのか?
世間の眼など、 世間の常識など、 糞喰らえだ。
そう叫んだのは、 姫なのに。
其れに縛られてるのは、 姫自身だろ。
---------- References Jun.13 2004, 「別れ話に先手を打てますか」 May.11 2004, 「何方に在った重荷ですか」 Jul.27 2003, 「対等の土俵に登れますか」 |
2004年08月31日(火)
---------- History
< 自分は正しいのでしょうか >
其処には。
絶対の信頼感が、 在るのだろうけれど。
そして恐らくは。
当て付けや、 揶揄を、 多分に含んだ言葉だろうけれど。
間違いなく、 自身が傷付くであろうと感ずる、 其の行為を。
相手へ魅せる事は。
自分本位と、 相手への想いの無さに、 他ならない。
其れを。
十二分に、 自身へ切り刻んだからこそ。
俺の行為に、 信など無いのだと。
叫び続けて来たのでは無いのか?
姫が、 異性の友人に、 放つ言葉。
「その人紹介してよ!」 「次に来るときはウチに泊まる?」
深夜に。
異性の友が、 電話を掛けて来る行為と。
何方が、 より相手を傷付け得るか。
較べる気など、 更々無いけれど。
---------- References Jun.20 2004, 「彼女の何を知る雄でしょうか」 Apr.21 2004, 「行為の選択を誤ったのでしょうか」 |
2004年08月30日(月)
---------- History
2003年08月30日(土) 沈黙に勝る物が有るのでしょうか 2002年08月30日(金) また一つ支えが増えましたか
< 解答が既に在るから言える事ですか >
其の言葉の、 裏には。
明確な意志が、 込められて居る筈で。
相手が、 想いの答えを、 自身に委ねる行為こそ。
離れたく無いと言う、 明確な、 意思表示だと。
其の言葉を、 吐ける空気こそが。
二人が築いた、 明確な答えだと。
信じて居るけれど。
自分の意志が、 相手を苦悩に貶め、 雁字搦めに縛って居る事を。
自身で、 理解して居る以上。
其の言葉は。
俺に葛藤を強いる、 攻撃に、 他ならないのだ。
「もっと誠実な人探しても良い?」
姫は。
俺に、 答えを委ねる。
俺は、 誠実では無い。
姫は、 俺では無い人を求めて居る。
其の解答も。
俺にとって、 信に値する解答なんだよ。 |
2004年08月29日(日)
---------- History
2001年08月29日(水) 真剣な相談には答えられませんか
< 嫉妬の裏に何が在りますか >
例え其の過去が。
想い人の今を創り上げ、 二人の今を創り上げた物だと、 理解をして居ても。
自身が、 独占出来ぬ期間に、 他ならないから。
其の想いの、 強さに比例して。
許容出来ぬ想いも、 同時に、 頭を擡げてしまうのだ。
けれども。
出来るだけ永く。
此の手の内で、 愛でて居たいから。
想い人の、 過去を手本に。
対策を練り、 同じ過ちを避け、 進みたいから。
相手の、 過去の体験は。
一つの、 貴重な情報源で。
其処に、 嫉妬が混ざろうとも。
是非とも、 手に入れたい物なのかも知れない。
俺は、 姫の過去を、 殆ど知らないから。
不安だけれど。
俺の想いを、 嘲笑うかの様に。
「気持ち良い?」
「何処で覚えて来るの?」
風呂場の、 姫は。
自身を泡塗れにして、 俺で、 戯れる。
---------- References Aug.24 2004, 「聖域だと想ってはいけませんか」 Jul.10 2004, 「抉じ開けずに包んで居れば良いですか」 |
2004年08月28日(土)
---------- History
2003年08月28日(木) 離れていても共に学べますか
< 楽には成れないのでしょうか >
何を以て、 楽と表現するのだろう。
何を以て、 楽と定義出来るのだろう。
深さか?
浅い接触で留めれば。
お互いに、 自身に都合良い相手を、 取り出し易いけれど。
重さか?
