雲間の朝日に想うこと


< 帰らぬ事が想いでしょうか >


其の言葉の半分が、
冗談であれば良いと。

そう想い、
そう願うけれど。




言葉が産まれた瞬間は。



其れはきっと、
本音に満ち溢れた物で。

想いの欠片も無い。









 「帰って来ないで。」


電話口から届く声に。

自身の耳を、
先ず疑う。














善意と、
想いとを、
煮詰めた筈の行為も。

もしかしたら、
悪意に満ち溢れた行為なのだろうか。








自身の、
想い違いの可能性は。

常に、
零では無いけれど。




想い遣りを籠めずに、
初めから、
自分の都合のみを埋めて放つ言葉は。


きっと、
悪意以外の何者でも無い。















深夜になろうと、
翌朝になろうと。

此の場所に戻る事が。


然程の行為で在るとは、
想えないのに。














 「そんなに遅くなるなら。」
 「帰って来ないで。」


姫は、
事も無げに言い切って魅せる。





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References
 Sep.12 2004, 「お帰り代わりの平手打ちですか」


2004年09月30日(木)


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History
2002年09月30日(月) 声が聞こえましたか
2001年09月30日(日) あきらめとは違いますか



< 秋空は素直なのでしょうか >


意地っ張りである事も。

日常の殆どは、
素直とは対極の振る舞いで、
構成されて居る事も。


決して、
知らない訳では無いけれど。





 「家に帰る?」
 「離れて暮らす?」


本能の暴走する酩酊下では無く、
素面の時に。


十二分に思考された上で、
表出した言葉だから。



決して其れは、
極めて動物的な想いで産まれた言葉では無く。

極めて、
人間的な想いから産まれた言葉だと、
信じた。






其れ故に、
其の言葉の有する深みや重みを、
慮り。

互いの妥結点と、
先に進む為の解答を、
探したのだ。













違わないの?

今迄と、
違わないの?







其れならば。


 「酔って覚えて無いじゃん。」
 「酔って無い時に話をしようよ。」


俺が口にする、
其の言葉を。

受け止め、
実現したと言う事なのだろうか。
















 「ここまでして何で一緒にいるか。」
 「不思議かもしれないけれど。」


姫の二行で。

此の恋文に、
酩酊下と然程変わらぬ流れが息づく事を、
理解し。



文から目を離し、
空を見上げる。










此の街の秋の空は。

相変わらず、
目まぐるしい。





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References
 Sep.24 2004, 「恋人関係に戻れますか」
 Sep.09 2004, 「さようならと言えるのですか」


2004年09月28日(火)


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History



< 何が詰まった恋文でしょうか >


今直ぐに、
其の視線に届けたいと想うだろうか。

自身の瞳の届かぬ所で、
心に留めて欲しいと想うのだろうか。



此の心臓の鼓動は。

危険を察知し、
回避行動を取り続けた。







想いの、
詰まった物で在れば。

其れは、
照れ隠しに違いないけれど。


柄じゃ無い、
其の手段を用いて迄、
伝えたい事が。

良い事ばかりの筈は無いから。











其れ故に。






 「後で。」
 「絶対後で。」


強硬に、
言い張り続けた口調が。


 「読んだ?」
 「まだ読んでないの?」


強硬な非難へ変調して、
初めて。



本心を覆い隠す為の、
偽装工作が、
照れ隠しに属すると。


ようやっと、
信じられたのかも知れない。








俺もきっと、
最初は後者を選ぶから。

















初めてだったから。

驚いて、
そして怖かったから。



駄目だと、
言い続けて居た時に。

隠れて、
読んで了ったよ。








姫が、
其れを認めた時よりも。

複雑な拍動を、
此の身に、
木霊させながら。


2004年09月26日(日)


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History
2003年09月26日(金) 少し消しておけませんか
2002年09月26日(木) まだ癒えて無いのか



