二人の其の間に横たわるのが、 一つの状況でも。
其処から決定される、 二人の関係は。
決して、 一つに定められる物では無い。
一つの事柄が。
自身に強烈な不安感を、 与えた続ける物だとしても。
或る側面からは。
逆に相手に、 拭えぬ脅威を与える物。
崩れ掛けて居るにも拘わらず。
其の背後に在る礎を、 姫が一向に外す気配を見せぬ事に。
俺は不安感を消せないけれど。
自身の不安など、 不安の内に入らない。
俺が姫に、 何れ程の想いを注いでも。
「離れちゃう?」
「ん?」
「私が一人になったら。」 「前みたく離れちゃう?」
俺の前科が。
姫の奥底で、 消える事は無いのだから。
今度はちゃんと、 傍で見て居るから。
逃げずに。
そう想い続けて、 自身を奮わせ続けるしか。
前科を消し去る手段など、 無いんだよね。
---------- References Mar.12 2004, 「都合の良い状態が必要ですか」 Feb.17 2004, 「何故撥ね返せなかったのでしょうか」 Jun.27 2002, 「まだ遠慮が必要なのですか」 Jun.25 2002, 「支える資格がありますか」 |