自身の行為に、 責任を負わなければ。
此の身は軽く、 自由と言う自分勝手を、 満喫し易いけれど。
相手が、 何を視て来たのか。
其の全貌を、 例え理解出来なくとも。
尊重し、 受け止め、 融合し、 改良して。
想いに換えて、 先へ進んで行く事は。
相手が、 何を想うのか。
其の全容を、 例え把握出来なくとも。
推測し、 受け容れ、 交換し、 昇華して。
想いに換えて、 共に歩んで行く事は。
抑も、 容易な事だろうか。
好きだから、 寄り添い。
愛するから、 診護る。
僅か其れだけの想いを、 全う出来ぬから。
掃いて捨てる程。
数多の別離が、 湧いて出るのだ。
「もっと、楽な恋愛がしたいよ。」
姫の言う、 楽な恋愛とは。
何の様な物なのだろう。 |
2004年08月27日(金)
---------- History
2003年08月27日(水) 試す言葉が傷を産まないのでしょうか 2001年08月27日(月) 許されない恋が育っていますか
< 単語を返せば納得するのですか >
其の言葉に、 重みを乗せたいから。
口先だけで無く、 想いの乗せられた言葉を、 贈りたいから。
逆説的な言葉や、 時間的経過を、 其処に付け加えて。
言葉を、 大きく強く育ててから、 贈るけれど。
逆に、 言葉は肥大化して。
針の様な鋭さを、 失ってしまうのだろうか。
其処にはきっと、 結論だけが必要なのだ。
其の文脈に、 其の理論に、 欠落が在ろうと。
唯一、 結論だけを欲して居るのだ。
「小坊主は。」 「私と合わないと思ったことある?」
「無いよ。」 「合わないと思ったら、とっくにやめてる。」
此れ以上の言葉は、 不要なのだ。
其の壁は、 其の予防線は。
必ず、 言葉の裏だけを、 言葉の影だけを、 大きく育てて取り込むから。
是か、 非か、 両極の解答以外は。
如何なる言葉も、 俺と姫と、 引き裂く方向の意味として、 姫には囚われる。
「普通なら選ばないかも知れないけれど。」 「俺は姫を選んだんだよ。」
其処には。
選択の重みと、 決意とを、 込めた心算なのに。
「まだ、良い人が現れていないから。」 「私が一番良いと勘違いしているんだよ。」
合うか、 合わぬか、 其の解答など。
何処かへ、 飛んで消えて終うのだ。 |
2004年08月26日(木)
---------- History
2003年08月26日(火) 夢の中ぐらいは夢を見ませんか
< 要らない言葉でしょうか >
其の想いが、 予防線である事位は。
馬鹿な俺にも、 きっちり伝わって居る。
何度も傷付いた自身を、 護る為に。
自然と身に付けた、 自己防衛の手段である事位は。
飽く迄、 想像だけれど、 俺には、 ちゃんと届いて居る。
其れ故。
其の壁を、 緩やかに融かして行ける様に。
辛抱強く、 想いを贈り続けるのだ。
過去が創り上げて終った、 其の習性は。
恐らくは、 乗り越えるべき試練で。
もしかしたら、 一生消えぬかも知れない物。
姫を、 選んだ時点で。
一生、 俺が付き合って行く事を、 約束された物。
「小坊主が。」 「信じられないの。」
其の言葉は。
前を向きたいと願う、 渇望の表出だから。
無理せず、 慌てず。
「信じろよ。」
そんな言葉は。
只の、 重圧だよね。
---------- References Aug.24 2004, 「聖域だと想ってはいけませんか」 |
2004年08月25日(水)
---------- History
2003年08月25日(月) 其の花火の様に稔っていますか 2002年08月25日(日) まだ秘密の存在ですか
< 聖域だと想ってはいけませんか >
其の場所は、 唯一の場所だから。
抱き合いながら。
掛け値無しの、 飾り気の無い、 想いと、 本音だけを。
お互いが、 素直に、 ぶつけて来た場所は。
此の、 風呂の中だけだから。
其れが鋭く、 互いを傷付けたとしても。
其処で産まれる、 言葉の数々に対峙して。
白刃を、 素手で受け止めるのだ。
「姫らしく過ごせるって?」
「いつも笑って過ごせること。」
「笑えなくなって来たって事?」
「ううん、二年前と比べたら一杯笑える。」
昨晩の姫が、 そう口にして。
「信じられないんだ。」 「小坊主のこと。」 「だから離れる?」
今夜の姫が、 確かにそう言ったとしても。
此の場所で産まれた、 言葉なら。
何れも、 真に値する想いで。
「俺は姫が好きだから。」 「想いが届かないのは俺のせいで。」 「伝わる迄贈り続けるよ。」 「間に合わなくて姫に愛想尽かされたら。」 「しょうがないけれど。」
奥底に在る想いを、 贈り切れぬ、 俺自身が。
精進して、 想いを伝え続ける事が、 出来るのだ。
だから。
此の、 唯一の場所で。
「じゃぁ、愛想尽かす?」