< 恋人関係に戻れますか >


如何にしても、
想いが届かないと言うならば。

切り捨て了えば良い。


其の程度の行為で断たれる、
想いなら。

其れを確かめて、
断てば良い。


自身の想いに、
自信は在るのだから。



もし足りぬなら、
其の選択肢を切っ掛けにして、
離して了えば良い。








既に何度か、
此方から伝えた其の想いは。

否定されて来た。


傍に居るからこそ、
繋ぎ留まって居る想いで。


二人の時間を減らし兼ねない、
其の行為を、
決して選択出来ぬと、
言われて来た。










其れ故に。


其の提案を、
初めて受けたからこそ。


恐らくは、
相当に重き想いを乗せた、
言葉なのだろう。
















 「家に帰る?」
 「離れて暮らす?」


姫から、
素面の姫から、
言葉が漏れ落ちる。


 「良いよ。」
 「逢える時にちゃんと逢う様にしようよ。」


俺の想いは、
其の方が届く様な気がすると、
伝えて来たじゃないか。













 「小坊主は私のこと好きじゃないよ。」

 「あの時の嫌な感覚が消えないの。」

 「ずっと一緒には暮らせないよ。」

 「たぶん離れたら続かないよ。」

 「子供が二人居るみたいで、恋人じゃないの。」


何時から、
姫の言葉が否定形ばかりに成ったか。

何時から、
前向きの楽しさが失われて終ったか。


其れは、
判らないけれど。










まるで、
飼い殺しの様に。

玩具を持つ感覚で、
寂しさだけで、
傍に置かれ続けるよりは。



少しは増しだと想うのだ。





どちらに転んでも。





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References
 Jul.09 2004, 「選択出来ぬ退路でしょうか」
 May.22 2004, 「既に消せない傷でしょうか」


2004年09月24日(金)


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History



< 中腹は未だ遠いのでしょうか >


想いや、
実力や、
可能性を併せて。

お互いに、
其の山を描いたならば。



方や、
既に山頂を過ぎ、
急激に降り行く位置で。


方や、
やっと其の麓に到達し、
此れから、
本格的に登り始める位置。










刻一刻と失われる、
其の高さは。


躊躇や、
猶予や、
選択肢を、
容赦なく簒奪し。

不安や、
怯えを、
増幅させるけれど。





十分な高さを得ずに、
慌てれば。

或いは、
急激な速度で登ろうとすれば。


足らぬ想いや、
酸素不足で。

其の先の破綻を呼び覚ます事は、
間違い無い。

















二人の描く山の、
其の軌跡が。

重なると想った事など、
一度も無いし。


其の傾斜ですら。

揃って欲しいと願った事も、
一度も無いけれど。









姫が、
向こうの麓に降り立つ前に。


せめて、
山の中腹まで辿り着きたいと、
切に願う。



















姫の、
月の遅れは。

何を呼ぶ?





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References
 Aug.08 2004, 「想いも結晶も壊れて了ったでしょうか」


2004年09月22日(水)


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History
2002年09月22日(日) 自分を取り戻せましたか
2001年09月22日(土) 責任って何者ですか



< 中身も備えた誘いでしょうか >


今以上の肉体的浸食と、
其れ以上の精神的浸食が。

友人の迷いを、
完全に断ち切る術かも知れないと。


脳裏の奥へ置いた想いは、
確かに存在したけれど。






一瞬だけ、
泣きたく成る時が在って。

刹那の瞬間、
縋る幹が欲しく成る時が在って。


偶然、
其の隣に居た存在だから。



此の腕に、
閉じ込めるだけで十分で。


其処から先は、
不要だと、
想って居た。










 「今度会うときもしか泣いてたら。」
 「なぐさめろよ。」


半年前の、
彼女の其の言葉は、
現実化して。


 「今度会ったときにも。」
 「幸せな笑顔見せてね。」


半年前の俺の言葉が、
実現する時は、
決してもう来ない所迄。

彼女の想いは、
進んで終って居る事に。




背中に刺さる爪の痛みで、
今更気付く。















 「悔しい。」
 「恥ずかしい。」


瞳から零れた水分と、
流れ落ちた化粧を、
俺の服にすっかり吸わせ。

其処に二言を加えて、
宿に戻った、
花見の彼女は。


其の先を、
望んで居たのだろうか。




其の宿に、
空室が在れば。

或いは俺を、
招き入れたのだろうか。















次の覚悟を、
促すかの様に。








 「・・・今度、続きしようね(笑)」


既に、
実も含む軽口を残して。

翌日、
住処へと帰って行った。





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References
 Jul.19 2004, 「其処迄限界に近かったのですか」
 Mar.28 2004, 「聞き上手でしたか」


2004年09月20日(月)


