雲間の朝日に想うこと


< 予期して居た問いでしょうか >


何時途絶えるか、
何時途切れるか。

自身の命脈を意識する、
其の日々に。



其れとは異なる要素を判断し、
先を想う事が。


果たして、
在るのだろうか。










其の解には。

きっと、
辿り着けないけれど。












少なくとも。


暗闇の中に注ぐ光の一条に、
足り得たのなら。

其の身体を駆動する縁に、
為り得たのなら。




其れで。

充分なのだろう。





















幸運にも。

今が、
確かに手元に在るのだから。

























 「何時。」
 「飛び込んでも良いと思ったの?」

 「離婚したと聞いた時。」




何の前触れも無く、
ふわりと放った言の葉に。

瞬時に、
あの子は応じた。


















まるで。

問われる事を、
予期して居たかの様に。





----------
References
 Jun.21 2017, 「何れにしてもの期限でしょうか」







↑Enpituの投票ボタン(おまけ情報付)


2018年03月29日(木)


----------
History
2016年03月29日(火) 空蝉に似たる花こそ光でしょうか
2008年03月29日(土) 気には掛からぬ物でしょうか
2006年03月29日(水) 紡げぬ糸に成るのでしょうか
2005年03月29日(火) 罠に掛かって居るのでしょうか
2003年03月29日(土) 一言でも力が有りませんか
2002年03月29日(金) 卑怯者ですか



< 不可思議なのは何れでしょうか >


其れが、
人知の及ばぬ事で。

其れが、
突飛で在る事は。


否定出来ないのだけれど。





他方で。

其れが、
想像の範疇を逸脱するかと問えば。


然程、
特異な事柄では無くて。

意外に、
自然な成り行きなのかも知れないのだ。













其れよりも。




想像も、
説明も付かず。

人知も、
理解も超え。

突飛で、
不審な、
其の存在こそ。


不可思議に他ならない。















珈琲を飲みながら。


 「不思議じゃないと?」


ふと、
あの子は言の葉を零すけれど。















 「不思議じゃないと?」

 「何が?」

 「二十年近く経ってさ。」

 「こうやって一緒に居る事?」

 「そう。」

 「そうか?」













俺にとって不可思議なのは、
今の刻では無くて。







残り数ヶ月と告げられ、
何度も、
何度も、
川を渡り掛けた上で。

今、
平然と眼前に在る其の、
身体なんだよ。






----------
References
 Sep.18 2012, 「見て居なかったのだと斬り付けるのですか」
 Dec.24 2017, 「聖夜の贈り物は本物でしょうか」







↑Enpituの投票ボタン(おまけ情報付)


2018年03月28日(水)


----------
History
2008年03月28日(金) 咲けぬ刻を羨んだのでしょうか
2006年03月28日(火) 踊る阿呆が損したのでしょうか
2004年03月28日(日) 聞き上手でしたか
2001年03月28日(水) 離れても想いがありますか



< 変わらぬ深さで居られていますか >


例え、
此れが最期と想い窮めながら、
想い逢ったとしても。

其れが、
如何程残存するのだろうか。




上書きされ行く記憶の、
其の中に。

或いは、
欠片は残り続けるのだろうか。




其れとも。




治る迄はと、
願掛けに施した封を。

三年振りに解いた、
其れ故か。













別に、
残って居なかったとしても。

もう一度、
逢わせれば良いだけの事だけれど。





其れでも。




其処に居続けた様な感触が、
在り続ける魅惑に。

ふと、
溺れ掛ける。






















腕の中で。


 「変わって無いよ?」


上擦る声で応える、
あの子の。

其の、
振る舞いも。









変わって無いね。





----------
References
 Jun.19 2015, 「知らない振りが要るのでしょうか」
 Sep.21 2014, 「狡いのは何方でしょうか」







↑Enpituの投票ボタン(おまけ情報付)


2018年03月18日(日)


----------
History
2008年03月18日(火) 其の弧が少しは緩むでしょうか
2007年03月18日(日) 想う儘に届くでしょうか
2006年03月18日(土) 図星だった故なのでしょうか
2004年03月18日(木) 護れぬ約束でしたか
2002年03月18日(月) 冗談だと言い切りますか
2001年03月18日(日) 想いの強さが問題なのか



< 一歩目を踏み出せますか >


時間を重ねる事が。

互いの、
想いの深さに為り。


時間を費やす事が。

互いの、
未来を奪う。



果たして。

其の何れが、
解に近いのだろうか。











時を重ねたが故に。

互いの、
想いが深まり。



時を費やしたが故に。

命が尽きるのだと、
裁かれ。



其れでも、
時を重ねた故に。

諦めた機会が、
再び、
転がり込んだけれど。







眼前に、
其の機会が転がり込んだのは。


飽く迄、
解では無くて。

唯の、
一つの幸運なのだ。




















答えは、
見付かるだろうか。




答えが。

在るのだろうか。




















扉の向こうから。

一歩、
一歩、
近づく其の姿。


 「全然変わらないね。」

 「変わらんと?」


あの子は。

前と変わらぬ姿で、
現れたけれど。



















変化した事は。

そして、
飲み込んで言わない事も。




きっと。

沢山在るよね。





----------
References
 Mar.04 2018, 「糸と運命の差は何処に在りますか」
 Apr.25 2017, 「想う時間は平行線ですか」
 Sep.14 2012, 「選択では無く廃棄でしょうか」
 May.30 2011, 「もう忘れる事は無いでしょうか」







↑Enpituの投票ボタン(おまけ情報付)


2018年03月17日(土)


----------
History
2011年03月17日(木) 笑顔なら見えるでしょうか
2006年03月17日(金) 想いが消えたのでしょうか
2004年03月17日(水) 前科を消す術が在りますか
2003年03月17日(月) 仕掛けに気付きませんでしたか
2001年03月17日(土) この感情は血迷いですか



< 糸と運命の差は何処に在りますか >


一本、
一本、
其の糸の其れ其れが。


連なるのか。

紡がれるのか。

縒り逢うのか。

千切れるのか。


其れを予測する術など、
無いのだけれど。







眼前に。

過去が、
結ばれて居るのだとすれば。


今、
其の刹那に於いては。


其れは、
縁に他ならない。

















途絶える幾つもの糸の中で。

何が、
残されるのか。

何が、
芽生えるのか。




最期の刻限に。

果たして、
其れを附与されるのだろうか。






















近付く機会を得られた、
其の想いを。


 「繋がりが解けてないってのが運命で〜す。」


あの子は。

そう、
表現するけれど。















未だ。

解を得られるのが先だと、
言うのならば。










 「あと二年もすれば二十年だよ。」
 「お互い紆余曲折して遠回りして遠回りして。」
 「平行線だったのが交わる日が来るってのも凄いよね。」


あの子の言う、
其の凄さも。

今だけの縁で。







未だ。

評価される程の価値を、
与えられては、
居ないのかも知れないね。





----------
References
 Mar.13 2017, 「平行線と言うのでしょうか」
 Apr.20 2013, 「初めて繋がった日に為るのでしょうか」
 Aug.15 2002, 「安堵しても良いのですか」







↑Enpituの投票ボタン(おまけ情報付)


2018年03月04日(日)


----------
History
2015年03月04日(水) 底無しの深度に踏み入れてませんか
2006年03月04日(土) 幅の存在を忘れて終いましたか
2004年03月04日(木) 先導を買って出てくれるのか
2001年03月04日(日) これは嫉妬と違いますか





Add MyEnpitu

小坊主
MAIL