「マジで言ってるの?」
「ううん。」
そう言う冗談を言うのだけは、 止めてくれ。 |
2004年08月24日(火)
---------- History
2003年08月24日(日) 過去を映しながら観ていましたか 2002年08月24日(土) 俺の声で落ち着けましたか
< 怒られるのは傷付いた方でしょうか >
朝の、 目覚めの、 其の寸前に。
隣に在る、 暖かみ。
其の、 たった其れだけの、 幸福感が。
得難い物だと。
お互いに、 何処迄、 感謝すれば良いだろうか。
其の想いが、 自身の中に在るのだから。
二人を妨げた、 其の存在に、 寛容の想いを抱いても。
罰は、 当たらないかも知れないけれど。
俺の取った行動に。
姫への、 如何なる想いが在るかなど。
姫は、 全く問題にせず。
「痛ててててててっ!」
「何で起こすのよ〜!」
偶発的に起こった、 事故の。
「俺が悪いの?」
「そうじゃん、可哀想に・・・」
其の被害者を、 見誤り、 非難するのだ。
二人の間の、 危険な場所に居た事など。
微塵も、 感じさせぬ様に。
起こされて迷惑だと、 怒りを露わに爪を立てた、 其の相手へ。
寸前の出来事など、 忘れたかの様に。
「ゴロゴロゴロゴロ。」
確信犯は。
飯を喰わせろと、 猫撫で声。
---------- References Jul.15 2004, 「嫉妬の裏返しでしょうか」 |
2004年08月23日(月)
---------- History
2003年08月23日(土) 何れが正しい答えでしょうか
< 心配をし過ぎでしょうか >
ほんの僅かな、 想いの擦れ違いに。
お互いが、 意地を張る。
其の程度の事など、 日常茶飯事で。
其処には。
如何なる動揺も、 存在すら出来ぬ筈なのに。
何故に。
此処迄、 想いが揺れねばならないのだ。
「煙草・・・か?」
其処に、 姿は無く。
「トイレ・・・か?」
其処に、 姿は無い。
俺の、 逃走経路の推測は。
確実に、 的を外して居る事が。
余計な焦りと、 自信の消失を、 次々に、 呼び覚まし。
電話に出ぬ、 姫に。
嫌な記憶が蘇った。
「煙草吸ってたの。」 「今どこ?」
折返しの、 姫の電話に安堵しながら。
少し、 姫と逸れた位で。
其の寸前に、 少し喧嘩をした位で。
何故に、 此処迄動揺するのか。
想いを巡らせた。
馬鹿か?
俺は。
---------- References Jul.04 2004, 「既に他人だと言う事ですか」 |
2004年08月22日(日)
---------- History
2003年08月22日(金) 毎日毎晩触れられますか 2001年08月22日(水) 本当に心配していただけだろうか
< 腕の痛みは喜びなのですか >
身体の重みと、 身体の痛みを、 訴えて。
全身に、 筋肉痛が拡がって居る事を。
肌で感じつつ。
何故に。
其の苦しみを、 更に欲すると言うのか。
笑顔で、 傍に近寄りつつ。
「また暴れる?」
姫は、 口を開く。
些細な切っ掛けなど、 既に、 記憶から消えて居るけれど。
俺に在る、 妙な充実感が。
姫の中にも、 存在したのだろう。
身体接触とは、 肌と肌との触れ逢いとは、 言い難い行為だけれど。
確かに、 想いの交歓が、 其処には在ったのだろう。
夜の営み以外で、 此の感覚を得るのは。
俺と姫には、 初めてなんだね。
「それ、腕痛い!」 「離したら乗るでしょ!!」
「こちょこちょ♪」 「それは卑怯だよ!!」
「ザマあ♪」 「重い・・・」
「失礼ね!」 「苦しい・・・」
「五月蠅いわね!」 「大人しくして・・・」
先日、 姫の一言に拗ねた俺へ。
姫は必死に、 抱きついて来たんだっけ。
伸し掛かる様に。 |
2004年08月20日(金)
---------- History
2003年08月20日(水) 契れぬ想いは何処に向かうのですか 2001年08月20日(月) 何故恐れを抱くのだろうか
< 啀み合って別れたからでしょうか >
其の言葉の何方に、 想いを乗せて居たのか。
其の重み付けを、 察知出来なかったから。
飽く迄、 表面上の方向へ、 向かう事で。
事の収拾を図ったけれど。
もしも、 最終的に行き着く先が、 事の、 深部だとしたら。
「俺は平気だよ。」 「あんまり気を遣うな。」
そう応えて、 不安を消し去る想いが、 正解だっただろうか。
物語の区切りを告げる、 主題歌が。
画面に、 浮かび上がると同時に。
「どんなに啀み合って別れてもさ。」
そう言って、 姫は話を切り出した。
其の絆が。
如何に引き裂かれ、 何れ程ささくれ立とうとも。
鎹の存在は。
否応無しに、 元配偶者の存在を、 呼び覚ますから。
「どんな影でも。」 「女の影がちらつく人とはね。」 「結婚したくないんだよ。」