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History



< 其処迄限界に近かったのですか >


其れ迄、
可能性は皆無で在った筈の、
言葉を。

一瞬にして、
実の伴うかも知れぬ存在に、
挿げ替えたのは。



其の瞬間で。



其の身が、
既に極限に達する迄、
疲弊して居た事と。

同時に、
自身の認識の甘さとを、
思い知る。






お互いに受身だから。


不足する強引さを提供すれば、
いとも簡単に、
壁を崩す事が可能だと。


早くから、
認識して居た筈なのに。














逸脱気味の言葉も。

全て、
冗談や軽口の応酬で。



 「相変わらず綺麗だね。」

 「あら、襲ってみちゃう?」

 「本当に襲っちまうぞ。」




 「何でこっちに旅しに来たの?」

 「小坊主に逢いに来たんだよ〜。」

 「残念、独り身じゃ無いからなぁ。」



飽く迄、
友人の域に留まる事を、
条件として。

確固たる位置に、
存在して居たけれど。








 「ねぇ。」

 「ん?」

 「こんな所で手を繋いだらまずい?」



そう言いながら、
手を伸ばして来た、
花見の彼女は。

既にもう、
友人の姿では無かった。















何時の間に、
其れ程大きな魔力を、
宿したのだろう。

惚れ惚れする程、
逆効果じゃないか。

















二人きりの昇降機で。


 「頑張れよ。」


そう言いながら、
軽く交わした口付けが。





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References
 Mar.28 2004, 「聞き上手でしたか」


2004年09月19日(日)


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History



< 一瞬電気が走るからでしょうか >


自身が有する知識や言葉を、
次々と繰り出し。

人を愉しませる事。


確かに、
其れが機微と言う物で。

日々を彩る、
素敵な、
時の流れかも知れないけれど。




精神の要が、
確固たる地位を築いて、
其処に在り。

支えとして存在する事が。



愉悦の前の、
前提なのだから。








帰宅後の、
其の一言目は。


お帰りでも良い。
待って居たでも良い。


飽く迄、
要の言葉であって欲しいと、
そう願うのだ。














まるで、
覚え立ての言葉を盛んに使う、
幼児の様に。



 「ハーネスOAタップだよ。」


姫は、
不可解な言葉を、
発端に選ぶ。






 「抜け止めタイプじゃないんだよ♪」
 「抜けるから。」

 「五月蠅ぇよ。」
 「捻って留めろとか言うのか?」




 「・・・。」

 「・・・。」




 「アースなしタイプ♪」

 「もう良いから。」













もしかしたら。







ソファーに座ったまま、
待って居た姫へ。

抱き付いた、
俺の姿を。



姫から、
電源供給を受ける、
俺の姿と。


巫山戯て、
重ねて観たのだろうか。













いや、
きっと偶然か。





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References
 Jun.29 2004, 「井の中の蛙は安心でしょうか」


2004年09月17日(金)


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History
2002年09月17日(火) 疑問を抱いて良いのか
2001年09月17日(月) 歩みが遅かったのは俺の方か



< 疑われる理由が在るのでしょうか >


何方が、
現実かと問えば。


常に、
自身の現実が現実で。

何時も、
相手の現実は想像だから。




起き抜けに交わした会話の、
其の中身も。


疑いもせず。

二人の、
共通認識の上に立って、
行われたけれど。









其の固定観念こそ。



一対一に、
対等に、
向き合っては居ない証拠の。

其の、
一端かも知れないのだと。




強く、
気付かされるのだ。











残された証拠は。



互いの共通認識が、
誤りだと。

雄弁に、
主張して居た。














 「メールくれるって言ってたのに。」
 「寝る前に声聞きたかったな。」

 「電話したよ!」
 「話だってしたじゃん。」

 「覚えてない。」
 「何処の雄に電話したんだよ?」

 「嘘?!」
 「間違った男に電話した?」

 「あのねぇ・・・。」





電話の記憶が、
完全に抜け落ちて居たから。

お互いに、
会話の内容がうろ覚えだったから。



俺も、
姫も、
真っ先に姫を疑ったけれど。











俺の携帯には。

深夜の、
着信履歴が在り。




其の履歴は、
飽く迄、
不在通知では無く。



只の着信履歴なのだ。





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References
 Jul.14 2004, 「答えは与えて貰う物ですか」
 Jul.05 2004, 「喧嘩に組み込む気でしょうか」


