雲間の朝日に想うこと


< 其の花火の様に稔っていますか >


一時期の不信感を、
徐々に徐々に払拭しつつ在るから。

二人で最初から造り直して来た信頼感が、
段々と段々と、
大きく稔りつつ在るから。



親友である貴女と、
其の彼である俺に対して、
優しい言葉が増えて来たあの人。



 「花火に連れて行ってもらうの。」



貴女の明るい言葉。


もしかしたら、
小さな彼を楽しませる為の、
あの人の小さな心遣いかも知れないけれど。

貴女自身の為にも、
かなり大きな心遣いなのだ。












其れ故に、
貴女の涙腺は緩んだのだろうけれど。

其の反動故に、
反射的に俺を求めたのだろうけれど。


あの人の心遣いを、
貴女は素直に受け取って、
目一杯楽しむ義務を負うに違いないんだから。



 「楽しんでおいでよ。」


俺の言葉には、
そんな想いを込めました。













花火の最中、
楽しさでは無く切なさを感じてしまった貴女に。

一つだけ伝えよう。



 「来年は一緒に見よう。」



俺の住む街の、
花火大会なんだよ。


貴女と初めて出逢った記念日は。





----------
References
 Dec.13 2002, 「接する距離は教われませんか」
 Oct.07 2002, 「暗い道を照らしてくれませんか」
 Sep.16 2002, 「何の為の嘘だったのですか」
 Aug.05 2002, 「今日は何の日ですか」


2003年08月25日(月)


----------
History
2002年08月25日(日) まだ秘密の存在ですか





Add MyEnpitu

小坊主
MAIL