共演者は、 身を引き掛けたのだと。
「俺に、影在る?」
「あるじゃん、いっぱい。」
唇を重ねても、 事を誤魔化す為の振る舞いだと想われるに、 間違い無いけれど。
其れでも、 唇を重ねずには居られない。
確かに何度か。
姫の息子から、 姫の元旦那を連想したけれど。
今更、 其処を問題にしても。
始まらないでしょう? |
2004年08月19日(木)
---------- History
2001年08月19日(日) 素直になれれば楽ですか
< 其の瞳は何に怯えて居るのですか >
ふとした瞬間に、 唇を重ねて来たとしても。
決して其れは、 寂寥感や、 愛情から、 自然と起こる振る舞いでは無く。
尻の下の新聞や、 身体の影に隠れた化粧品が、 目的なのに。
ふとした瞬間に、 腕に巻き付く時には。
明らかに、 自然と起こる振る舞いで。
其の表情は、 怯え、 狼狽して居る。
ふとした瞬間に、 自然と起こる振る舞いは。
二人の間に流れる、 二人の空気を。
二人で創り上げた、 二人の想いを。
正確に言い当てるだろうから。
其処に在る、 自然の振る舞いにこそ。
想いの本質が、 隠れて居る筈なのに。
何故に。
遮二無二、 隣の温もりを求めるのか。
如何しても、 察知出来ないのだ。
生い立ちか?
不在勝ちの親の仕事と、 求められた責務が、 負担を強いた反動だろうか。
過去の恐怖か?
一度壊れた道と、 元旦那に抱いた想いが、 不安を増強させるのだろうか。
「寂しい。寂しい。」
姫が、 そう口にした時には。
何故か必ず、 俺の横から腕を掴む。
---------- References Aug.12 2004, 「其の口付けは他の雄の為ですか」 |
2004年08月18日(水)
---------- History
2002年08月18日(日) 身嗜みを整えませんか 2001年08月18日(土) 行動の積み重ねが大切に想えませんか
< 呪縛は薄れ掛けて居ますか >
感謝の言葉など。
抑も、 自己を満足させる為の、 言葉かも知れない。
自身の、 相手を想う気持ちに、 余裕が、 無くなったからこそ。
二人の間に、 歪みが蓄積され。
相手に、 愛想を尽かされた。
其処に、 謝罪や感謝や後悔を加えた所で。
其の事実には、 何の変化も起きないのだから。
其れよりも。
自身の想いが不足した結果を、 見つめ続け、 想い続ける事にこそ。
痛みや、 想いの意味を。
否応無しに考えさせる、 力が在るのだから。
未だ俺は、 感謝を伝えられないけれど。
もう俺は、 言葉を伝える事すら、 許して貰えぬかも知れないけれど。
事を完結せずに、 自身の想いへ、 留め置き続ける事が。
きっと、 俺に課せられた課題で。
進めないのは、 俺だけだとしても。
其れは、 俺が甘受すべきなのだ。
唯一、 其の様子を手に入れられる、 あの人の所で。
踊る、 貴女の文字。
「キレイになったねって言われたよ。」 「その内、良い報告が出来るかも。」
其れで良いと、 眼を閉じ、 想いを贈りつつ。
「友達とかから。」 「綺麗になったって、言われる?」
魅入られる様に、 姫に問い掛け。
不信感を、 献上して仕舞うのだ。
---------- References Jul.29 2004, 「残した想いが在るからでしょうか」 Jun.12 2004, 「感傷すら誤るのでしょうか」 |
2004年08月17日(火)
---------- History
2003年08月17日(日) 時が奪って行きませんか
< 幸福が幸福を奪うのですか >
もしかしたら。
其処には、 遵守すべき規則が、 存在して。
其の規則を、 犯した時には。
相応の報いが、 此の身に降りかかる仕掛けが、 在るのかも知れないけれど。
もしかしたら。
其処に在る規則は、 形式上の物で。
自身の想いの不足を、 弁護して。
想いの不足が、 必然的に生じさせる事態を、 未然に防ぐ為の。
手段かも知れない。
ならば。
二人の想いが、 或いは其れ以上の想いが。
何れの方向へ、 流れて行くのかと言う事に。
責任や、 罪科を、 負う必要など。
如何なる人間にも、 無いんじゃないのか。
俺に棲む、 其の想いが。
姫にも、 消えずに在る。
「小坊主に与えられた嫌な思い出が、」 「消せないんじゃない。」
「与えてしまった自分の罪悪感を、」 「消すことが出来ないんだ。」
「私たちが惹かれ合うことは、人を傷つけて苦しめる。」 「そのしっぺ返しが自分に来るかもしれない。」
確かに姫は、 結果として貴女から、 俺を奪ったけれど。
其れは、 お互いが前向きの選択をした、 結果だった筈なのに。
奪った物は、 奪われる。
奪った者を、 奪われる。
幸せを渇望した、 其の結果が。
如何して、 素直な幸せを拒み続ける?