2004年09月15日(水)


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History



< 吸い尽くし終えましたか >


其の能力は、
決して絶える事は無く。

時間依存的に、
再び獲得される能力だと。


例え、
理解して居ても。



其の能力を、
余す事無く奪い取り。

再起不能に貶めたいと。



独占の欲望が、
暴走するならば。








其の能力が、
時間依存的に獲得され。

如何様にも、
使用可能に成るのだと。


舌を出して、
其の場を取り繕っても。



自身が愛でる対象と、
物理的距離が生じる間際に。

狂気染みた想いが、
形成される事も。


本能的な欲望だろう。











 「5分で終わる?」

 「無理だろ・・・」


目覚ましの後の、
間隙に。

激しく、
そして静かに、
互いの想いを叩き付けた。


其の感触が、
永く、
永く、
続く様にと。
















良いんだ。

決して、
悲観する事は無いんだ。















 「小坊主から連絡貰った時。」
 「少し一緒に居られるって思わなかったの。」

 「は?」
 「早く居なくなれって事?」

 「今朝、慌ててしなくても良かったね。」
 「そう思ったの。」



姫の言葉は。


永く、
永くと、
其の想いが。

届いた証拠なのだから。











時の悪戯が、
一つ、
二人に贈り物をくれた。


 「急で悪いんだけれど。」
 「明日の朝、出発するよ。」


少しだけ、
二人の時間が増える。


2004年09月13日(月)


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History
2003年09月13日(土) 距離を埋める技術なのでしょうか



< お帰り代わりの平手打ちですか >


其の温感は。

選択された方が、
確かに、
高かったのかも知れない。


方や、
其の寸前迄、
外気に曝されており。

方や、
其の瞬間も、
温もりの脇に在ったのだから。











けれども。



現実に、
目の前で起こった、
振る舞いを。


笑って聞き流す程、
余裕は無いのだ。














内に秘める、
温感は。

決して、
負けない筈なのに。





姫は、
近付く俺に、
張り手を喰らわせ。

隣の雄へ、
手を伸ばした。



















横に座り、
目を光らせて居る、
其の存在は。

其の位置を、
俺へ譲ろうともしない。









まるで、
番犬を装う様に。



















猫の癖に。





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References
 Sep.02 2004, 「敵か味方か何方でしょうか」
 Aug.23 2004, 「怒られるのは傷付いた方でしょうか」


2004年09月12日(日)


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History
2002年09月12日(木) 本気の覚悟がありますか
2001年09月12日(水) 近づけば解決できますか



< 帰れぬ訳は自業自得ですか >


誕生日に、
傍に居なかった事も、
事実。

誕生日の、
贈り物が届いて居ないのも、
事実。

誕生日を、
他の雄等に祝わせて居る事も、
事実。





街中で、
酔って迷子の姫を。

探しにも行かず。


喧しいと、
携帯の電源を落とした事も、
事実。





其処に、
一点の言い訳も挟む気は無い。
















けれども。

姫の誕生日が、
年に一度在るならば。




其の内の一年を、
俺に譲り。

或いは、
其の内の一年が、
数日遅くなっても。


構わないとは、
想えないのだろうか。
















此れだけ、
傍に居たいと願い。

此れだけ、
祝いたいと想い。


其れでも、
都合の付かぬ俺の一日を、
知りながら。








意識を無くし掛け、
迷子に成る程。

他の雄と呑み。


都合などお構い無しに。

決して、
内容など覚えて居ない電話で、
俺を足止めさせた。




其れも事実。

















自身の行動が産む、
結末を。

お互い、
十二分に理解して居る筈なのに。



何故に。

想いと裏腹の感情を、
暴発させてしまうのかな。





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References
 Sep.09 2004, 「さようならと言えるのですか」


2004年09月10日(金)


