一つ、 一つ、 問い掛けに応え。
其の回答が、 基準を越える事で。
一歩、 一歩、 進んで来られたのだと。
勘違いして居たのかも知れない。
微妙な選択に、 連なる、 迷いなど。
消える筈も無くて。
惑いながら、 先へと、 進む事など。
在り触れて居るのだ。
けれども。
其の時々で、 贈られた言葉の、 数々を。
信用した俺は。
矢張り、 間違いなのだろうか。
贈り続けた、 想いに、 下された結論が。
そして、 応じた言葉が。
飽く迄、 仕様が無い選択で。
飽く迄、 表面的な繕いなのだと。
そう想わなかった、 俺に。
落ち度が、 在るのだろうか。
「奇形とかあったら育てられないから。」 「子供を護る為に一緒になったの。」
姫の刃は、 半ば、 強がりだろうけれど。
何故、 共に住み始めたのだろう。
何故、 赤子を宿したのだろう。
何故、 此の世に命を送り出す決心をしたのだろう。
何故、 互いの人生を縒り逢わせる気になったのだろう。
姫の、 想いと言葉を。
信じて踊った俺が、 道化なだけか。
---------- References Dec.07 2005, 「保険の欲しい婚姻でしょうか」 Nov.28 2005, 「気紛れなだけでしょうか」 Oct.08 2005, 「住処へ想いが届くでしょうか」 Oct.05 2005, 「寄り添う決意が出来ましたか」 Sep.08 2005, 「祝えぬ誕生日でしょうか」
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