---------- References Feb.17 2004, 「何故撥ね返せなかったのでしょうか」 Feb.13 2004, 「弁解の為の縛めでしょうか」 |
2004年08月16日(月)
---------- History
2003年08月16日(土) 寂しさの裏はまた寂しさでしょうか
< 繰り返す事は進歩でしょうか >
進んでは無いと、 感じたのだ。
其れでは、 何の進歩も無いと、 想ったのだ。
繰り返し、 繰り返し。
其処には、 何の意義も無いと想って居た。
其れ故に。
自身か、 相手か、 其の双方が。
想いを、 柔軟に対応させるか。
或いは、 其の前提となる決め事に、 変更を加えるか。
事の解決を図る術は、 其の何れかだと想って来た。
護れぬ決め事で、 何度も、 何度も、 言い合いをするならば。
其の決め事を。
二人に合った形へ、 変えるしか無いだろう?
沈黙は、 拒絶の沈黙では無い。
新たに飛び込んだ感情を、 天秤に掛け。
飽く迄、 其の重みを推し量って居たからに、 他ならないんだ。
「またぶつかれば良いじゃない。」
「また?」
俺が、 決め事を護れぬ度に。
姫が、 暴発する度に。
同じ事を、 繰り返し確認し合えば、 其れが進歩だと。
強く言い切った姫の、 其の言葉に。
強い何かが、 隠されて居る気がして。
必死に、 其の正体を探ったけれど。
未だ、 判別出来ない。 |
2004年08月15日(日)
---------- History
2002年08月15日(木) 安堵しても良いのですか
< 其の輪に負けぬ関係を築けますか >
僅か、 二年と数ヶ月の、 二人の間に。
四年に一度の、 祭典が、 存在する筈は無いのに。
何度も、 何度も、 其の機会を逃して来た気がするのは。
何らかの理由が、 存在するのだろうか。
炎に縁取られた、 其の姿が。
一つ二つ、 浮き上がる様子に。
絡めた肱に、 力を込めながら。
口を開く。
「小坊主と開会式見るの、初めてだよ!」
「一度、一緒に見に行こうね。」
姫の、 酔いに委せた、 約束が。
殊更、 不確かな物に聞こえるのは。
「次はどこ?」 「北京。」
「えぇ〜!次は?」 「アフリカから選ぶんじゃなかった?」
「えぇ〜!イタリアは?イタリア!」 「ギリシャの隣やん・・・しばらく無いよ。」
後ろに並ぶ言葉が。
普段通りに、 非論理的で、 自分勝手な言い分である故に、 違いないけれど。
約束は。
お互いの奥深くに、 強く刻まれたと。
想って、 良いんだよね?