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History



< さようならと言えるのですか >


腐心が、
不審を呼んで、
お互いを、
不信に貶める。

悪循環。






其の度に。




結局、
自身の持つ想いなど。

相手にとっては、
不足や、
不要の塊で。



何の効力すら持たぬ事を、
思い知るんだ。














其の組み合わせが、
其の論理性が、
不確かで。

例え、
説得力の微塵も無い言葉だとしても。



酔いに委せた、
本音は。

飽く迄、
本音だから。







其処に、
一つ一つ重ねられた、
俺への悪口雑言は。

結局何れも、
存在する想い。















そして、
其の言葉を、
固めて並べれば。


身体を拉げるには、
充分事足りる、
刃物が。

必然的に出来上がる。



















 「そう思ってるなら。」
 「俺なんか止めれば良いじゃん。」
 「じゃぁね。」




此の一言を。

如何したら、
こんなに簡単に言えるんだろう。


















此の携帯に残された、
姫の伝言は。

決して消してはならぬ、
戒めの言葉だ。


きっと。


2004年09月09日(木)


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History
2003年09月09日(火) 少し意地悪でしたか



< 想いの波も荒れる日でしょうか >


彼の時、
歩いた街は。

仕事中に、
唇を奪いに行った街は。


風が強かったから。




台風と言う、
希に北国を訪れる嵐と。

其の、
帰宅時間の重なりに。


 「無事?」


一言だけ、
届けば良いと想った。






電話も、
文も。

未だに、
壁に弾かれるのだろうか。















初めての年は。

其の場所から逃げる様に、
出先へ向かった。


二回目の年は。

重なりを避けるかの様に、
日をずらす事のみに、
心を注いだ。




其れ故に。


今、
未だ、
報いを受け続け。

心など、
安まらずに居るのだ。








そして、
きっと其れで良い。

















誕生日。


姫の、
此の世に生を受けた日は。

きっと、
心のざわめく日で、
在り続けるのだろう。










其の誕生日は。

貴女の、
誕生日でも在る。





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References
 Sep.07 2004, 「今年も繰り返したのでしょうか」
 Oct.19 2002, 「柔らかかったですか」


2004年09月08日(水)


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History
2003年09月08日(月) 力みは少し取れましたか
2002年09月08日(日) 何色に光っていましたか



< 今年も繰り返したのでしょうか >


少なくとも。


其れは、
自身の身勝手故に、
生じた事で。

其れは、
自身の都合故に、
生じた事だ。






即ち、
結局は。



自身の能力の欠如を、
露呈して。

今年も、
未だに同様の振る舞いを、
しているだけ。














誕生日。

姫の、
誕生日。





此の日を、
独占して祝福する条件を。


初めて、
整えられたのに。




















 「誕生日になっちゃうね。」
 「今から帰るから。」



日付が変わる寸前に、
慌てて買った、
安物の葡萄酒と。

日付が変わる寸前に、
慌てて贈った、
メッセージカード。

















確かに、
想いは載せて贈った。

けれども。














行き当たりばったりを、
こうして、
繰り返して居るから。


姫に、
想いが通る筈は、
無い。





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References
 Sep.09 2003, 「少し意地悪でしたか」
 Sep.08 2002, 「何色に光っていましたか」


2004年09月07日(火)


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History
2001年09月07日(金) 自分勝手な言い分ですか



< 先を望んで居たのですか >


進歩を、
望む想いを。

俺は、
何度か耳にしたけれど。



進歩を
拒絶する想いを。


俺は、
何度も、
聞かされて来た。





酩酊下。

即ち、
本音の一番飛び出す、
其の環境で。











其れ故に。


徐々に、
徐々に、
様子を探りながら、
進んで来たから。





二年の歩みが。

殆ど変化の無い物に、
成り下がったのだろうか。














自身の格が足りぬと、
宣言されたから。

其の核を得ようと、
必死に成り。


徐々に、
徐々に、
周囲を観る余裕を無くす。







近道と信じた道は。

同時に、
姫の焦りに応じる余裕を、
削り行く。







そして其れは。


姫へ向かう筈の想いと、
裏腹に。

姫への刃として、
存在し続ける。





















姫は、
公言して憚らない。


 「焦ってるわけでは無いんだけれど。」
 「この2年で何も進歩していないことに不安を抱くだけ。」




けれどの、
其の後ろに並ぶ言葉は。

何?