---------- References Mar.09 2004, 「記念日がそんなに悲しい日でしょうか」 |
2004年08月14日(土)
---------- History
2003年08月14日(木) 俺は昆虫の様に振舞っていたか 2002年08月14日(水) 使えていますか
< 想いの載る過程は楽しめませんか >
目的や状況や、 其の画に内包された、 本来の想いが。
どんな姿であろうと。
其処に至る過程は、 飽く迄、 受け手の想像に委ねられ。
其処に在るのは、 極上の、 完成された物だから。
受け手が、 何を想うかに依存して。
輝き具合は、 如何様にも変化するけれど。
きっと其処には。
二人で創り上げた世界が、 存在するから。
一枚一枚に在る、 二人の歩みが。
其の輝きを、 生じさせるに違いない。
「二人のために撮った写真だから」 「素敵な写真なんだよね。」
姫の教えてくれた、 サイトの、 写真一枚一枚は。
確かに、 綺麗な物だけれど。
背景に潜む二人の世界を、 感知出来る程。
俺と、 姫は、 歩んで居ないだろう。
其れ故に。
きっと、 微妙な想いの歪みが、 産まれるんだ。
姫に贈る為の、 一枚一枚に。
必死に、 想いを込めれば込める程。
「小坊主のように。」 「『私以外の人に見せる写真』を撮ってないから。」 「素敵な写真なんだよね。」
姫は、 俺と距離を置く。
---------- References Aug.06 2004, 「約束の華は違う色彩でしたか」 |
2004年08月13日(金)
---------- History
2001年08月13日(月) 報復のつもりですか
< 其の口付けは他の雄の為ですか >
一見、 甘い香の漂う瞬間と、 見紛うけれど。
油断ならぬ時だからこそ、 甘い香が漂うのだ。
其れ故に。
キスをせがむ、 其の姿に、 唇を逢わせながらも。
視線や、 行動を、 注視して。
真意が、 何れに在るかを、 探るのだ。
「何?」
「大好き♪」
純粋に、 素直に。
何れ程、 甘える姿に見えても。
其の瞳が、 悪戯っぽく笑って居る。
「大好きだから、何?」
「大好きだから、新聞見せてね。」
目的は、 決して其処に無いんだ。
何の問題も、 無い事なのだから。
態態しく、 振る舞わなければ良いのに。
「私って。」 「他の男の事を考えてる時に、甘えるよね。」
ばつが悪そうに、 そう口にしてしまうのは。
姫なりの、 愛情表現なのかな。 |
2004年08月12日(木)
---------- History
2003年08月12日(火) 言葉に踊らぬ術が身に付きますか
< 其の盾を刺せる矛は無いのですか >
居住まいを正して、 一言一言を感じ取らねば。
其の言葉を、 伝えて来る理由や原因も、 俺に対する要求も、 皆目見当付かなかったから。
既に消した明かりを、 再び点灯させて。
布団の上に起き上がり、 座ったけれど。
其れでも、 変化は無かった。
愚痴か、 非難か、 疑問か、 別れ話か。
攻撃調の言葉を、 半端に並べ。
お互いの苛つきのみを、 増幅させるだけ。
何れ程の想いを、 贈り続けようとも。
「私のプライド、ズタズタにされたから。」 「小坊主を、信じられないんだよ。」
姫に巣喰って了った、 一つの想いが、 其れを簡単に跳ね除けるから。
不信が、 消える事無く在り続けると。
理解はしているけれど。
何をしても、 俺を信じられないなら。
早く斬れば良い。
疑問を感じ続けながら、 お互いの苛々を増幅させて迄、 寄り添う必要は無い。
年齢的に後が無い。
そんな理由で、 俺を捨て切れずに居るなら。
何時まで経っても、 俺を信じられる筈は無いだろう?
「私は、小坊主とは違う。」 「小坊主のプライド傷付ける事はしてない。」
一人、 被害者の様に振舞う姫は。
面と向かって、 俺の自尊心を傷付けながら。
厚顔無恥に、 自己保身を図ってる。
今も。
---------- References Apr.21 2004, 「行為の選択を誤ったのでしょうか」 |
2004年08月11日(水)
---------- History
2002年08月11日(日) 変質者の様でしたか
< 其の奥と脇が良いのでしょうか >
お互いに、 枕を抱きながら。
言葉を、 交わせば交わす程。
初めて、 話をした時に感じた、 俺の直感は。
確信へと深まった。
更には。
不利益を被ると、 推測しながら。
其処へ加えて了った、 俺の身の上話が。
「ひきずってるんだ?」
「其れは無いよ。」
其の解答の、 真偽に拘わらず。
過去を、 より現実に近い意識下へ、 運んで来たんだ。
暗闇に、 部屋が支配された直後。
確信は。
目の前に、 現実として出現した。
想いを、 交わせば交わす程。
より強烈に。
酷似してたから、 怯んだのか?
彼女は、 貴女の様な人だと。
「オアズケだね。」
俺の真下で、 微笑みながら。
戸惑いを隠せぬ一言の、 主は。
誰の声だったのだろうか。
似て居たんだ。
其の性格も、 其の振る舞いも。
キスの仕方も、 甘え方も、 身体の線も、 胸の形も。
指先に触れる奥底も、 感度の高い領域も。
体温迄も。
---------- References Aug.09 2004, 「直感が不貞を戒めるのですか」 Jul.29 2004, 「残した想いが在るからでしょうか」 Jul.27 2004, 「如何なる存在でしょうか」 |
2004年08月10日(火)
---------- History
2003年08月10日(日) 大人しく寝られましたか
< 直感が不貞を戒めるのですか >
間に流れる川を、 彼女が、 此方に渡り切る迄。
束の間の、 寝た振りをして。
高鳴る鼓動を直隠し、 背中を向けた儘。
じっと、 明かりが消えるのを待つ。
彼女は既に、 十分撒き餌を喰らったから。
化粧を落とし、 寝間着に着替えて。
彼女の温もりが、 背中逢わせに届いたら。
そっと、 牙を剥けば良い。
項に、 吐息を当てながら。
両の腕の内に、 後ろ向きの彼女を包み。
飽く迄、 然りげ無い偶然を、 装いつつ。
膨らみへ、 伸ばした指を宛てれば。
「甘えるの上手だね。」
そう口にしながら。
彼女はきっと、 此方を向くから。
策略通りに、 其の眼を見つめ。
「恥ずかしい・・・」
其の言葉を待って、 唇を重ねながら。
身に纏った物を、 一枚、 一枚、 丁寧に剥いで終えば良かったのだ。
けれども。
「もしかして。」 「ドキドキしてる?」
隠せなかった鼓動が、 彼女に、 届いて終った瞬間。
立場が、 一瞬にして裏返った。
悪戯っぽく、 瞳を輝かせながら。
「しょっぱいよ・・・」
既に汗の乾いた此の身へ、 這わせた舌を。
彼女は、 ちらりと出して魅せる。
一瞬にして蘇る、 抑え付けた筈の記憶と予感。
「久しぶりだなぁ。」 「緊張しちゃう。」
嘘か誠か、 判断付かぬ言葉を、 口にしながら。
容赦無く、 彼女は俺を口に含み始めた。
---------- References Jul.27 2004, 「如何なる存在でしょうか」 |
2004年08月09日(月)
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2003年08月09日(土) 屍を拾えば未だ闘えますか
< 想いも結晶も壊れて了ったでしょうか >
二人の間では、 確定事項だった筈なのに。
刻の歩みは。
何時の間に、 逆回転を始めたのだろうか。
確かに、 あの時迄は。
二人の距離は、 前向きに縮んで居た。
確かに、 あの時からは。
二人の距離が、 後向きに揺れ始めた。
想い返せば。
あの出来事が、 陰の根源に違いないけれど。
其の時を齎す意思は。
姫にも、 俺にも、 存在しなかったのだから。
「欲しいと思ってたよ。」 「あの時までは。」
姫の、 想いの移り変わりを止める、 其の術は。
俺には無いんだ。
「中でしないで。」
初めて。
姫から、 拒絶の言葉が産まれた。
---------- References Apr.21 2004, 「行為の選択を誤ったのでしょうか」 |
2004年08月08日(日)
---------- History
< 約束の華は違う色彩でしたか >
二人は一生寄り添うと、 誓いを立てた日の約束を、 忘れて居ないから。
一時的に矛を収め、 夏祭りに行くのだと。
画面から流れて来た話は。
自分達が既に、 誓い合った事と、 同一だと。
隣で、 共に画面を観て居た姫は。
気付いて居たのだろうか。
違う。
其の位は当然で。
私達は、 其の上を行くのだと。
画面に向かって、 ほくそ笑んで居たのだろう。
姫の慣れ親しんだ、 地元神社の祭り。
七夕の、 前夜を彩る花火。
許す限り、 観続けようと誓った、 二つの行事を。
決して、 毎年の形式行事に、 風化させぬ様。
姫は、 少しずつ努力して居るんだ。
今迄と、 違った角度に映える花火。
今迄と、 違った出店の匂い。
「ほら!」 「ここの眺め、良いでしょ?」 「ここの焼き鳥、美味しいでしょ?」
俺の世界に、 姫の世界が一つ加わった、 其の音と、 其の味は。
格別だ。
---------- References Jul.20 2004, 「必要な時に居ない雄でしょうか」 |
2004年08月06日(金)
---------- History
< 想いは壁を創って居たのですか >
例え其れが。
想いを、 幾重にも重ねた結果に、 違いなくとも。
互いの間に、 在る壁が。
俺の外殻を、 形成する壁が。
相手を、 拒絶する様に映る、 其の理由は。
他ならぬ、 俺自身が創り出した物に、 違いなかったのだ。
其の家は、 姫と、 姫の息子の、 住処だから。