2004年09月06日(月)


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History
2003年09月06日(土) 此れが罪滅ぼしの代わりでしょうか
2001年09月06日(木) 言い訳を探して理由にしてませんか



< 心を許した油断でしょうか >


例え其れが、
決定的な事であっても、

或いは、
些細な事であっても。



其の存在に、
先に気付いたのが。

相手なら。


俺は、
其の存在に、
気付く事は無かった。








其の一点を、
注視したから。

其処迄激しく、
抵抗をしたのかも知れない。















其れを、
些細と捉えるか。

其れとも、
決定的と受け止めるか。



そんな物は。

刻刻の、
想いの変化に応じて、
如何様にも入れ替わると。


姫は、
何度も経験して来たから。







俺が、
些細と取らぬ事を怖れ。

自分の不注意と、
言い張ったのかも知れない。






















其処へ、
舌を当てようとして。

其の存在に、
初めて気付いた。




 「あれ?」
 「やだっ!」

 「ティッシュは・・・。」
 「やめて!嫌だっ!」

 「拭くだけじゃん。」
 「駄目っ!馬鹿っ!変態っ!!」














俺は未だ。




姫の腰気を、
そっと拭き取る事すら。

心から、
許されては居ないのか。


2004年09月05日(日)


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History



< 紅葉に興味が無かったのですか >


其れは本来、
愉しみを基調とした物で。



興味然り、
娯楽然り、
気分転換然り、
非日常然り、
日々の活力然り。

自身の傍らに、
色を添える筈の物。





飽く迄、
其の内容は。

基調に添うべき物なのに。













次の約束が。

後ろ向きの不幸の証明で、
良い筈は無い。















 「紅葉見に行かない?」
 「飛行機、安いんだよ。」



例え想い付きが、
切っ掛けであったとしても。











 「せっかく小坊主がたててくれた旅行の計画。」
 「行きたいなぁ。」



其処に、
想いを加えれば。

素敵な約束に、
変えられるだろうか。




























 「次の約束がないと。」
 「小坊主が離れてしまうような気がするから・・・」



例え今は、
後ろ向きの旅行でも。

其処に、
想いを加えれば。








素敵な約束に、
日々の活力に、
愉しみに。

変えて行けるのかな。


2004年09月04日(土)


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History



< 敵か味方か何方でしょうか >


此の胸の上に。

今朝も又、
重みを感ずる。






目覚まし代わりの、
其の甘えに。


半分、
寝惚け眼の儘。

其の身を、
両の腕で支え、
此の身に、
抱き寄せて。





今朝も又、
痛みを感ずる。
















必死に、
真似事をして居るのだろうか。

其れとも、
騎士の心算だろうか。


















毎朝、
更新され。

消える事の無い、
胸の爪痕。
















 「ふふっ。」
 「彼女にやられたの?」


 「違ぇよ。」
 「猫が爪立てんだよ。」





















姫の姿に、
嫉妬し、
真似をするのか。

俺の振る舞いを、
制約し、
姫を護る為か。







今朝も又、
俺の胸に爪を立てながら。

飼い猫は、
足踏みを止めない。





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References
 Aug.23 2004, 「怒られるのは傷付いた方でしょうか」


2004年09月02日(木)


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History
2003年09月02日(火) 想いは時の魔術も作りますか
2002年09月02日(月) 目を輝かせていますか
2001年09月02日(日) 両想いでも平気ですか



< 茶化せる事が重要なのでしょうか >


産まれ育った此の國の、
要らざる価値基準で。

数を重ねた想いの方が、
大きいのかも知れないけれど。


其れだけ、
希少な言葉だから。


其処に、
想いが載る筈なのだ。




留まる事無く、
時は流れ続けるから。

永続を誓う事など、
摂理に逆らう事かも知れないけれど。


其れだけ、
決意の言葉だから。


其処に、
想いが載る筈なのだ。









薄く表層だけの、
深く根付かぬ言葉なら。

品質を二の次に、
一瞬だけの効き目を求める、
方便なら。


 「守ってくれる?」


其の問いに。

何回だって、
肯定する事は可能だろう。
















けれども。









 「護るから。」
 「ずっと。」


渾身の想いと、
満身の気力と、
確実な実力とが、
揃ってこそ。


初めて発動可能な、
其の言葉を。










何の躊躇いも無く。









 「思わず笑っちゃった♪」


姫は茶化し、
俺を道化師へ変えてしまう。
















良いのか。



容易に茶化す事の出来る、
其の雰囲気こそ。


姫にとって、
必要な物に違いないのだから。


2004年09月01日(水)


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2003年09月01日(月) 内緒は良い隠し味に成りませんか
2001年09月01日(土) 二人の歩みに差を感じませんか





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