自身の存在が、 其の家の流れを堰止めぬ様、 丁寧に振る舞う事は。
一方では。
俺と姫の間の流れを、 不自然に、 澱ませてしまう。
俺は未だ、 此の家の住人では無い。
言い訳と、 覚悟の無さを露呈する、 想いなど。
姫にも、 姫の息子にですら、 必要ないのだ。
畏敬の念と、 悔恨の想いと、 敗北感と。
少しの希望。
今更だけれど、 今で良かった。
「二年も一緒なのに、お客さんなんだよ。」 「一緒に住んでないんだよ。」
姫の指摘で、 初めて浮かぶ想い。
---------- References Jun.27 2004, 「避けて通れぬ壁ですか」 |
2004年08月05日(木)
---------- History
2003年08月05日(火) 天秤ごと支える力が備わるだろうか 2002年08月05日(月) 今日は何の日ですか
< 整体術に成ったでしょうか >
何を用いれば、 癒しに成るかなど。
俺には、 見当が付かないけれど。
少なくとも。
身も心も、 充実しなければ。
癒した所で。
再び同じ場所に、 舞い戻って来るだろうから。
「弱っているから。」 「いやしてね。」
そんな言葉、 反対の耳から聞き流したんだ。
渇望する其の対象を。
俺なら、 提供出来るけれど。
鬱積する其の歪みを。
俺なら、 解消出来るけれど。
一時凌ぎの、 処方箋よりも。
真に必要なのは、 自然治癒力を高める、 体質の改善だから。
「最近、上手く行かないんだ。」 「男も、仕事も。」
事前情報には、 耳を貸そうとしなかったんだ。
君は賢い人だから。
悩みの相談など。
端から、 其の場に無くて良い。
美味しい料理と。
此れからの、 先に見える話を。
少しだけ、 交わした今夜が。
君の歪みを、 少しずつ解消出来るのだと。
俺は、 信じて居るけれどな。
---------- References Jul.28 2004, 「言える様に成ったのですか」 |
2004年08月03日(火)
---------- History
2003年08月03日(日) 其れは違うと言えないのでしょうか
< 挑発の応えに成り得る質でしたか >
相も変わらず、 唐突に。
端的な情報や事実だけを、 喉元に突き付けて。
笑顔で、 其の応えを待つ。
自身の要求量を満たす、 応えの質を、 産み出せぬ雄には。
抑も初めから、 応えなど聞かぬと。
挑発しながら。
「死産して。」 「狂ったからねぇ。」
「親権で。」 「裁判起こしたんだ。」
けれども。
一つ一つの出来事の、 其の断片が、 自身に届いて居た事を。
記憶を手繰って、 確認しながら。
一つ一つ、 応えを探せた、 其の理由は。
挑発の笑顔に。
今迄の、 切なさや、 苦悩や、 不安定さや、 陰が、 存在しなかったからで。
決して、 俺の実力では無い。
「うちの彼に似てるよね。」
あの子は俺を、 そう表現するけれど。
あの子を支える、 並大抵で無い精神力は。
其の雄にしか無いと。
俺だけで無く。
あの子も、 理解して居るのに。
「全部失ったら、小坊主んとこ、行くから。」 「よろしくね♪」
何故に、 最後の付録を、 必ず残して帰るの?
---------- References Jan.14 2004, 「偽りの返信でしょうか」 Oct.22 2003, 「何を残して消えたのですか」 |
2004年08月02日(月)
---------- History
2001年08月02日(木) いつもより離れる気がしますか
< 如何にしても兄妹には見えないですか >
相手を、 年齢差の在る相手だと、 感じた事が。
例え、 一度も無かったとしても。
相手が、 自身への年齢差を慮り。
自身には決して棲まぬ、 苦悩や不安を、 抱えるかも知れないと。
毎日、 推測しながら過ごすならば。
内に宿る想いには、 然程、 違いが無いのだろうか。
自分は意識しなくとも、 相手が意識して、 苦しむかも知れないと。
其の年齢差が、 強制的に生じさせるであろう、 想いを。
消せぬのだから。
お互いに。
年の差を、 意識した事は無い。
其れは飽く迄、 只の演技で。
実際は。
お互いの不安を覆い隠す為の、 方便かも知れないのだ。
初めて会った、 姫自慢の友人に。
自身より、 世の中を深く見続けて居る、 友人に。
誰からも、 口にされた事の無い言葉を、 投げられて。
動揺し、 狼狽する自身を感じた。
あっさり、 見抜かれたんだ。
常に、 戦々恐々として居る、 雄なのだと。
「姉弟って言われない?」
一番自然で。
けれども、 一番危惧して居た言葉かもしれない。 |
2004年08月01日(日)
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2003年08月01日(金) 信頼を失う時でしょうか
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